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1)ごはん・麺

海老チャーハン(カオパットクン/ข้าวผัดกุ้ง)

たかがチャーハンと侮ることなかれ。絶品!タイ式海老チャーハン。

このタイ式チャーハンを初めて食べたのは、私をタイ料理沼へと誘ってくれた「タイ料理教室diidii」のレッスンでした。あまりにも家庭的過ぎるメニューだからか、タイ料理レストランのランチでもあまり見たことがありません。結果、レッスンで初めてのご対面となったわけです。

たかがチャーハンと侮ることなかれ。これ、とてもとてもおいしいのです。感動ものです。ご飯はパラパラだし、味付けも秀逸だし、食材の食感も見事だし、癖のあるジャスミンライスもチャーハンにすると、その食感だけが際立ってとにかく最高なのです。

激ウマ「海老チャーハン」の材料。

こちら、タイ式海老チャーハンの基本の材料です。

  • 海老
  • 青菜(タイでは「カナー」)
  • 玉ねぎ
  • プチトマト
  • 石臼で叩いたニンニク唐辛子(みじん切りでOK)
  • 合わせ調味料(ナムプラー、シーユーカオ、など)
  • ごはん

一年を通してよく作って食べるタイ料理の一つですが、材料の「青菜」はその季節に一番おいしいものを選んで入れるようにしています。ささやかな楽しみ。

「海老チャーハン」の作り方は以前書いた記事を見てね。

チャーハンを炒める手順も細かく撮ったつもりでいたら、この1枚しかありませんでした。データ消しちゃったかな。(最近PCを変えたもので。)

ということで、炒め方のコツや順序は以前書いたこちらの記事をご覧ください。

この味を知ってしまうと、もうなんとなく作っていた以前のチャーハンなんて作る気にも食べる気にもなれません。

今となっては「タイ式チャーハン」一択です。

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2)炒め物

パットパックルアムミット(ผัดผักรวมมิตร)

タイ式のミックス野菜炒めの材料。

タイ式のミックス野菜炒め、「ティッチャイタイフード」でMay先生にこれを習ってから、我が家の野菜炒めはすべてこのタイスタイルになりました。

おいしさのポイントはいくつかあるのですが、その一つが野菜の下茹で。あらかじめ、それぞれの野菜に合わせた時間で下茹でしておくことで、仕上がりが水っぽくならず、味がしっかり決まるのです。

  • [かたい野菜]ニンジン、レンコンなど
  • [まあかたい野菜]カリフラワー、ベビーコーンなど
  • [やわらかい野菜]スナップエンドウ、アスパラガスなど
  • [さっと茹でればよい野菜]おくらなど

かたい順に並べてみましたが、グラグラ沸かしたお湯に塩と油を少量加え、上に書かれたかたい野菜から順に加えて茹でます。最後のオクラなんかは15秒ぐらいでOKです。それをざるに引き上げ、しっかり水気を切ったものを使うと、炒め物が感動モノの仕上がりになります。「野菜炒めをおいしく作れたためしがない」という方には、まずこの方法を試してみてほしいです。

タイ式ミックス野菜炒めの作り方。

普通の油で炒めてもよいのですが、より味わい深い仕上がりにするために、ここでは豚の背油をきつね色になるまで炒めました。そこにニンニクを加えて香りを出したら

調味料と野菜を加えてさっと炒めます。

最後に水溶き片栗粉を加えて、野菜に味をまとわせ、艶よく仕上げます。

完成したタイ式ミックス野菜炒めの美しさをご覧ください。

この鮮やかな色、そして艶、味はもちろん最高です。日本の春は特に、緑の美しいお野菜や、ほろ苦さがおいしい野菜ががたくさん出回るので、特にこの野菜炒めはおすすめです。タケノコなんかを入れてももちろん美味。

野菜ってお高いので、巷のタイ料理店ではここまで贅沢にいろいろなお野菜を使った野菜炒めって食べられないですよね。だからこそぜひぜひ家で作って食べたいメニューの一つです。

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6)スープ・カレー

ゲーンチューマラ(แกงจืดมะระ)

豚挽肉と春雨を詰めたゴーヤのスープ

ゴーヤのあの苦み、味蕾の開発が十分でないまま大人になってしまった私はあまり得意ではありません…どころかちょいと苦手なレベル。ですが、最近はその苦みが控えめなゴーヤが日本でも手に入るようになってきました。ということで満を持してご紹介するのがこちらのスープ、「ゲーンチューマラ」です。

日本語に直訳するとゴーヤのあっさりスープ、といったところでしょうか。入っている具材や調理法まで含めて

  • ゲーンチューマラヤッサイ(ゴーヤの詰め物スープ)
  • ゲーンチューマラヤッサイムーサップウンセン(豚挽肉と春雨を詰めたゴーヤのスープ)

と表現することもあります。

แกงจืดมะระยัดไส้(วิธีทำมะระไม่ให้ขม) by ครัวตุ๊กตา – Pantip

สวัสดีค่ะ ไม่รู้ที่เมืองไทยจะคลายร้อนกันบ้างรึยังนะคะ แต่ที่อเมริกาเริ่มอากาศเย็นแล้วค่ะ คราวนี้ก็หาอะไรร้อน ๆ ซด คล่องคอกันดีกว่านะคะ วันนี้ ชวนมาทำมะระยัดไส้

こちらは「 ゲーンチューマラヤッサイ」で紹介していますね。

上の動画は「ゲーンチュー:マラヤッサイムーサップウンセン」と紹介しています。

ゴーヤのわたを取るのにステンレスレンゲがこの上なく便利な件。

このスープを作るにあたって、ゴーヤのわたをくりぬく必要があるわけですが、その際に大活躍するのが一番小さいサイズのステンレスレンゲです。タイの有名ステンレスメーカー、ゼブラ製。しかも使うのは主に持ち手の部分。


ステンレスレンゲならどのサイズでも良いかというと、さにあらず。今回なんとなく大きいレンゲを使ってみたらやりにくくて、途中でこの小さいレンゲに持ち替えました。

ゲーンチューマラの材料と作り方。

このゴーヤのスープの材料はとてもシンプル。調味料も使うのはたったの3種類。お肉を練る際に加えるシーズニングソースと、スープの味付けにナムプラーとシーユーカオを使うだけ。ちなみに、上の写真で真っ白に飛んでしまっているのは春雨です。

まずは叩いた豚肉と水につけて柔らかくしてから1センチ程度に切った春雨、刻んだキクラゲ、「3人の親友ペースト」、そしてシーズニングソースをボウルにいれてよく混ぜます。

肉ダネをわたをくりぬいたゴーヤに詰め、

鶏ガラスープを沸かして煮込むだけ。

ただ、これを日本のゴーヤで作ると笑っちゃうぐらい苦くなる可能性が大です。ゴーヤそものもはもちろんのこと、その苦みが溶け出したスープは「この苦いスープを飲めば、どんな病も治るのですね!もし治らなかったらどう責任をとってくださるのですか!」と神様に直訴したくなるレベル。それを避けたければゴーヤのみを15分ほど茹でて(もちろん、その茹でた湯は捨てますよ。)から使う、という手があるのですが、そうすると恐らく肉詰めにするのは不可能で…。

ということで結論。このスープを美味しく作りたければ、苦み控えめなゴーヤを何としても入手してくださいませ。

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4)和え物・サラダ・ディップ

クンチェーナムプラー(กุ้งแช่น้ำปลา)

タイ風エビの刺身…というには野菜がたっぷりすぎるタイ料理

「タイ料理教室diidii」のクンチェーナムプラー

クンチェーナムプラーとは生のエビ(クン)をタイの魚醤(ナムプラー)に浸した(チェー)お料理です。これを刺身…と表現するにはあまりにもお皿の上の野菜が多すぎる。タレにも刻んだ香味野菜がもりもり入っていますし。

さらにこの香味野菜たっぷりのタレが激辛!

上の写真は門前仲町にあるタイ料理店「メーピン」さんのクンチェーナムプラーです。これがまぁ辛いのなんのって。あまりに辛くて口にした瞬間意識が遠のきそうに…は大袈裟だとしても、言葉は全く出なくなります。そして脳天から吹き出す冷たい汗。しかもね、これで日本仕様だっていうんだから、本場タイのものは一体どれだけ辛いのか。恐ろしくもあり、一度試してみたくもあり。

いつか、生の美味しいエビがいただけるタイの海沿いの街に行ったら忘れずに食べてみようと思います。

クンチェーナムプラーとゴーヤが仲良な件。

クンチェーナムプラーはタイ語で

กุ้งแช่น้ำปลา

と書きます。このタイ語で検索してみると、本場タイのクンチェーナムプラーがたくさん見られるわけですが、上の写真をご覧いただくと一目瞭然。その大概のお皿に「ゴーヤ」が乗っています。

誰かがあのゴーヤの苦みが辛さを和らげてくれると考えたのか、はたまたあの苦みに整腸作用でもあって、生の海老を食した際のリスクを軽減してくれる…という理由からか、全くもって推測の域をでませんが、とにかくこのお料理にとって、ゴーヤはマストアイテムなのであります。

「クンチェーナムプラーを作る=タレを作る」と考えて間違いなし。

クンチェーナムプラーの作り方ですがこうして野菜を細かく刻んで器に入れ、そこにナムプラーを加えます。

次にライム汁を加えて、野菜と一緒に盛り付けた海老にたっぷりかければ完成。

海老は海老でも伊勢エビで作ったクンチェーナムプラー。

濃厚な風味の甘い伊勢エビの身と辛いタレが本当によく合います!伊勢エビがお手頃価格で手に入った暁には、ぜひぜひ試していただきたい一品です!

海老の他、ホタテや牡蠣で作っても美味しいので、普通にお醤油でいただくのに飽きたらこのタイの激辛ダレ、ぜひぜひお試しください。

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May先生

基本こそ習うべき!May先生のトムヤムクン。

タイ料理の代表的スープ、「トムヤムクン」は海老の調理法が大事。

タイ料理に詳しくない方でも「トムヤムクン」なら知っているという人、多いのではないでしょうか。私も何人かの先生からこの「トムヤムクン」、正確には「トムヤムクンナームコン」の作り方を教わりましたが、May先生のそれは海老の下処理が一つのポイントです。

スープにコクと旨味を出すために、海老の剥いた殻を丁寧に洗い、それと海老味噌とを透き通りゆかりのような香ばしい匂いがしてくるまで炒めます。

一度このレシピで作ったトムヤムクンを食べたら、特にトムヤムクンが好きな方ほど、感動すると思いますよ。

弄らず手早く仕上げたい、キャベツのナムプラー炒め。

簡単タイ料理の代表選手、キャベツのナムプラー炒めです。

フライパンにサラダ油を熱してニンニクとキャベツを入れ、すぐに蓋をして15秒待ってから混ぜ、さらに数十秒蓋をして焼き色を付けて…を繰り返し、最後にナムプラーと少しの砂糖を加えれば完成。

材料がシンプルなだけにこれは調理法が何より大事。怖がらずに強火で手早く仕上げると美味しくできる料理です。

ツナとアボカド入りの大好きヤム。

ツナ缶にアボカド、レモングラスにホムデン、揚げカシューナッツにサラネー、そして極細切りにしたバイマクルーと、好きなものしか入っていないヤムです。

【基本のヤムドレッシング】ナムプラー:マナオ汁(レモン汁):砂糖=2:2:1

ここに唐辛子好きなだけ小口切りにして加えれば大体何を和えても美味しいタイ式のヤムになります。

こうしてブログを書いていると、あ、こんな美味しいタイ料理あったわーと思い出すんですよね。振り返り、大事。

[レッスン日:2021年5月30日]

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タイ料理図鑑 1)ごはん・麺

カオモックガイ(ข้าวหมกไก่)

タイ式炊き込みごはん、「カオモックガイ」を炊飯器で作ろう!

もともとはイスラム系タイ人がタイ南部で広めた料理だという「カオモックガイ」。そのカオモックガイを自分で作ってみることにしました。

…とは言っても、シーズニングミックスを使ったお手軽バージョンです。

写真を撮る前に封を切るという凡ミス。

こちら、小袋が2つ入っています。この1袋で米2合分のカオモックガイが作れるそう。

材料と作り方は外袋の裏面に書いてあったので、とりあえず、その通りにやってみます。

(1)鶏もも肉を500gと粉1袋分をボウルに入れます。
(2)粉が肉全体に行き渡るようによくもみ込み、15分ほど放置。
(3)研いだ米2合と目盛り通りの水を入れ、その上に肉を、
そしてボウルの中に残ったペーストも全部入れます。
(4)浸水無し、高速モードでスイッチオン。15分後、炊きあがり。

ちょっと大きめの骨付きぶつ切り肉、15分の炊飯で中までしっかり火が通ったか若干不安だったため、炊きあがった後、保温状態で20分ほど放置してみました。

ということで、作って&食べてみたかったカオモックガイ、あっさり完成です。

引きこもりな日のおうちディナーは「カオモックガイ定食」

2020年3月27日(金)、引きこもり初日のおうちディナー完成しました。メニューは以下の3品。

  1. カオモックガイ
  2. 豚肉と大根の梅干しスープ
  3. ヤムソムオー

タイ式ビリヤニと言われることもあるカオモックガイですが、食べてみるとバスマティライスを使ったインドのビリヤニとはお米の食感が違います。バスマティはどう調理してもあのパラパラ感は変わりませんが、ジャスミンライスは炊き込みご飯的に調理すると、シンプルに炊いた時よりももっちりとした仕上がりに。ただ、もっちりしているだけで1粒1粒はしっかり独立しているので、べたべたした感じは一切ありません。美味しい!

このLOBO(ロボ)のパウダー、味もなかなか。何よりとっても手軽に作れるのがありがたい。いつか本格的なカオモックガイの作り方を習いたいとは思っていますが、それまではこちらのお世話になります。

火の通り具合を心配していたお肉もこの通り。しかもしっとりジューシーで最高。

カレー味の料理に箸休めが欲しいな、と思い作ったタイ式の文旦サラダ「ヤムソムオー」。

毎日食べても飽きない梅干し入りスープ。ヤムソムオーもこちらのスープもカオモックガイとの相性よし。食しつつ、我ながら良い組み合わせだった…と一人悦にいっておりました。

残ったカオモックガイ4食分はこうして冷凍保存。引きこもりの日々で自家製冷食が増え、日曜日には冷凍庫がパンクしそうな予感が。。。