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6)スープ・カレー

ゲーンプーバイチャプルー(แกงปูใบชะพลู)

バイチャプルーがたっぷり入った南部のカレー

日本でよく知られたタイカレーといえば、間違いなくグリーンカレーでしょう。で、ちょっとタイ料理に明るい人だとレッドカレーやマッサマンカレーなんかを知っていたり。でもタイのカレーの種類はそんなもんじゃありません。

今回紹介するこちらのカレーですが、「レッドカレーペースト」で作るレシピと「クアカレーペースト」で作るレシピとを見かけます。ちなみに、タイのクックパッドをはじめとするお料理サイトで紹介されているものは「クアカレーペースト」を使って作るものが多いように見受けられます。

ちなみに私の持っているこちらの本には、ナムプリック(カレーペースト)から作るレシピが載っていたのですが、材料を見たところ「レッドカレーペースト」でした。

「クアカレーペースト」と「レッドカレーペースト」の違いはざっくりいうとスパイスが入っているか否か。入っているほうがレッドカレー、いないほうがクアカレーです。よって、スパイスの入っていないクアカレーのほうが多少マイルド、と思っていただいてよいかと思いますが、大雑把な味覚しか持たない私自身、果たしてその違いを感じ取れるかどうか…かなり微妙です。

ゲーンプーバイチャプルーの材料

グリーンカレーも実はご飯と同じか、それ以上に麺が相性よし!なのですが、このカレーにも麺がとてもよく合います。具はシンプルに蟹と刻んだバイチャプルーのみ。ちなみに「バイチャプルー」は「ハイゴショウの葉」…と訳されたところで、ほとんどの人にとっては何の説明にもならないかと思います。

この葉を使った代表的なタイ料理の一つに、「ミヤンカム」がありますので、以前書いたこちらの記事をご覧ください。

他はいくつかの調味料とココナッツミルクのみで作れる、という非常にシンプルなタイカレーです。

ゲーンプーバイチャプルーの作り方

作り方はグリーンカレーと同じで、ココナッツミルクの一番搾りを油を引き出すように炒めたらカレーペーストを投入してよくよく火を通します。

他のカレーであれば、次にじっくり加熱しなければならない肉類を炒めるのですが、このカレーの具はバイチャプルーと蟹のみ。

よってバイチャプルーをわっさーっと加えて火を通し、

最後に蟹を加えてさっと火を通せば完成、という手軽さです。

カノムチンはないので素麺でいただきます!

このカレーと相性抜群の素麺をお皿に盛りつけてみた図。ちなみに、こちら撮影のためにかなり量を減らしました。実際は食べたのはこの3倍量です。

繊維質なバイチャプルーは火を通してもしっかりとした歯ごたえがあります。日本の葉物でいうと、明日葉っぽい感じ。ただ、味や香りに癖は全くないので、その点では食べやすいかと思います。

そしてなんといってもこのカレーのおいしさの肝は蟹ですよ、蟹。蟹が入ればあの強烈なうま味で大抵のお料理はおいしくなりますもんね。ということでその例にもれず、こちらのカレーも素晴らしく美味なのでありました。

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3)揚げ物・焼き物

ホイジョー(หอยจ้อ)

蟹好きにはたまらない中華系タイ料理「ホイジョー」

「ホイジョー(หอยจ้อ)」あるいは「ホイジョー・プー(หอยจ้อปู)」とも呼ばれるこちらのタイ料理は、たっぷりの蟹のむき身を豚ひき肉・調味料とともに混ぜ込んで餡を作り、それを平湯葉で包んで蒸して揚げる、という中華系のタイ料理です。

蟹の身がこれでもか!と入ったジューシーな肉餡に、さっくりと揚がった湯葉衣の組み合わせ。美味しくないわけがない。

辛さもないので、辛い物が苦手な方にもお勧めできるタイ料理でもあります。

「ホイジョー」の材料と作り方。

ホイジョーの材料はいたってシンプル。調味料だけで十数種類…ということもあるタイ料理の中では「これでいいの?」ってなぐらい揃えるのが楽です。

作り方もこれまた簡単で、湯葉以外の材料を練って餡を作り、

それを湯葉で巻きます。もちろん乾燥湯葉にそのまま…は巻けないので、霧吹きで水を適量振りかけて、しんなりしたところに具をのせて巻いていきます。

巻き終わったら数か所、タコ糸でぎゅっと縛り、その後湯気の揚がった蒸し器で蒸すこと15分。

蒸しあがったらすぐに蒸し器から出し、粗熱が取れたら結び目のところでカット。

もうこの状態で中までしっかり火が通っているので、最後の揚げの作業はあくまでも湯葉をカリッとさせるため。よって高めの温度で一気に揚げちゃいます。

さすればこのとおり、湯葉のパリパリ感が悶絶級の「ホイジョー」完成です。

「ホイジョー」におすすめの湯葉&蟹

先の作り方のところで、霧吹きで水を吹きかけて乾燥湯葉を柔らかくして…と書きましたが、その後、そんな必要のない適度に柔らかな湯葉を発見いたしました。上の写真、中央に写る「豆腐皮」なるものがそれです。

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通販だとどうしてもこのお値段になりますか。大久保や池袋の中華食材店に置いてあるので(全店ではありませんが…)、お近くの方はそちらでお買い求めください。

それから、私がいつも通っているタイ料理教室の先生がおすすめされていたのがこちらの冷凍湯葉。


これも大久保や池袋なら半額以下で購入できます。とはいえ、交通費や行くまでの時間を考えたら通販もありですよね。

おまけに今回使った蟹の身ですが、近所のスーパー「ライフ」で買った冷凍品です。

200gたっぷり入って1000円。それなりのお値段ですが、ずわい蟹のむき身としてはお手頃価格だと思います。