カテゴリー
2023年8月_バンコクひとり旅

カオマンガイにムーデーンと肉三昧な午後。【5日目②】

戻る前にテスコロータスをひとめぐり。

バーンケー市場とアウトレットショップのチェックを終えて、昼餉をいただくお店に移動する前に、駅近くのテスコロータスにやってまいりました。どこに行ったとて、並んでいるものにそう違いはないのですが、あるとつい入ってしまうのがスーパーマーケットであります。

鮮やかな色付きのカノムチン。結局これに出会えたのはここだけだったのですよ。よく見ると最下段に小さいサイズもあったわ。この時買えばよかった!全色揃っているお店とか、どこかにないかな。

一人暮らしにはありがたい、お野菜のちょっと売りコーナー。一番奥にはグリーンカレーペーストを作る際に使う、大きな青唐辛子が見えます。カーもガチャイも丸茄子もキュウリもある!こんなスーパー家の近所(日本)にも欲しいです!

ちょっとリッチなレストラン「ルエントン」でいただくカオマンガイ。

戻ってまいりました。こちら、シーロムの交差点です。本当はサームヤーン駅で降りれば良かったものを、大失敗です。歩く距離はさほどじゃないんですが、交通量の多いこの道路の横断歩道を渡るのが至難の業。いやはやランチ前に無駄な体力を使ってしまったよ。

この日ランチでお邪魔したのはタイの5つ星ホテル、「モンティエン ホテル スラウォン バンコク」の1階にある「ルエントンレストラン」です。

https://montienbangkok.com/en/ruenton.html

どんなレストランかは上のリンクどうぞ。本格的な中華系タイ料理を楽しめるお店のようですが、

案内されたのが超広い空間にテーブルが5つしかないっていうなぞの部屋。二人席なのに無駄にテーブルは広いし、隣の席との間もかなり広い。明るくて良いお部屋なんだけれど、市場ばっかり巡っているのでこの雰囲気、慣れませぬ。

お値段はこんなラグジュアリーな雰囲気のお店なのに良心的。しかも。後で届いたお料理を見ていただければわかりますが、ここ、一皿の量が多いんですよ。それを大人数でシェアしたりすることを考えたら、むしろお得かもしれないです。

私はこちらの名物だというカオマンガイにしました。最初のメニューのトップにありますね。340バーツ。ちなみにその下にあるライスとスープ、それぞれのお値段が書いてありますが、こちらはおかわり用。340バーツのものを頼めば、ライスもスープもちゃんとセットになっています。

注文してわりとすぐにやってきました。こちらがこのレストランのカオマンガイセットです。個人的には4種類のタレがまず気になります。後は鶏肉の状態ね。

はい、この量ですよ。上が胸肉で、下にもも肉が隠れているのですが、全部で300g以上はあるかと思います。いや、もっとかな。とにかく凄いボリュウムなのです。お肉は写真からもわかるようにふっくらジューシーで、言わずもがな!の美味しさなのですが、いやはや。ここまで多いとねぇ。

ごはんもテンコ盛り(笑)。でもあの肉の量には、このごはん、必要です。

4種類のタレ、個人的には右奥のものと、左手前の生姜たっぷりダレが気に入りました。これだけのお肉を出すお店です。スープももちろん美味しい。幸せ。

ただ、個人的な好みを言うと、肉料理って口に入れた時に好きな厚みってあると思うんですよ。チャーシューにしろ、ローストビーフにしろ。こちらのカオマンガイもそうなんですが、私はもうちょっと薄いほうが好きかな、と思いました。この厚みだと、嚙み切るにせよそもそも分厚いので、お料理を味わうための余白が口の中に無くなる!

ともあれ本場のカオマンガイ、満喫いたしました。満足&満腹!

科学館とスコールと。

さて、お腹がいっぱいになったところで再び街へ。とはいえ、何かを食べるにはまだまだ時間が必要そうだし、こんなお腹いっぱいの状態でマッサージなんでとんでもない。何か良いところはないかな…と探していたところ、BTSエカマイ駅の近くに科学館があるのを発見しました。

この通り、こちらの科学館にはプラネタリウムもあります。平日は11時からの回と、15時からの回のみ、一般にも開放しています。土日は初回10時だけ、入場できるのは学生に限定されていて、以後1時間ごとに行われるショーは入場者全員に対して解放されています。

しかもその天体ショーも含め、敷地内の施設全部利用できて入場料がたったの50バーツ!残念ながら館内は撮影禁止のためお見せできませんが、なかなか良いですよ。50バーツという入場料を考えたらコスパ的には最高だと思います。

ただし、この日も学校の授業で来ていると思しき小中学生の団体が数組いました。場合によっては込み合うこともあるかと思いますが、気になる方は事前に確認してみてください。

その科学館を出てしばらくしたところで雨が降ってきました。しかも激しい。スコールです。慌てて近くにあったスタバに避難。

長いこと空を眺めていたら、店員さんが試食のケーキを持ってきてくれました。タイ人優しい。

「The Chopsticks」のムーデーンと海老ワンタンが最高に美味しい件について。

この旅ですっかりはまったロンガンティー。

夕飯はエカマイ駅のお隣、トンロー駅の何番出口だったか…の階段を下りて少し歩いたところにある「The Chopsticks」というお店でいただきました。

そこで、ムーデーンと海老ワンタンを具に、バミーナーム(汁あり中華麺)を注文しました。やってきたのはこちらです!

これは!メニュー写真に偽りなし、ところか、メニュー写真越えのビジュアルです。

このジューシーなタイ式チャーシュー、ムーデーンちゃんのご立派なこと!

しかも豚肉なのに柔らかっ!これ、歯茎だけでイケるやつです。海老ワンタンも卓球のボールぐらいの大きさがあるのですが、ぷりっぷりで美味なることこの上なし。このお店、文句なしで再訪決定。メニュー写真は撮ってきませんでしたが、このチャーシューやワンタンなど、麺の具ではなく一品料理としても注文できます。実際店内ではそういった一品料理をつまみに、飲んでいらっしゃる方もちらほら。それで締めに麺とか、最高じゃないですか。

あー、もう食べたい。思い出してすでに食べたい気持ち120%になっています。

カテゴリー
5)煮物・蒸し物

サークサイムー(สาคูไส้หมู)

豚肉餡入りタピオカ団子、これはオヤツか惣菜か。

こちら、西荻窪にあるタイ料理店「ハンサム食堂」のサークサイムー。

豚ひき肉にたっぷりのココナッツシュガーやナムプラー、炒って砕いたピーナッツなどが入った餡を小さい粒のタピオカで包んで蒸しあげたタイ料理「サークサイムー」。タイでは小腹がすいた時に食されることも多い、おやつポジションの料理です。

このお料理、ちょっと点心っぽい感じがするので中華系がルーツかなとも思うのですが、ココナッツシュガーとナムプラー、そしてトッピングのニンニク油とプリッキーヌでそこはしっかりタイ味になっています。

サークサイムーの作り方

まずは中に詰める肉餡の作り方からご紹介したいところですが、なぜか写真が見つかりません。おかしいな、撮ったはずなのに。小一時間探しても見つからなかったので、代わりに以前「タイ料理教室diidii」で作った際の様子をごらんください。

タイトルは「パッキーマオ」になっていますが、この回のメニューの一つがサークサイムーでした。

ひき肉がそぼろ状、というよりは、加えたココナッツシュガーによって飴状になるまで練り上げ、粗熱が取れたら一口大に丸め、そこにぬるま湯でふやかした小粒タピオカをまぶしていきます。

これを蒸気の上がった蒸し器に並べて、周りのタピオカに透明感が出るまで火を通すことしばし。12分ぐらいかな。

火を通す前はいまいちに見えましたが、艶々タピオカのおかげでこの通り!美しい仕上がりになりました!

葉物野菜と食べるとおいしいよ!

いろいろな食べ方があるかと思いますが、ニンニク油と付け合わせのお野菜は個人的に絶対欲しいところです。てっぺんに乗せたプリッキーヌは見た目的には必須。ですが、食べるかどうかはお好みでどうぞ。

さらにこのお料理、冷えるとタピオカがカチカチになってしまうので、作ったらすぐに食べることをお勧めします!少なくとも、常温で放置できる時間の中で食べきりましょう。

カテゴリー
May先生

多彩な薬味と味わう、イサーン式ココナッツカレーヌードル「ミーガティ(หมี่กะทิ)」。

「ミーガティイサーン」とは

タイの東北地方、いわゆる「イサーン」で食されるというココナッツミルクベースのカレーソースをかけていただく米麺、「ミーガティイサーン」。「ミーガティイサーン」という名ですが、タイの方が作られた動画やブログを見ていると、「ミーガティ(หมี่กะทิ)」とだけ入力しても数多くのページにヒットします。

また英語では「Coconut Noodles」とか、「Noodle with Coconut Curry」などと表記されているのを見つけることができました。

「ミー」とは太さに関わらず米麺全般を指すとのことですが、ココナッツミルクを加えたシャバシャバのカレースープをかけながら、付け合わせの野菜などと一緒にマゼマゼしていただきます。

イサーン料理ではあまりココナッツミルクを使わないので、そういう意味で珍しいお料理です。

タイでは麺をいただくスタイルとして、お皿に山盛りの薬味や野菜を準備し、麺と合わせたところにソースやカレーをかけていただくというものがあります。例えば同じ東北部の「カノムチン・ナムヤー・パー」とか、あるいは南部の「カノムチン・ナムヤー・ガティ」などです。

この手の食べ方をする際に使われる麺は「カノムチン(カノムジーンとも)」と言われる、米麺は米麺でも、米を発酵させて作った押し出し麺です。ところがこの「ミーガティ」にはセンミーやセンヤイなどの米麺を使う点もまた特徴の一つです。

カンボジアの影響を受けているとか、似た料理がベトナムでも食されていることから「カンボジア発、ベトナム経由、タイ行き」で入ってきたのではないか、とかこのお料理の発祥については諸説ある模様。

こちら、参考になるであろう「ミーガティ」の作り方。

こちら、ごく一般的な家庭で「普段のごはん」として作られていると思われる「ミーガティ」です。途中、材料紹介で「アジノモト」がすんごい流ちょうな日本語で出てきて、私は思わず笑ってしまいました。

「ミーガティイサーン」に欠かせないカレーの作り方

次に「ミーガティ」に欠かせないカレーの作り方。前段で文章を書きすぎたので、ここは写真のみでご紹介。

ココナッツミルクの固形部を分離し始めるまで熱したところでペースト投入。
ペーストの中に入ったホムデン等が甘くなるまでしっかり炒めます。
ペーストが炒まったら一度火を止め、水もの系の材料を加えて、
肉をほぐしてから再度火をつけます。
タマリンド水を加えて酸味をプラス。これもこのミーガティの特徴。
水気が飛ばないよう蓋をして15分ほど煮込んだら調味料で味を調え、
最後に溶き卵とクラッシュピーナッツを加えればできあがり。

…と、こんな感じで作ります。

あとは深さのある器に盛り付けて、麺や野菜にかけ、全体をよく混ぜていただきましょう!

お日様がお肉を美味しくする「ムーデーッディォウ」

以前代々木にある「ソムタムダー」で食べた「豚肉の日干し揚げ」。各種タイ料理本にもレシピが掲載されている割と知られたタイ料理です。(たぶん。。。)

下味を付けたお肉を干して揚げるお料理なのですが、干して水分を飛ばすことによって肉のうま味が凝縮され、先生曰く、「安いお肉でも美味しくなります!」とのこと。それ素敵。

こうして、お肉はかなり色づくまで素揚げします。

これはビールにももち米にも間違いなく良く合います。合う、というか進みすぎて困っちゃうレベルの相性の良さ。

下味を付けた状態で数日は持つとのこと。私はそれを冷凍してさらに持たせちゃいますが。さらにはお肉を牛に変えても美味しいそうなので(当然か)、早速、豚肉&牛肉半々で復習してみるつもりです。

「コームーヤーン」、黒胡椒をきかせたバージョン。

最後のヒトシナはタイ式の豚トロ炭火焼き。今回は黒胡椒をしっかりきかせたバージョンを教えていただきました。

これまた下味を付けたお肉をオーブンで焼くだけ。イサーン料理はシンプルで良い。

タイの屋台風にざっくりそぎ切りにしていただきます。

カオクア(炒り米粉)が入ったイサーンスタイルのソース。「マカーム(タマリンド)」の酸味が効いていてこれまたすごく美味しいのでした。

イサーンに思いを馳せつついただく極上のタイ料理。早くタイに行きタイ。料理でそんなさみしさを紛らわす夜。口福、幸福。

カテゴリー
yukko先生

タイ式ソーセージ「ムーヨー」も手作り!

タイ料理教室diidii「Kコース第1回」は「ムーヨー」ですよ。

まだタイに2回しか行ったことのない私は、料理教室で初めてのタイ料理に出くわすことがしばしば。こちらの「ムーヨー」もこのレッスンで初めていただきました。

豚肉を叩いて調味料やスパイスを加え、フードプロセッサーにで粘りが出るまで挽きます。それをバナナの葉に包んで蒸し上げるお料理です。

そのまま食べても、ヤムの具にしても、麺料理にトッピングしても良し!ということで…

このレッスンでは切ったムーヨーをそのままいただいた他、

「クイジャップ・ユアン」という麺料理に乗せました。「ユアン」はタイ語でベトナムのこと。そもそもこの「ムーヨー」がベトナム由来の食材とのことなので、この麺料理だったのかな。

ソーセージ特有の歯ごたえと、しっかりめに効いたスパイスがいい。酒の肴にもぴったりです。

レンコンのラープも美味。

このレッスンの3品目はレンコンのラープ。火を通してもシャキシャキした歯触りが残るレンコン、すごく美味しい!塩味と酸味がほどよく、困ってしまうくらいごはんが進む味です。

さて、このレンコン、タイでは実際どんな風に食べるのか気になるところです。市場では見かけなかったな。あるいはあったのに気づかなかったか。次回タイ旅行では注意して見てみたいと思います。

「あんな時もあったね」と言える日が来ることを信じて。

レッスン後、毎回参加者の皆さんとおしゃべりしながら作ったお料理をいただくのが楽しみの一つなのですが、

現在は写真を撮り終わるとこうして仕切りを立て、一同黙食に徹します。この仕切りが不要となる日が来ると信じて、今は我慢我慢。いつか懐かしみながらこの写真を見返す日が来るんだろうな。ということで記念に残しておきます。

カテゴリー
ベトナム料理

タマリンドの酸味が旨い!シロメシの友、「鰺の辛味煮」。

「甘い+酸っぱい+辛い」でごはんが進む!「鰺の辛味煮」

料理教室をはしごした昨日、2レッスン目はベトナム料理研究家である伊藤忍先生のもとへ。

「特産料理クラス」にてごはんによく合うおかず3品とスープを教えていただきました。まず取りかかったのは「鰺の辛味煮」。「辛味煮」と言われるとちょっと恐れおののきますが、心配は無用。ヌックマムの奥深い塩味に砂糖の甘み、そこへタマリンドとトマトの酸味、さらに粉唐辛子とこしょうでスパイシーさもプラス。仕上がってみれば「これは日本人も絶対好き!」な味でした。

まずは鰺を丁寧に下処理。ポイントは水気をしっかり取ること。その後下味となる調味料をまぶして、10分ほど置きます。

その間に他の材料も準備。

タマリンドもお湯を加えてふやかし、その後もみもみ。

10分経ったところでフライパンに油と香味野菜を加えて良い香りがするまで熱し、トマトも入れて水分を飛ばしながら炒めます。

その後、まぶしておいた調味料ごと鰺をフライパンに入れて表面を焼きます。これは中に味を閉じ込めるための工程。

表面が焼けたらタマリンド液を加え、途中上下を返しながら煮ること数分。

最後に煮汁味付け用の調味料を加えればできあがり。

見た目「味噌煮」のようですが、甘辛いだけではなく、タマリンドとトマトの酸味のおかげで、奥深い味わいながらも後味さっぱり。ごはんにかけて煮汁も完食したいレベルのおいしさです。

シャキシャキさやいんげんのおいしさに開眼!「さやいんげんと豚肉のピリ辛炒め」

夏野菜の一つ、「さやいんげん」。個人的に柔らかめに茹で、マヨ醤油をちょっとつけていただくのが小さい頃から大好きだったのですが、このベトナム料理でシャキシャキとしたインゲンのおいしさを知ってしまいました。

ポイントは

  1. いんげんはさっと下茹でしておく。
  2. 豚肉は炒めたら一度フライパンから取り出しておく。
  3. ニンニクの香りを移した油でインゲンのみを艶が出るまで炒め、調味。
  4. 最後に豚肉を戻し入れる。

と、それぞれの食材ごとに炒めてベストの食感に仕上げること。

噛むとシャキシャキとした良い音がする状態に仕上がったインゲン。味馴染みも良く、これまたごはんが進んで困っちゃうおかずの完成です。

これは冷蔵庫に常備したい!「アミの炒め物」

これまたひと匙で、ごはんが2杯はいけちゃうベトナム式常備菜「アミの炒め物」。

作り方は至って簡単で、まず香味野菜を炒めたフライパンにパイナップルを加えて軽く炒め、

酒でふやかしておいた干しアミを加えて、水気が飛ぶまで炒めたら調味。最後に小ネギを加えればできあがり。

甘みとほどよい酸味のあるパイナップルが、非常に良き仕事をしています。

スープはしみじみ美味しい「豆腐+豚肉団子+ニラ」でシンプルに。

ここまで甘辛味のおかずが続いたので、スープはシンプルに。

作り方はタイのゲーンチューと似ています。豚肉団子がだいぶラフなタイ料理に比べると丁寧に仕上げてあります。違いは本当にその程度。これがまたしみじみ美味しくて。なんなら最後にスープをご飯にかけて食べたい!…と、これも結局ご飯が進んで困っちゃうおかずなのでした。

今回のおかずは特に自宅でも再現したい&再現しやすいものばかりでした。久しぶりに参加した忍先生のベトナム料理教室もやはり楽しい。外出自粛期間には料理教室もクローズで、これを機に、少し通う教室を絞ろうかな…とも考えたのですが、いざレッスンが再開してみたら…それは無理だということがわかりました。来月もすでにいくつかのレッスンを予約済み。タイ料理との共通点や違いを探りつつ、美味しいベトナム料理を楽しもうと思います。

それにしても昨日のレッスン、どのおかずも白いご飯との相性良過ぎ&おいし過ぎだな。