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4)和え物・サラダ・ディップ

ヤムウンセン (ยำวุ้นเส้น)

タイ式春雨サラダ「ヤムウンセン」

春雨サラダと言えば、幼い頃から口にして馴染みがあるのは中華風。茹でたもやしに細切りにしたキュウリとハムなんかが入っていて、味付けは砂糖、しょうゆ、お酢をベースにごま油の風味が効いている、こんな感じでしょうか。

こうやって材料を書き出してみると、タイの春雨サラダ「ヤムウンセン」と似ていないこともないです。

  • [日本の春雨サラダ]砂糖、醤油、酢
  • [タイのヤムウンセン]ココナッツシュガー、ナムプラー、レモン汁

では違うところは何かというと、タイのヤムウンセンにはドレッシングに叩き潰したにんにくとプリッキーヌが入ること、そして塩味が醤油ではなく魚醤であるナムプラーを使うことで、料理にコクとの独特の風味が加わる点にあります。

それからたっぷり入った香味野菜!これが私はとにかく好き。なんですが、自作でないとそうたくさんのお野菜が入っていることはまずないので、このヤムウンセンもやっぱり自分で好きに作ってたっぷり食べたいタイ料理の一つです。

私的ヤムウンセンの材料

まず右上のステンレスボウルに用意したのがヤムウンセンドレッシング。前述したように、石臼で叩いたニンニクと唐辛子、そこにココナッツシュガーとナムプラー、そして酸味として今回はライム汁が入っています。

こちらが今回用意した具材。

  • 豚ひき肉
  • 海老
  • 黒きくらげ

この3点は湯通し済み。お野菜としては

  • セロリ
  • パクチー
  • 万能ねぎ
  • ニンジン
  • ミョウガ(本当は「ホムデン」か「赤玉ねぎ」)

こんな感じで用意しました。これも定番の具材はあっても、絶対これでなきゃ!ってことはないので、好みの具材を足しても苦手なものは引いても良いと思います。ただ個人的にセロリは絶対入れたいですね。それから夏になると私がよく入れるミョウガ。これタイ人はやらないと思いますが、合いますよ、とても。お好きな方はぜひお試しください。recommended♪

あ、それからさらにコクと風味をアップさせたいなら桜エビもぜひご準備を。

ヤムウンセンの作り方…も何も、和えるだけです。すみません。

まずはメイン食材の春雨ですが、私の好きなパインツリーの袋を見るとその裏に、「7分水につけて3分茹でる」とあります。見るレシピによってそのあたり、様々だと思いますが、細かいことは気にせずに。美味しく火が通れば良し。

そのままだと長すぎるので、「7分水につけて」おいた最後に三等分ぐらいにしましょう。まな板に出すのが面倒なので、私はこうしてボウルの中でキッチンバサミで切っちゃいます。その後、海老や豚肉を湯通ししたのと同じお湯で3分茹で、お湯を切っておきましょう。

あ、そうそう肝心なことを書き忘れていました。今回使ったのは下のパインツリーの春雨、小袋1つ(40g)です。


春雨はこれ一択。

ここからはもういつものヤムの作り方。

  1. 調味料を混ぜておいたボウルに茹でた豚ひき肉と海老を入れ和える。
  2. 茹でたての温かい春雨を1のボウルに投入し混ぜまぜ。
  3. 桜エビをここで加えるとヤムウンセンの風味がさらにアップします。
  4. 野菜類を全て加えて完成。

さ、食べましょ、食べましょ、ヤムウンセン定食。

はい、この通り!美しく、しかも美味しいヤムウンセンが完成いたしました。

ヤムウンセンをメインに、副菜としてカオマンガイとプラーヌンマナオも準備しました。

ヤムウンセンは出来立てのほんのり温かいうちに食べるのが美味しい。ぜひ皆さんもぬるいのが旨い!ヤムウンセンをお楽しみくださいませ。

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May先生

基本こそ習うべき!May先生のトムヤムクン。

タイ料理の代表的スープ、「トムヤムクン」は海老の調理法が大事。

タイ料理に詳しくない方でも「トムヤムクン」なら知っているという人、多いのではないでしょうか。私も何人かの先生からこの「トムヤムクン」、正確には「トムヤムクンナームコン」の作り方を教わりましたが、May先生のそれは海老の下処理が一つのポイントです。

スープにコクと旨味を出すために、海老の剥いた殻を丁寧に洗い、それと海老味噌とを透き通りゆかりのような香ばしい匂いがしてくるまで炒めます。

一度このレシピで作ったトムヤムクンを食べたら、特にトムヤムクンが好きな方ほど、感動すると思いますよ。

弄らず手早く仕上げたい、キャベツのナムプラー炒め。

簡単タイ料理の代表選手、キャベツのナムプラー炒めです。

フライパンにサラダ油を熱してニンニクとキャベツを入れ、すぐに蓋をして15秒待ってから混ぜ、さらに数十秒蓋をして焼き色を付けて…を繰り返し、最後にナムプラーと少しの砂糖を加えれば完成。

材料がシンプルなだけにこれは調理法が何より大事。怖がらずに強火で手早く仕上げると美味しくできる料理です。

ツナとアボカド入りの大好きヤム。

ツナ缶にアボカド、レモングラスにホムデン、揚げカシューナッツにサラネー、そして極細切りにしたバイマクルーと、好きなものしか入っていないヤムです。

【基本のヤムドレッシング】ナムプラー:マナオ汁(レモン汁):砂糖=2:2:1

ここに唐辛子好きなだけ小口切りにして加えれば大体何を和えても美味しいタイ式のヤムになります。

こうしてブログを書いていると、あ、こんな美味しいタイ料理あったわーと思い出すんですよね。振り返り、大事。

[レッスン日:2021年5月30日]

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4)和え物・サラダ・ディップ

ヤムママー(ยำมาม่า)

「サッポロ一番」的なタイの「ママ-」!

こちら、タイで最も有名かつ人気のインスタントラーメン、「มาม่า(ママー)」です。タイ語がわからない私も、これだけは読めます。

輸入食材を扱うお店、例えばカルディなんかにもこのママーは置いてあったと思います。本来はパッケージの写真にあるように、普通に汁麺として食べるものだと思います。がしかし。私、今まで一度たりともこのママーを汁あり麺で食べたことはありません。

というのも、タイ料理にはこれを「ヤム(=サラダ、和え物)」にするという調理法があり、私が食べるときにはいつもその「ヤム」なのです。

ちなみに、十数種類もあるママーのインスタントラーメンですが、ヤムママーは基本的のこの「ポーク味」で作ります。他の味でも試してみようかな…という思いが一瞬アタマをよぎるものの、まだ挑戦してみたことがありません。どなたか、他にヤムにするのにオススメの味があれば、ぜひその情報をお寄せください。お待ちしています。

[blogcard url=”https://www.mama.co.th/th/index.php”]

ちなみに上はママー製造元の「タイプレジデントフーズ」のホームページ。右側のメニューからママー製品一覧に飛べます。色鮮やかなパッケージがタイっぽくてどれも可愛いです。

ヤムママーの材料

豚肉加熱済み、野菜カット済みですが、こちらがヤムママーの材料です。ちょっとわけあって万能ネギが小口切りだったり(本来は1.5cm長に切る)、在庫なしだったホムデンの代わりにミョウガが刻んであったりしますが、なんてったってそこはインスタントラーメンのサラダですから、細かいことは気にせず、好きな具材を放り込んじゃいましょう。

ヤムママーの作り方というほどでもないのですが。

まずはクロックヒン(石臼)でプリッキーヌ(生唐辛子)とニンニクをペースト状になるまで叩き、それと一緒にナンプラー、レモン汁、砂糖をボウルにいれます。そこにまず加えるのは火を通した豚肉。エビも入れるとさらに豪華になりますが、今回はお財布内の事情により割愛いたします。

続いては麺。袋の表示通り3分茹でます。ただし、その際半分に割ることをお忘れ無く。これ、ヤムなので長いままだとまぁ食べにくいです。

茹で上がった麺はよくお湯を切って温かいうちにボウルの中へ。ここでママーに付属している調味料(粉末・オイル)を加えても良いです。

最後に刻んだ野菜たちをザザッと放り込みます。

そしてお皿に盛り付け、てっぺんにパクチーをトッピングすれば「甘」「辛」「酸」が同時に味わえる絶品ヤムママーの完成です!

美味しいよ!ビールやハイボールとの相性が抜群に良いです。

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yukko先生

アボカドをタイ風の和え物にすると素晴らしく美味しいよ!絶品「ヤム・アボカド」を習う。

熟れていないアボカドも美味しく食べられる「ヤム・アボカド」

「森のバター」と呼ばれることもある、全果物の中で最大のカロリーを持つというアボカド。なれど糖分はほとんど含まず、10種類を超えるビタミンと11種類のミネラル、そして食物繊維をも豊富に含んでいて、その豊富な栄養素はアボカドの脂肪分に凝縮されていることから、ハイカロリーながら食べると体重が減るとかなんとか…、そんな話も漏れ聞こえてくるいわゆるスーパーフード様。

そのアボカドをタイ風のヤムに仕立てていただきましょう!というレッスンです。

ドレッシングはタイ料理において「黒ドレッシング」とも呼ばれるナムプリックパオが入った濃厚タイプ。

この四角豆のヤムも同じ味付けです。これ、大好き。ということは今回のヤムアボカドも間違いなく好きな味なワケで、作っている最中からその美味しさが容易に連想されて、まぁお腹が鳴る鳴る。大変でした。

調味料をまずボウルに合わせ、動物系の食材から加えていく手順は他のヤムと同じ。

豚挽肉の次は茹でたエビを加え、お次はカットしたアボカドを投入。

このような感じでカットしてボウルに入れ、サッと和えたら次は香味野菜、最後に炒ったピーナッツとココナッツロングを加えてざっくり混ぜれば完成です。

はい、間違いなく美味しいヤツです。

このヤムの良いところは、アボカドが多少固めで甘味がまだ十分に出ていない物であっても、そこは黒ドレッシングが補ってくれて、かつアボカドのクリーミーさはしっかり感じられる仕上がりになる点。なんて素晴らしいんだ。このヤムは自宅でリピートすること間違いなしです。

空心菜の新たな食べ方をまた知りました。初めまして、そしてこれからもよろしく「ゲーン・テーポー」。

このタイ料理はいわゆるレッドカレーの一種です。よってまずはいつもの通り、カレーペーストを適量の油でそぼろ状になるまで炒めます。その後、ココナッツミルクを1/4カップ程度加えて炒め、油を引き出すという工程を3度繰り返します。

ただし、このカレーはいつものレッドカレーやグリーンかレードほど油を引き出す必要はなし。なにせ使用するココナッツミルクは缶ですからね。

ココナッツミルクの油分が良い感じで引き出せたら肉を入れて全体にペーストを絡め、肉の色が変わったら残りのココナッツミルクと水を加えて煮て、調味料で味を調えたら仕上げに空心菜の茎を入れます。

2分ほど経ったところで葉も加えて、さらに1分ほど火を通せばできあがり。

このカレーの特徴はタマリンド汁を加えて酸味が効いていること。これ、私の好きなブドウのカレーと一緒。

タイカレーの中でも日本ではまだあまり知られていないものの一つですが、緑のお野菜もたっぷり摂れるし、何より簡単なのでとってもオススメです。

ソースが絶品の「クン・トード・ガティアム」

3品目はこれまた簡単で美味しい、リピート必須のタイ料理です。まずは左手前に見える合わせ調味料を準備して、

やや多めの油で粗みじんに切ったニンニクをきつね色になるまで炒めたら、先の調味料を加えて火を止め、それを皿に盛り付けた揚げエビにかけるだけ。

万能ネギも皿に盛り付けておいて、熱々のソースをかけてちょっと火が通るぐらいが美味しいです。

「タイ料理教室diidii」Gコース第2回のメニュー

  1. ヤム・アボカド(アボカドのサラダ)
  2. クン・トード・ガティアム(海老のにんにく揚げ)
  3. ゲーン・テーポー(豚肉と空芯菜のカレー)

このクラス、いつにも増してボリューム満点でした。「ヤム・アボカド」なんて、アボカドをひとりマルっと一個使ってますからね。エビはヤムと揚げエビ合わせてひとりあたり9尾も使っているし。そしてカレーの豚肩ロース肉でしょ。食いしん坊さんも絶対満足できると思います!

タイ料理教室diidii 東京池袋

豊島区池袋タイ料理教室ディーディー。ベジタリアンコースもある200以上のメニューを1人ずつ調理実習できる4名までの少人数料理教室です。

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4)和え物・サラダ・ディップ

ヤムソムオー(ยำส้มโอ)

ごはんに合うタイの柑橘サラダ、「ヤム・ソムオー」

「ソムオー」とはタイでよく食されている柑橘類の一種。タイ語では「ส้มโอ」と表記しますが、これで検索をかけると「文旦」の日本語解説ページがヒットします。

よって、このヤム(和え物)を作る際、日本で手に入る柑橘を使うなら文旦がイチオシ。タイ料理好きな方にリサーチしてみたところ、「私は晩白柚で作るわ。」とか「パール柑が美味しいよ。」とか、複数意見を頂戴しましたので、そちらは追々試してみようと思っています。

ヤムソムオーの材料。

様々なレシピが散見されるヤムソムオーですが、標準的な材料はこんな感じ。文旦、火を通した海老、砕いたピーナッツ、ローストココナッツロング、ホムデン、パクチー、それからヤムソムオー用の合わせ調味料。このタレはどのレシピを見ても「塩味+甘味+酸味+辛味」で構成されています。具体的には

  1. 塩味→「ナムプラー」
  2. 甘味→「砂糖」「グラニュー糖」「ココナッツシュガー」のいずれか
  3. 酸味→「レモン汁」「マナオ汁」「ライム汁」「タマリンド」
  4. 辛味→「プリッキーヌ」「プリッキーヌヘン」「ナムプリックパオ(チリインオイル)」

塩味は「ナムプラー」一択ですが、他は作り手によってどれを使うかはまちまちです。その割合も「1:1:1:1」だったり「2:3:2:2」だったり、これまた様々。私も自分の好きな割合を求めて目下研究中です。

ヤムソムオーの作り方。

それでは「ヤムソムオー」の作り方、行ってみましょう。まずはボウルで調味料を合わせ、茹でたり殻ごと焼いたりして火を通した海老を適当な大きさに切って加えます。

次に皮を丁寧に剥いてほぐした文旦を加えます。実はこのヤムソムオー、宮廷料理ですので、それらしく一粒一粒細かくしてもOK。その際には集中しすぎてお口が半開きにならぬようご注意を。

最後に残りの材料をわーっと加えてさっくり混ぜ合わせればできあがり。

あとはこれをお皿に好きなだけ盛り付けていただきましょう!

このヤムソムオー、柑橘類がメイン食材ですが、なんと。サラダでもデザートでもなく「ごはんのおとも」要員です。最初こそ驚くかも知れませんが、食べて納得。白ごはんとの相性最高です。まだヤムソムオーを食べたことがない、というそこのあなた。ぜひ機会を作ってお試しください。

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May先生

土鍋ご飯も牛肉のヤムもいいけど、「うずらの卵のお菓子」が美味だった!

まずは大好き!「ヤム・ヌア・アグン」から。

大好きですでに何度も作っているブドウと牛肉の和え物、「ヤム・ヌア・アグン」。今回はMay先生バージョンを習います。

牛肉はこうして極弱火でじっくり焼いておきます。あとは合わせ調味料を作っておいて、刻んだタイハーブと和えるだけ。この日は夜のレッスンと言うことで、先生が各料理の下ごしらえをあらかた済ませておいてくださいました。そこで見ることになったスゴいもの。

神業レベルのプリッキーヌと赤ピーマンのみじん切り。

さらには超人技ともいえるバイマクルーの極細千切り。この繊細な技。私もいつの日か習得したいものです。

すごく簡単だし美味しいし、パーティー料理にもなれる豪華さが好き!なヤム・ヌア・アグン。

もうそろそろ店頭からシャインマスカットは消えてしまうと思われますが、その前にもう一度食べたいなー。

タロイモの美味しさに開眼!なタイ式炊き込みごはん。

揚げたカシューナッツにタロイモ、干し椎茸に干しエビ、豚肩ロース肉も入ったボリューム満点!うま味たっぷりの炊き込みごはん。

油を入れ熱したフライパンでニンニク、干し椎茸、干しエビ、豚肉と順に炒めたら、お米を洗わずに入れて全体に油を行き渡らせ、その後調味料も加えてさらに炒めます。

調味料が全体に行き渡ったら鍋に入れ、鶏ガラスーブと干し椎茸&干しエビの戻し汁も加えて炊き上げます。

沸騰したら中火でしばし、その後極弱火で加熱。

さすればこの通り。これまたメイン級の炊き込みごはん、完成です。あ、そうそう。

このレッスンで、万能ネギの飾り切りも習ったんでした。忘れないうちに復習しなくちゃ。

小さめ一口サイズがむしろ怖い。何個でもいけちゃう「カノムカイノッカター」

おしまいは、サツマイモを使った揚げ菓子。材料は至ってシンプルなのですが、これがとっても美味しいのです。

潰したサツマイモにグラニュー糖と粉類を加えたらこうして小さめに丸めます。そしてこのお菓子の美味しさのポイントは揚げ方にあり。

この先生に教えていただいたとおりに揚げればなんと!

表面カリカリ、中もっちりかつ空洞もできて軽い仕上がりになるのです。

これもお正月休みにじっくり復習だな。

料理教室のある夜=幸せな夜

出来上がった料理をワインでいただく。珍しく飲んじゃいました。

おまけにスープまでいただいちゃって、幸せなことこの上なし。

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yukko先生

日本の食卓にさらりと出せるタイ料理「魚と姫竹の子炒め」レッスン。

タイの姫筍缶×魚の組み合わせ、これウマシです!

タケノコのことをタイ語では「ノーマイ(หน่อไม้)」と言いますが、その筍を使った炒め物なのに料理名は「 パット・プラー・ボーラン 」と言います。「パット(ผัด)」は「炒める」、「プラー(ปลา)」は「魚」、で「ボーラン(โบราณ)」は何かというと、「古代」という意味の語です。昔からある、要は日本で言うところの「おばあちゃんの味」的な意味合いが「ボーラン」にはあると思われます。

それだけにタイ料理にしては(←ここ大事)手軽に作れて、特別感はないけれど、間違いなく万人受けする味です。

「簡単」に「タイ料理にしては」を付けたのは、小麦粉をまぶした魚の切り身を一度揚げた後に炒めるから。タイ料理で肉や魚を使った炒め物を作る際、その食材をこうして先に揚げておくパターン、多いんだよなー。タイ人本当に揚げ物がお好き。

でもこのひと手間によって食材に味が絡みやすくなり、香ばしさと良き食感も加わって料理をよりおいしくするのですよ。手間をかけるのにはそれだけの理由があるんだな。

一度で二度美味しい、タイ式のワンタン作るべし!

完全にピントを外した…

タイの麺料理にこのワンタンがのっているのを見かけることがあります。パリッと香ばしく揚がったワンタンは食感が単調になりがちな麺料理の良きアクセントとなり、また香ばしい風味も添えてくれます。

このワンタンは皮のパリパリ感を楽しむものでもあるので、決して肉餡を詰めすぎてはいけません。欲張り厳禁。でこの揚げワンタンは実はおまけでして、このワンタンを作ったメインのお料理はこちらでした。

つるつるとしたワンタンの喉越しを楽しむスープ。一度にたくさん作り置きしても冷凍しておけるのがまたいい。揚げてよし煮てよし、なワンタンは冷凍庫に常備しておきたいランキング上位の優秀おかずです。

「ヤム・アップン」という名ながら、サーモンがメインという不思議。

このレッスンの3品目は「ヤム・アップン」です。「ヤム(ยำ)」は和え物、サラダという意味。「アップン(แอปเปิ้ล)」は説明するまでもなくリンゴのことです。

で、リンゴのサラダと言いながら、こうして大量のサーモンをのせるのを見ると、タイ料理の名前ってどうなってるの?と思ってしまいます。

それはさておき、こちらのお料理、タイのヤムの基本の味付けがリンゴにもサーモンにも良く合う上に、その二つの食材の組み合わせがまた良いんです。このビジュアル、パーティー料理にもぴったり。そう書いている本人はパーティーとは無縁の生活であるため、もっぱら一人で作っては一人で食しているんですけどね。個人的にはちょっと自分にご褒美をあげたい時に作るとっておきメニューの一つです。

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yukko先生

ゴハンに良し、麺に良し、もちろんそのままでも旨し、な「ムーデーン」最高!

タイ式叉焼「ムーデーン」

タイ式叉焼「ムーデーン」。「ムー(หมู)」は豚肉、「デーン(แดง)」は赤いという意味。タイでは真っ赤に染まったチャーシューを見かけることがありますが、あの赤は着色料。本式ムーデーンの赤の由来はは中華調味料である「紅腐乳」にあります。

以前ムーデーンを自作したときに購入した紅腐乳がこちら。

これを肉を漬け込む際に使用するわけですが、これ、正直買ったは良いけれど、なかなか使う機会がないのが正直なところ。この腐乳を使ったメニューがいろいろ載っているレシピ本を買ってもみましたが、どうも作って食べよう!という気持ちになれないのです。

で、この回で習った「ムーデーン」はこの紅腐乳を使いません。それでも十分美味しくできて、しかも身近で健康的なとある食材を使ってこの赤を出そう!っていうんですから最高じゃないですか。

この色艶、最高。

これをごはんと一緒にお皿に盛り付けて、たっぷりのソースを添えれば「 カオ・ムーデーン」タイの赤いチャーシューのせごはんのできあがり。柔らかく仕上がったしっとりチャーシューとコクがありつつもくどすぎないソース、そのソースが絡んだ卵も一緒に頬張ればそこはもう天国。。。

タイの一皿飯といえば「カオマンガイ」や「豚肉のガパオ炒めかけごはん」なんかが人気ですが、私はこの「カオ・ムーデーン」を推します!って、これをランチで提供しているお店がそもそも少ないんですけどね。残念。

ちなみにこのレッスンではチャーシューの味変用のソースも教えていただけます。このソースも美味しいうえにいろいろ使えそうなんです。神。

濃厚飯にはさっぱりおかずがマスト!「白きくらげのサラダ」

「メインがボリューミーで濃厚だから、副菜はさっぱりしたものをと思って組み合わせてみたの。」とyukko先生。天才。

この白きくらげのサラダのさっぱり感が先の「カオ・ムーデーン」と本当によく合うのです。

しかも、材料をこうして同じような大きさにカットして調味料でササッと和えるだけという手軽さ。ちなみに、このサラダ、メインは白きくらげなんですが、実はハムがかなり重要な脇役だったりします。このサラダ、ハム抜きでは成立しません。自分で作るときにはちょっと良きハム買ってこよう。

おばあちゃんの味、的な懐かしさを感じるバナナの蒸し菓子。

このレッスンの3品目はデザートです。「カノム・クルアイ」。「カノム(ขนม)」はタイ語で「お菓子」という意味で、「カノム~」と名の付くスイーツがたくさんあります。「クルアイ(กล้วย)」がバナナのこと。

ミキサーにかけたバナナにココナッツミルク、粉類、砂糖などを加えてよく練り混ぜたものを蒸して作るお菓子です。タイでは定番らしく、「ขนมกล้วย」で検索するとちょっとおしゃれに進化したものを含め、様々な「カノム・クルアイ」を見ることができます。

優しい甘さにバナナとココナッツの風味、そしてモッチモチの食感が癖になること間違いなしです。

タイ料理教室diidii、本格タイ料理「Iコース第4回」のメニュー。

  • カオ・ムーデーン(赤いチャーシューのせご飯)
  • ヤム・ヘッド・フーヌーカーウ(白きくらげのサラダ)
  • カノム・グルアイ(バナナの蒸し菓子)

ムーデーン目当てで参加したレッスンでしたが、サラダが予想外の美味しさでまたまた良い意味で裏切られました。またリピートしたいタイ料理が増えたぞ。

この日のトラちゃん。暑い夏を越した割には以前より恰幅が良くなっていらっしゃるような気がする。