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おうち修行

加賀野菜でタイ料理を作りたい!【実践タイ料理編】

買ってきた加賀野菜の行方。

「加賀野菜でタイ料理を作りたい!」と思い立ち、弾丸旅行を決行したのが10月はじめ。それなのに、旅行の模様だけ書いて、肝心の加賀野菜で作ったタイ料理たちをまとめてご紹介するのを忘れておりました…。

ようやく思い出しましたので、本日はその加賀野菜を使ったタイ料理を一挙にご紹介したいと思います。

「加賀太きゅうり」と「加賀つるまめ」は炒め物に変身。

まずは右に見えます「加賀太きゅうり」。こちらは「パット・テンクワー・プリックタイダム(ผัดแตงกวาพริกไทยดํา)にしました。

  • パット( ผัด )=炒める
  • テンクワー( แตงกวา )=きゅうり
  • プリックタイダム( พริกไทยดํา )=黒胡椒

本来なら「きゅうり」を「加賀太きゅうり」としなければならないのですが、そのタイ語力が私にはありません。残念。

豚肉やシーフード、パプリカと一緒に、黒胡椒をガッツリ効かせて炒めたお料理。にんにくやホムデンをスターターとして炒め、その風味もまとっているのでビールが間違いなく進む味!

ですが、毎日の食がお弁当中心である私は、こんな感じで弁当箱に詰めました。この加賀太きゅうり、結構な時間火を通してもそのシャキシャキ感が失われることがありません。これはいいわー。もう一本買ってくるんだった、と軽く後悔したほどの美味しさでした。

そして中央の「加賀つるまめ」は「ムー・パット・プリックキン」、豚肉とピリ辛炒めにしました。

きのこ達はタイの激辛カレー「ゲーンパー」になりました。

一見するとなめこのようなビジュアルの「しば茸」。なめこ同様粘りはあるものの、その風味は濃厚。シャキシャキとした食感もたまらなく美味しいきのこでした。こちらはこうして。

「ヘタ紫なす」ともどもタイの激辛カレー煮込み、「ゲーン・パー」になりました。

これをね、例にもれずお弁当にも詰めたのですが、それはそれは辛く、デスクで変な汗をかきながら食しました。でも美味しかったなー。思い出すとまた食べたくなる、癖になる辛さ。

「ヘタ紫なす」で定番のレッドカレーも作りましたよ。

おなじ赤いタイカレーでもゲーンパーに比べるとそればそれはマイルドなレッドカレー。こちらは安心して食べることのできる辛さレベル。こちらももちろんお弁当に。4食分は作ったかな。冷凍庫のお世話になりつつ、数日にわたって楽しみました。

それにしてもこの「ヘタ紫なす」、煮込んでも皮の美しい紫色が褪せないばかりか、皮も非常に柔らかで美味。タイの丸茄子「マクアポ」をしのぐ美味しさ。これ、近所の農家さんで作ってくれないかな。タイ料理に絶対合うと思うのです、この茄子。

タイ料理じゃないけれど、美味しかった「むかごごはん」に「栗ごはん」。

はじめからごはんと一緒に炊くつもりで買ってきた「むかご」と「剥き栗」。栗を剥く手間が省けて簡単に好物の栗ご飯が炊ける、ありがたや。

むかごはその存在は知りつつも、これまで食したことがなかったのですが、このむかご、炊き上がった時の食感もいいし、ごはんにほんのりその香りが移って美味。これからは毎年、旬が巡ってきたら食べたい料理の一つになりそう。

加賀野菜でタイ料理のお弁当まとめ。

金沢より帰ってから、こんな感じでだいぶ長いこと加賀野菜とそれを使ったタイ料理を楽しみました。

この地域特産の野菜でタイ料理を作るの、楽しいな。さて、次はどこへ行こう。やっぱり京野菜かな。名古屋にも行きたいけれど、特産野菜って何かあるかしら。調べてみよう。

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6)スープ・カレー

ゲーン・パー(แกงป่า)

「森のカレー」ってどういうこと?

「森のカレー」「ジャングルカレー」などと訳されるのを見かける「ゲーン・パー」。「ゲーン」は「カレー」とだけ説明されることが多いのですが、私の好きな「ゲーン・チュー・タオフー」、豚肉団子や野菜、豆腐が入ったスープも「ゲーン」と言うことから、汁物も「ゲーン」と呼ぶことがあります。

さて。こちらの「ゲーン」は「パー(=森)」ですから、山の幸がたっぷり入ります。私が持っている料理本のレシピには

  • タケノコ
  • 茄子
  • ゴーヤ
  • シメジ
  • いんげん
  • 青パパイヤ

こんな野菜が具材として書いてありました。そしてこの「ゲーン」には「ココナッツミルク」が入りません。野菜の甘味や風味と、タイハーブ、スパイスの刺激がダイレクトに楽しめるのが特徴です。

だから加賀野菜で作ろう!「ゲーン・パー」

野菜のうま味を存分に楽しめるカレーだからこそ使いたいのがせっかく金沢で買い求めてきた加賀野菜。まずは「ヘタ紫なす」そして「加賀つる豆」は絶対に入れたいところ。こちら、タイの丸茄子とささげの代わり。

そうして準備した今回の「ゲーン・パー」の材料がこちら。

やはり金沢でかってきた「しば茸」と椎茸も入ります。他の野菜はご覧の通り。そうそう。時々南瓜を入れるレシピを見ますが、今回は南瓜ではなく美味しい季節をむかえたサツマイモにしてみました。

どうかな。美味しくできるかな。ちなみにカレーペーストは


「カントリースタイルレドカレーペースト」とあったこちらを使ってみます。

「ゲーンパー」の作り方。

では早速、「ゲーン・パー」ができるまでの工程を写真でご紹介しましょう!

鍋に油とカレーペーストを入れ、
弱火でじっくりとペーストがそぼろ状になるまで炒めます。
次の鶏肉を加えて、色が変わるまで炒めましょう。
野菜と鶏ガラスープを加えて、少し火を強めて煮ていきます。
野菜に火が通ったらナンプラーで調味。
おしまいにピーマンとバイガパオを加えて一煮立ちさせたら完成です。

完成した「ゲーン・パー」はこちらです。

上から。

横から。そしてよってもう一枚。

このゲーンはなかなかの辛さ。でもたっぷり入った野菜の甘味とうま味があるから、ただ辛いだけじゃない!そのまま食べても良し、ジャスミンライスと一緒に食べてももちろん旨し!このゲーンは「具材は何でもあり!」的な懐の深さを感じるので、季節ごとに旬の野菜をあれこれ入れて楽しめるんじゃないかな、と個人的には思っています。

今回は加賀野菜がメインでしたが、数種類の加賀野菜を一度に美味しく楽しめる料理としてかなりオススメ。北陸のタイ料理&辛いもの好きなみなさま、身近な加賀野菜を使ってぜひ作ってみてください。美味しいですよ!イモ・南瓜系はマストでお願いします。