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5)煮物・蒸し物

タイ風卵入り豚の角煮(ムーカイパロー/หมูไข่พะโล้)

「ムーパロー」「カイパロー」正解はどっち?

この「パロー」というタイ料理、食べると日本の「豚の角煮」そっくりです。おそらくどちらも中華料理からきているためと思われます。

五香粉を加えるレシピ、ホールの八角やシナモンを加えるレシピなど、そのレシピによって加えるスパイスが様々なら、味付けもこってり&しっかり甘いもの、甘さ控えめでさっぱりと食べられるものなど、とにかく作り方のバリエーションが豊富な「ムーカイパロー」。食べる人の数だけレシピがありそうなタイ料理です。

そしてこのお料理の呼び方も「ムーパロー」と言う人がいれば、「カイパロー」と呼ぶ人もあり。私は「ムー(豚)」も「カイ(卵)」もどちらも好きだし、いずれが抜けてもこのお料理が成立しないことを考えれば名前に入れないという選択肢はないでしょう!ということで「ムーカイパロー」と呼ぶことにしました。

私が一番好きな「ムーカイパロー」を作る。

とにかく様々な作り方がある「ムーカイパロー」、あれこれ試して私が一番おいしい!と思ったのがこの作り方になります。はじめに小鍋でカラメル液を作り、粗熱が取れたら他の調味料を加えて、そこに下茹でした豚肉を漬け込みます。

時間としては30分以上は漬けておきたいところ。

下味が付いた肉を鍋に移して中火にかけ、

肉が焦げ付かないよう時折上下を返しながら、煮詰めていきます。

調味料が十分に詰まったら水を加えて一度沸騰させ、灰汁を取り除いたら蓋をして1時間ほどコトコト煮込みます。

私は「せっかくだから!」とここで下茹でした大根やら厚揚げやら練り物まで加えてしまいます。もはやおでん。でも、このうまみたっぷりの煮汁を何かに吸い込ませたくて仕方がない気持ち、誰かわかってくれないかな。

ほら、おいしそう。でも日本のおでんや肉じゃが同様、出来上がった熱々をすぐに食すことなかれ。この手のお料理は冷める段階で食材に味が浸み込みます。なんなら沸かして冷ましてを数回繰り返しても良いぐらいです。少なくとも一度は冷まして、温め直したものをいただきましょう!

完成した「ムーカイパローwith厚揚げ練り物」の肉は柔らかすぎて歯を必要としません。

こちら、完成した「ムーカイパロー」です。

じっくり煮込まれたお肉はこのとおり、箸で軽く押さえただけでホロホロと崩れます。最高。味はさっぱりした中にも深みがあり、甘みもしつこ過ぎず丁度いい。今のところ、これがベストレシピです。

天下の「味の素」と「電鍋」のお世話になり、ほぼ手をかけない「ムーカイパロー」というのもあります。

日本にも「〇〇の素」ありますよね。スーパーに行けば通路一つ分がこういった「素」コーナーだったりします。タイ料理も同様で、こういった手軽にそれぞれのお料理を作れる「素」がたくさんあるのです。

ちなみにこれは天下の「味の素」が作っているパローパウダー。

まず鍋に豚かたまり肉と大根と水を入れて火にかけ、沸騰したら灰汁を取り、その後で「パローパウダー」を加えます。

あとは簡単。こちら台湾の有名家電「電鍋」ですが、調理はもうこの子任せ。

加熱調理が終わった後も保温されるので、そこでお肉や大根がどんどんやわらかくなっていきます。

茹で卵は最後に加えて、冷める過程で色と味を浸み込ませるのは先の本格レシピと同じ。

調味料を煮詰めていないため、香ばしさはないし、味わいも平坦な印象。でもとにかく簡単なので、できるだけ手間を省きたい方、はたまた料理の味を決めるのがどうにも苦手で…という方にはこのパローパウダーを推奨いたします!

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yukko先生

タイ式豚バラ肉のカリカリ揚げ「หมูกรอบ」を使った料理が美味しすぎて悶絶しました。

日本でも流行ってほしいタイ料理「ムーゴープ」。

皮つき豚バラ肉をカリッカリになるよう調理したムーゴープ。「หมูกรอบ」のカタカナ読みなため、ムーグローブとか、ムーグロープとか様々な日本語表記があります。

その名前以上にこちらのタイ料理、いろいろな調理法があるのです。試しに「หมูกรอบ」として検索して出てくる画像をいくつかご覧ください。作り手によってさまざまな方法があるようです。ここで大切なのは豚皮の仕上がり。表面がプツプツとはじけて、ガリッガリになっていればそのレシピが正解。いろいろ見ていて、私が個人的に皮の仕上がりがきれいだなと思ったのがこちらの動画です。

11分ほどの動画ですが、6分前後あたりに皮がはじけるシーンが出てきますので、そこにぜひ注目して見てください。

この難易度高めのタイ料理である「ムーゴープ」、今回はyukko先生が、タイ料理を愛する皆さまからの熱い要望に応え、試作に試作を重ねて、ようやく「これは!」というレシピを完成させてくださいました。もっとも先生に言わせると、まだ今回のレシピは完全版ではないそうですが。それでもこの仕上がりですよ!

このはじけた皮!

カットしたものを一切れ口にした時のあの感動。カリカリに上がった豚皮の食感がたまらない上に、旨味が凝縮された豚肉は噛めば噛むほど甘味が増し、ずーっと噛みしめていたい、そんなうまさです。

今日のレッスンではさらに、この豚バラ肉のカリカリ揚げをさらに美味しくいただくタイ料理を二品と、デザートを一品教えていただきました!

ササゲとムーゴープのソムタム

こちら、タイのささげさん。日本のそれとは異なり、かなりの長さがあります。そしてこちら、生のままいただくのですが、青臭さが控え目で皮も柔らかいです。このササゲを手でぽきぽきとおりまして、

他の材料も準備。

これをパパイヤのソムタムと同じようにクロックで叩いていきます。

あれ。ワタクシ、定番ソムタムをまだ記事にしていないことに今気づきました。このトウモロコシのソムタムも作り方は同じですので参考までにどうぞ。

5mm厚に切ったムーゴープは最後に加えてさっくり混ぜればOKです。水気のあるものと和えてもしばらくは皮のカリカリ感が保たれています。本当に美味しい。

カナーとムーゴープの炒め物も美味。

さらにムーゴープの美味しさが光るお料理がこちら。青菜との炒め物です。今回はカナーが手に入らずつるむらさきで代用していますが、カナーにしろ、つるむさらきにしろ、その作り方は空心菜炒めと同じです。

切った青菜と粗みじん切りのニンニク、斜めにカットした生唐辛子と調味料を一つのボウルに入れておき、それを煙が出るくらい熱したフライパンで一気に炒めるだけ。ムーゴープは最後に加えて、調味料が絡めばそれでよし、です。

ムーゴープさえあれば、材料を切るところから始めても5分とかからずできあがりますよ。(ムーゴープが半日ものなんだが…)

これはムーゴープを作ったら必ず復習したいタイ料理です。カナー炒めはもちろん、空心菜炒めもこのムーゴープが入ったらより美味しいはず。近々試してみよう。

初めてのデザート「ロッチョン・シンガポール」も美味でした。

タイ初心者の私は今回初めて知ったのですが、おそらくタイに何度も行かれている方にとってはお馴染みのスイーツかと思います。「ロッチョン・シンガポール」を検索してみたらこんな記事が出てきましたのでご覧ください。

[blogcard url=”https://www.bangkoknavi.com/special/5056723″]

タピオカ粉とバイトゥーイ水から作った緑色の麺は、シロップ、ココナッツミルク、クラッシュアイスと合わせてグラスに盛り付ければ、素敵なひんやりデザートになります。

復習する気満々でニトリに寄って来たよ。

今日習ったムーゴープの復習に備え、レッスンでご一緒したNさんと一緒にセリアとニトリに寄り道して、上のものを買ってきました。あとは油鍋と格闘するのみ。どんなに豚皮が大きな音を立ててはじけても、ひるむことなく最後まで耐え抜くことをここに誓います。美味しいもののため、どんなに揚げ物が恐ろしかろうとも、背に腹は代えられないのです。

がんばれ自分。

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yukko先生

アボカドをタイ風の和え物にすると素晴らしく美味しいよ!絶品「ヤム・アボカド」を習う。

熟れていないアボカドも美味しく食べられる「ヤム・アボカド」

「森のバター」と呼ばれることもある、全果物の中で最大のカロリーを持つというアボカド。なれど糖分はほとんど含まず、10種類を超えるビタミンと11種類のミネラル、そして食物繊維をも豊富に含んでいて、その豊富な栄養素はアボカドの脂肪分に凝縮されていることから、ハイカロリーながら食べると体重が減るとかなんとか…、そんな話も漏れ聞こえてくるいわゆるスーパーフード様。

そのアボカドをタイ風のヤムに仕立てていただきましょう!というレッスンです。

ドレッシングはタイ料理において「黒ドレッシング」とも呼ばれるナムプリックパオが入った濃厚タイプ。

この四角豆のヤムも同じ味付けです。これ、大好き。ということは今回のヤムアボカドも間違いなく好きな味なワケで、作っている最中からその美味しさが容易に連想されて、まぁお腹が鳴る鳴る。大変でした。

調味料をまずボウルに合わせ、動物系の食材から加えていく手順は他のヤムと同じ。

豚挽肉の次は茹でたエビを加え、お次はカットしたアボカドを投入。

このような感じでカットしてボウルに入れ、サッと和えたら次は香味野菜、最後に炒ったピーナッツとココナッツロングを加えてざっくり混ぜれば完成です。

はい、間違いなく美味しいヤツです。

このヤムの良いところは、アボカドが多少固めで甘味がまだ十分に出ていない物であっても、そこは黒ドレッシングが補ってくれて、かつアボカドのクリーミーさはしっかり感じられる仕上がりになる点。なんて素晴らしいんだ。このヤムは自宅でリピートすること間違いなしです。

空心菜の新たな食べ方をまた知りました。初めまして、そしてこれからもよろしく「ゲーン・テーポー」。

このタイ料理はいわゆるレッドカレーの一種です。よってまずはいつもの通り、カレーペーストを適量の油でそぼろ状になるまで炒めます。その後、ココナッツミルクを1/4カップ程度加えて炒め、油を引き出すという工程を3度繰り返します。

ただし、このカレーはいつものレッドカレーやグリーンかレードほど油を引き出す必要はなし。なにせ使用するココナッツミルクは缶ですからね。

ココナッツミルクの油分が良い感じで引き出せたら肉を入れて全体にペーストを絡め、肉の色が変わったら残りのココナッツミルクと水を加えて煮て、調味料で味を調えたら仕上げに空心菜の茎を入れます。

2分ほど経ったところで葉も加えて、さらに1分ほど火を通せばできあがり。

このカレーの特徴はタマリンド汁を加えて酸味が効いていること。これ、私の好きなブドウのカレーと一緒。

タイカレーの中でも日本ではまだあまり知られていないものの一つですが、緑のお野菜もたっぷり摂れるし、何より簡単なのでとってもオススメです。

ソースが絶品の「クン・トード・ガティアム」

3品目はこれまた簡単で美味しい、リピート必須のタイ料理です。まずは左手前に見える合わせ調味料を準備して、

やや多めの油で粗みじんに切ったニンニクをきつね色になるまで炒めたら、先の調味料を加えて火を止め、それを皿に盛り付けた揚げエビにかけるだけ。

万能ネギも皿に盛り付けておいて、熱々のソースをかけてちょっと火が通るぐらいが美味しいです。

「タイ料理教室diidii」Gコース第2回のメニュー

  1. ヤム・アボカド(アボカドのサラダ)
  2. クン・トード・ガティアム(海老のにんにく揚げ)
  3. ゲーン・テーポー(豚肉と空芯菜のカレー)

このクラス、いつにも増してボリューム満点でした。「ヤム・アボカド」なんて、アボカドをひとりマルっと一個使ってますからね。エビはヤムと揚げエビ合わせてひとりあたり9尾も使っているし。そしてカレーの豚肩ロース肉でしょ。食いしん坊さんも絶対満足できると思います!

タイ料理教室diidii 東京池袋

豊島区池袋タイ料理教室ディーディー。ベジタリアンコースもある200以上のメニューを1人ずつ調理実習できる4名までの少人数料理教室です。

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May先生

手作りペーストで仕上げた極旨「パネーンムー」

「旨さを取るか、筋肉痛を取るか。」もちろん秒で筋肉痛を選択!でたたきまくった手作りパネンペースト。

これまで数々のカレーを習い、そして作ってきたタイカレー。その中で分かってきたこと。カレーペーストもやはり手作りが美味しい(←当たり前)。でも自分で…となるとなかなか勇気がいります。今回であれば13種類もの食材を、固いものから順にクロックヒンでたたいて、滑らかになったら新たな材料を加えて…と30分はゆうにかかります。

でも料理教室であれば数人で交替しながら鼻歌交じりにタムタム。そして完成する、という素晴らしさ!とか言いつつ、今回は後半を私が担当いたしまして、気づけば15分は胡坐をかいて石臼でトントンやっていたかと。そうして先生からOKがでたその嬉しさから、上の写真を記念に撮りました。

「家で作るときはミキサーで美味しくできるわよ。」と先輩がおっしゃっていたので(※決してMay先生ではない)、私も自宅にて復習する際にはそうさせてもらおうと思っています。

パネンムー(พะแนงหมู)の美味しさはペーストと炒め方、煮込み時間にあり。

パネーンは基本、具材は肉のみ。よってその肉をどれだけジューシに柔らかく仕上げるかにその美味しさがかかっています。ココナッツミルクの脂肪分をしっかり炒めたら、焦げ付かないように注意しつつ、肉から水分がでてしっとり艶やかになるまで炒める。その後は水分を加えてじっくり30分ほど煮込む。最後に味をつけて、タイハーブを加えてさっと火を通せば出来上がりです

こうして完成したパネーンムー、肉が口の中でほどける柔らかさ。そして手作りペーストで作っただけに、濃厚な甘みのあるソースの中にも爽やかな香りが感じられて極旨。一度この味を知ってしまうと、市販のペーストに戻れなくなりそうで怖いです。

簡単なのにとても美味しい!ゆで卵のディップ

タイ人にとってディップは、きっと日本人にとっての味噌汁みたいなもの。いろいろな野菜をたっぷり美味しくいただくための日常食。

ということで、このレッスンでは茹で野菜をたくさん準備しました。野菜好きにはたまらない図。

まずは焼いた赤唐辛子と赤ピーマンをクロックヒンでたたきます。「一体感が出る、これぐらいまでたたいてくださいね。」と先生がせっかく見せて下さったのに、先生の美しき手にピントを合わせてしまったボケナスは私です。

続いては、同じく焼いたニンニクとホムデンを加えてタムタム。

この後ゆで卵の白身と調味料を加え、全体をよく混ぜたら卵の黄身をクロックの中ですりつぶすようにしながら混ぜ込みます。

ちなみに、卵の茹で加減はこれぐらい。ちゃんと先生から卵の状態と茹で時間を教えていただいたので、きっと自分でもこんな風に茹でることができるはず。

そうしてできあがったディップはまろやかな中にも柔らかい酸味と辛味があって、うまいうまい!この味を知ってしまったら、もう野菜にドレッシングなんて使えません。これは今後繰り返し作ること確定です。

キノコたっぷりスープがこの回の料理にベストマッチ。

このスープ、なんと鍋に水とホムデン、タマリンドとたっぷりのキノコを入れたら一切触らず火にかけるだけ、という超絶簡単メニュー!

もちろん仕上げにはタイハーブ各種と調味料を加えますが、でもそれだけ。

キノコの旨味を存分に味わえるスープの完成。これがコク旨なパネーンカレーや卵のディップに良く合う!

タイ料理教室に行くたびに「私の食べたかったものはコレだった!」と感動しきり。思うに、本当に美味しいタイ料理はレストランではなく、料理教室にあるのではなかろうか。

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yukko先生

ゴハンに良し、麺に良し、もちろんそのままでも旨し、な「ムーデーン」最高!

タイ式叉焼「ムーデーン」

タイ式叉焼「ムーデーン」。「ムー(หมู)」は豚肉、「デーン(แดง)」は赤いという意味。タイでは真っ赤に染まったチャーシューを見かけることがありますが、あの赤は着色料。本式ムーデーンの赤の由来はは中華調味料である「紅腐乳」にあります。

以前ムーデーンを自作したときに購入した紅腐乳がこちら。

これを肉を漬け込む際に使用するわけですが、これ、正直買ったは良いけれど、なかなか使う機会がないのが正直なところ。この腐乳を使ったメニューがいろいろ載っているレシピ本を買ってもみましたが、どうも作って食べよう!という気持ちになれないのです。

で、この回で習った「ムーデーン」はこの紅腐乳を使いません。それでも十分美味しくできて、しかも身近で健康的なとある食材を使ってこの赤を出そう!っていうんですから最高じゃないですか。

この色艶、最高。

これをごはんと一緒にお皿に盛り付けて、たっぷりのソースを添えれば「 カオ・ムーデーン」タイの赤いチャーシューのせごはんのできあがり。柔らかく仕上がったしっとりチャーシューとコクがありつつもくどすぎないソース、そのソースが絡んだ卵も一緒に頬張ればそこはもう天国。。。

タイの一皿飯といえば「カオマンガイ」や「豚肉のガパオ炒めかけごはん」なんかが人気ですが、私はこの「カオ・ムーデーン」を推します!って、これをランチで提供しているお店がそもそも少ないんですけどね。残念。

ちなみにこのレッスンではチャーシューの味変用のソースも教えていただけます。このソースも美味しいうえにいろいろ使えそうなんです。神。

濃厚飯にはさっぱりおかずがマスト!「白きくらげのサラダ」

「メインがボリューミーで濃厚だから、副菜はさっぱりしたものをと思って組み合わせてみたの。」とyukko先生。天才。

この白きくらげのサラダのさっぱり感が先の「カオ・ムーデーン」と本当によく合うのです。

しかも、材料をこうして同じような大きさにカットして調味料でササッと和えるだけという手軽さ。ちなみに、このサラダ、メインは白きくらげなんですが、実はハムがかなり重要な脇役だったりします。このサラダ、ハム抜きでは成立しません。自分で作るときにはちょっと良きハム買ってこよう。

おばあちゃんの味、的な懐かしさを感じるバナナの蒸し菓子。

このレッスンの3品目はデザートです。「カノム・クルアイ」。「カノム(ขนม)」はタイ語で「お菓子」という意味で、「カノム~」と名の付くスイーツがたくさんあります。「クルアイ(กล้วย)」がバナナのこと。

ミキサーにかけたバナナにココナッツミルク、粉類、砂糖などを加えてよく練り混ぜたものを蒸して作るお菓子です。タイでは定番らしく、「ขนมกล้วย」で検索するとちょっとおしゃれに進化したものを含め、様々な「カノム・クルアイ」を見ることができます。

優しい甘さにバナナとココナッツの風味、そしてモッチモチの食感が癖になること間違いなしです。

タイ料理教室diidii、本格タイ料理「Iコース第4回」のメニュー。

  • カオ・ムーデーン(赤いチャーシューのせご飯)
  • ヤム・ヘッド・フーヌーカーウ(白きくらげのサラダ)
  • カノム・グルアイ(バナナの蒸し菓子)

ムーデーン目当てで参加したレッスンでしたが、サラダが予想外の美味しさでまたまた良い意味で裏切られました。またリピートしたいタイ料理が増えたぞ。

この日のトラちゃん。暑い夏を越した割には以前より恰幅が良くなっていらっしゃるような気がする。

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yukko先生

ソフトシェルクラブは黒胡椒炒めも美味しい!「プーニム・パット・プリックタイダム」

プーニムでタイ料理はじめを懐かしむ。

こちら、yukko先生おすすめの下処理がきちんとなされたプーニムちゃん。今回は1年と10ヶ月前に参加した料理教室の備忘録になります。

yukko先生の教室にお邪魔するのは2度目、というタイ料理ド素人の当時、まだまだ緊張していたのか、このレッスンで撮影した写真は完成した料理のみ。

この「プーニム」からタイ料理にはまったんだよなあ…と思うと、私にとっては非常に重要かつ思い出深い食材です。

そしてこの後、様々なタイ料理店に行くも、このプーニムを出してくれるところってなかなかないことを徐々に知ることとなります。つまり、日本で本場の美味しいタイ料理を味わいたいならdiidiiに行くべし!ということ。私が通い続ける理由の一つです。

タイ料理教室diidii 東京池袋

豊島区池袋タイ料理教室ディーディー。ベジタリアンコースもある200以上のメニューを1人ずつ調理実習できる4名までの少人数料理教室です。

タイ料理教室diidiiの「本格タイ料理Gコース第3回」は蟹の黒胡椒炒めを作りました。

「プーニム」と聞いてまず思い浮かぶタイ料理は甘辛でクリーミーなカレー炒め。

これはこれでもちろん美味しいのですが、黒胡椒の風味と辛味を効かせた炒め物も大人味で美味!

https://www.instagram.com/p/B-wopT0HNgP/

実はこの炒め物、予算の関係上プーニムで再現したことはなく、いつもこんな感じで手に入りやすい海鮮食材で作っています。美味しく作るポイントは面倒だと思わずに魚介類は粉をまぶして揚げること!この一手間でかなり本格的な味に仕上がります。

ゲーンリアンはこの回で習っていたのね。今日も食べたわ。

ゲーンリアンは一口大よりやや大きめに切った野菜がたっぷり入ったタイ南部のスープ 。タイの海老味噌「ガピ」の発酵食品特有の風味と胡椒の辛さが効いていて、個人的に大好きなスープの一つです。今ではもはや…

https://www.instagram.com/p/CFLrm46n5_k/

冷蔵庫の余った野菜消費に一役買ってくれるタイ料理となっております。

そしてもう一品が「 ム-・マナオ(焼き豚のレモンソース)」って豪華すぎるでしょ。

「ムー」は豚、「マナオ」はタイの柑橘。こちら、火を通した豚肉にマナオソースをかけたお料理です。 豚は薄切肉を軽く茹でて盛り付け、そこにソースをかけていただくのが定番のスタイル。

でもyukko先生から習ったのは少し厚めの豚肉をソテーして、茹でたカナー(青菜)を敷きつめたお皿に盛り付け、ソースをかけるというもの。調理法と食材をちょっと変えるだけでおもてなしにも使える一皿に昇華!

ただ今冷蔵庫にマナオによく似た日本の柑橘「へべす」があるので、週末にでも久しぶりに作ってみようかな。

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yukko先生

自分でできるもん!イサーン料理「ラープ・ムー」

好物「ラープ・ムー」を習う。

「好きなタイ料理は?」と聞かれても、もはや即答などできません。もう好きなタイ料理がありすぎて。本日習いましたタイの東北部、イサーンの料理である「ラープ・ムー」も好物。これまでもタイ料理屋さんで幾度となく味わってきたわけですが、もう今日からは自分で作れます。しかもそれが思っていたよりもずっと簡単でした。これは嬉しい!

イサーン料理と言えば、上の写真の左に見える炒り米粉、「カオ・クア・ポン」を加えるものが数々ありますが、「ラープ・ムー」もその一つ。この米粉がまず香ばしくて良き香り。それにまた味が絡むものだから、美味しいのなんのって。最高なのです。

まずはメイン食材である豚肉をサップ。挽肉を使ったらより簡単なのでは…などと思うことなかれ。挽肉とサップした肉とでは食感が別物。不揃いな肉の塊、時々ごろりとしたサイズ感のものがあったりするのがまた美味しいのです。この一手間は決して省いてはなりませぬ。

サップしたお肉はいったんトレイによけておきます。このトレイがまた可愛い。このホーロー皿、yukko先生がペインティングされた作品。これもいつか習いたい。(強い希望。)

お次は香味野菜をカット。

材料を切り終えたら豚肉をフライパンで乾煎りし、調味料を合わせておいたボウルにイン。そこにハーブ類やカオ・クア・ポン、チリパウダーを加えればあっという間に「ラープ・ムー」のできあがり、です。

今日のレッスンで、新鮮なタイハーブ類を購入してきたので、これは即!復習予定です。

タイ人のソウルフード「ナムプリック」の海老味噌バージョン習得。

タイ人は「ナムプリック」が大好きです。「ディップソース」と言えば皆さんイメージしやすいでしょうか。タイではそのディップソースが様々あり、生野菜や蒸し野菜とともにいただきます。今日教えていただいたのは「ガピ(海老味噌)」を使ったナムプリックです。

干しエビやプリッキーヌ、焼いたニンニクや同じく焼いて香ばしさをプラスしたガピを石臼でトントン。ペースト状になったらナンプラー、レモン汁で調味すれば調理完了。

「逃げ場のない辛さ」と言っても過言ではないピリ辛度ですが、一度食べ始めると手が止まらない魔力があります。これはビールが進む味!って私は一滴も飲めませんが。。。とにかく。酒の肴にももってこい!なヒトシナであります。

イサーン料理…と来たらもち米です。

イサーン地方ではもち米が主食。ということで本日の料理に合わせて、先生がもち米を準備していてくださいました。このタイの蒸し器、私も持っていますが、いつ見ても可愛い。そして使い勝手もなかなかのもの。下のアルミ鍋がとっても軽いので、取り扱いが楽なのです。

これに蒸し布に包んだ米を入れ、途中水をかけながら気持ち固めに蒸し上げます。

昨年夏のタイ旅行の記事中に、タイ人のケンさんがもち米を手で軽く握り、器用に食べる場面が出てきますが、この「手で握る」上で、ほどよい固さが大切なのです。

未だきれいに手食ができないワタクシですが、今日もチャレンジしてまいりました。

「トム・ヤム・ホイラーイ」はトムヤムスープのクリアバージョン。

そして今回のレッスンメニュー3品目はスープ。アサリのトムヤムスープです。材料の内、タイハーブを先に鶏ガラスープで煮込み、ホムデン(紫小タマネギ)の色が褪せるまで煮込んだら、残りの材料を加え、アサリの口が開いたら調味料で味を調えて完成。これまたとっても簡単でしかも美味しいスープです。

スコール並みの激しい雨が降る中向かった今日のタイ料理レッスン。たどり着くまでがなかなか大変でしたが、美味しいイサーン料理で行きの苦労も一気に吹き飛びました!北タイ料理も好きで極めたいところですが、イサーン料理も面白そうです。いつかイサーン地方もじっくり旅してみたい、そんな夢も膨らんだ今日のタイ料理教室でした。

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タイ料理図鑑 3)揚げ物・焼き物

カオムーデーン(ข้าวหมูแดง)

タイ語で「ムー」は「豚」、「デーン」は「赤い」という意味。直訳すると「赤い豚」となるわけですが、要はタイ風のチャーシューです。なぜこれが「デーン」か、というと、その名の由来は材料にあります。

ムーデーンの材料。

こちらがムーデーンの材料です。

豚肩ロース肉の他、たくさんの調味料が入ります。シーユーダム、シーズニングソースというタイの調味料の他、蜂蜜、塩、紹興酒、ごま油、などなど。

中でも欠かせない調味料がこちら。「デーン=赤い」の素。

中華調味料である紅腐乳です。独特の風味がありますが、焼くと得も言われぬうま味と香りが出て、タイ風チャーシューならではの味が完成します。

これらの調味料を一つ加えるごとに肉が吸い込むまで揉み込んでいき、最後にオイルでコーティングしたら下準備完了。あとはこうしてポリ袋に入れ、数時間おいて味が染み込むのを待ちます。

ムーデーン、焼きにかかります。

さて、こちら漬け込みが終わったムーちゃんです。が、諸事情有ってなんと二晩置いてしまったがために、何やら味噌漬けのような色になってしまっております。「デーン」はどこへやら。焼いたら赤くなるか。

200度に熱したオーブンで焼くこと30分。デーンとは言えないものの、おいしそうな飴色の焼き豚ができあがりました!

おうちで「カーオ・ムー・デーン定食」。

ムーデーンを焼いたらやっぱりごはんと一緒に食べるのがおいしい。ということで、カーオ・ムー・デーンにしました。副菜がまさかのニラ玉だったり、スープがベトナム式だったりと、相変わらずの多国籍ですが、相性は考えているのでちゃんとおいしいです。

ムーデーンをご飯と一緒に食べるならマストなのがこちらのタレ。豚肉をオーブンで焼いた際に出た汁に調味料数種類を加えて作るごまだれ。ごまの風味と甘酸っぱいピリ辛味が相まって美味!口福とはまさにこのこと。

始めて作ったムーデーン。ですが、

May先生のレシピゆえ、正解でしょう!このムーデーン、次回はどこか、タイ料理店でいただいてみることにします。