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ネーム(แหนม)

タイの発酵ソーセージ「ネーム」

こちら、タイの発酵ソーセージ、ネームです。私が持っているタイ料理の本には

タイの東北地方イサーン名物、とありました。発酵が進むごとに酸味が増して、そのまま食べてもよし、いろいろなお料理に食材の一つとして加えてもよし、という私も大好きなタイ食材の一つです。

ネームの材料と作り方。

こちら、市販品ネームの原材料です。豚肉に火を通さず、発酵させて作るのですが、手作りしよう!と思うと材料はこんな感じになります。

左手前に見えるのは豚の皮。これがコリコリとした食感で口にしたときに非常に心地よいのです。それから、このネームが発酵するうえで欠かせないのがごはん。タイの発酵系の食品はこのごはんを加えて作るものが結構あります。

この材料をとにかく練って練って、ひたすら練ったらラップでピッチリ巻いて直射日光の当たらない室内(夏、まあまあ暑い場所。)に放置すればできあがり。

これは2022年の夏に作った際の写真ですが、2日半ほど放置して発酵させていますね。うまく発酵できたかどうかは実際に食べてみるしかないので、私も端っこをちょっとだけ切り食べてみました。そこで良き酸味が出ていればそこからは冷蔵庫に移動。手作りの場合は数日以内に食べきります。

ちなみに、腐敗を心配するのであれば、こちらのネームパウダーなる添加物を加えれば安心して作ることができます。

そもそも作らずともタイ食材店に行けばいつでもネームを買うことができるので、私も99%はそちらのお世話になっています。

ネームの食べ方。

ネームの食べ方ですが、そのまま、切ったものに生姜やピーナッツを添えていただくことができます。上の写真はチェンマイのニマンヘミンにある「LABKAI」というお店で出されたネーム。

「LABKAI」の情報は上のページにあります。もちろん、日本のタイ料理レストランで注文しても、ほぼ同じものが提供されますので、気になる方はぜひ。

こちらはネームとつるむらさきのスープ。

あとは、スープに加えたりだとか、以前にご紹介したようにディップにしたりとか

こちらは手間がかかるので、なかなか作る気になれないのですが、「カオトード」というライスコロッケを作ってからそれを崩してちぎったネームと混ぜ合わせる「ネームクルック」なんていうタイ料理もあります。

門前仲町にある「メーピン」さんの。

結果、無性にこのお料理が食べたくなった時には、門前仲町にあるタイ料理店「メーピン」に駆け込みます。なかなかの辛さの、刺激的でおいしいネームクルックがいただけます。

ちなみに。私のタイ友の一人に、魚肉ソーセージのごとく、この包みを剥いたら丸かじりするというツワモノがいますが、それでもいけるらしいです。ご参考までに。

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雑記諸諸

ミャンマーの発酵料理特集!「Burmese Tokyo」の間借りランチへGO!

ラペ子さんの作るミャンマー料理を味わいに、いざ渋谷へ。

連休最終日の本日、インスタでの相互フォローとコメントをきっかけに仲良くしていただくようになったミャンマー料理研究家(と勝手に呼ばせていただきます)の鈴木ラペ子さんが、間借りイベントを開催するということで行って参りました。

今回のテーマは「ミャンマーの発酵食品を使ったお料理」。どんなお料理がいただけるのか、予約したひと月前からそれはそれは楽しみにしていました。

通常ならランチタイムはとっくに終わっている…ぐらいの時間帯に予約していたため、ほとんどのお客様は帰った後。一人ミャンマーティーをいただきながら、プレートの到着を待ちます。

まず運ばれてきたのがこちらの豆のスープ。豆の甘味と揚げたタマネギの香ばしさが相まって、優しいけれど味に深みもあるのです。これ、毎日でも食べたい!

ミャンマーの発酵食品。

こちらが今回のランチプレートです。ラペ子さんのホームページに、今回のイベントについてのお話が書いてありましたので、そちらを引用しますね。

今回のミャンマー間借りイベントのテーマはずばり「発酵」。
135の民族が集まるミャンマーでは、様々な発酵食品が食べられいていますが、今回民族の垣根を超えて「ミャンマー」のくくりの中でいろんな発酵食品を使ったプレートランチをお出ししたいと思います。
ミャンマー料理研究を進めていく中で、発酵食品の調理法がアトウと呼ばれる和え物か、付け合せとして食べるか、ヒン(いわゆるカレーのようなおかず)にするという食べ方がほどんどです。
そうなると、プレートにした際に似たような料理が並んでしまうため、今回はラペ子流にアレンジしてお出しします。

https://burmese.tokyo/events/20200922-myanmar-fermented-plate/

全6品の豪華なミャンマープレート!

中央にこんもりともりつけられたごはんは「ラペソー(発酵茶葉)」を使ったラペッタミン 。今回は辛味のあるタイプのラペソーを使っているということで、ピリ辛に仕上がっています。これがまぁ後引くうまさ!

手前に見えるのは「ウェッターヒン」。ミャンマー式の豚肉の煮込みです。「ウェッター」は豚肉、「ヒン」とはメインとなるおかず、という意味だそう。ターメリックが入っているので見た目カレーっぽいのですが、インドカレーやタイカレーとは全く異なる味わい。トッピングされた「 タィエチン(発酵マンゴー漬け) 」が良きアクセントになっています。

左に見えるトマトとキュウリの和え物にはミャンマーのレモン塩が入っているとのこと。トマトとレモン、それぞれの酸味が味に深みを出しています。

そしてこちらはミャンマーの和え物2種。右のものにはラペ子さんお手製の「 バズンチン(発酵エビのすり身)」が入っています。本来は火を通さずにいただくようですが、今回は多くの方に提供するということもあり、蒸したそうです。ほんのり感じられる酸味と海老のうま味が相まって美味!蒸してちょっとムッチリした食感もまた良し。

そして卵もただものじゃありません。ソースのごとく下に敷かれているのは「 ポンイェイジー(バガン発酵黒豆ペースト)」なるもの。日本の八丁味噌のようにも見えますが、ほんのり甘く、特有の発酵した香りがあります。

とにかく今回のプレートはトータルバランスが良く、最高のワンプレートに仕上がっていました。ラペ子さんの作るミャンマー料理、本当に美味しい。