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パイナップルチャーハン(カオパットサッパロット/ข้าวผัดสับปะรด)

パイナップルの酸味と甘みがおいしさの肝、な南国感あふれるチャーハン

酢豚にパイナップルはアリかナシか、人生においてこの論争に巻き込まれたことがある人は少なくないはず。論争…は言い過ぎにしても、フルーツが食事系の食べ物に入ることに抵抗を覚える人が日本人には一定数いる、というのが私の感覚です。

かくいう私は以前からどんな食べ物も割とすんなり受け入れるタイプではありましたが、タイ料理歴が長くなるにつれて、お料理にフルーツを使うことに抵抗がなくなるどころかそのおいしさに開眼し、今となっては何の疑問も感じません。ソムタムに混ぜご飯に、炒め物に、フルーツが入るからこそ美味なるメニューがタイ料理にはたくさんあって、なんなら白メシとフルーツを一緒においしく食してしまうほど。

今回ご紹介するパイナップルチャーハンも然り。パイナップルの酸味と甘みがターメリックやナッツの香ばしさと相まって非常に美味。ぜひ一度、味わってもらいたいタイ料理の一つです。

タイ式パイナップルチャーハンの材料。

こちらがパイナップルチャーハンの材料ですが、日本の「おうちのチャーハン」と比べても特に材料が多いわけではなく、割とシンプルです。

特徴はもちろん、メイン食材であるパイナップルと、「合わせ調味料」にターメリックが入ること。ターメリックのことをタイ語では「カミン/ขมิ้น」と言いますが、このカミンを料理に加えるのは主にタイ南部。ということでこのチャーハンもタイ南部のお料理です。

パイナップルチャーハンの作り方。

おそらくブログに載せることを考えないなら、チャーハンに加えるパイナップルはスーパーでカットタイプを買ってきて間に合わせるでしょう。ということでこちら、完全によそ行きバージョンです。

余談はさておき、まずは出来上がったチャーハンを盛り付けるための「パイナップルボート」を作ります。適当な大きさのパイナップルを縦半分に割り、中身をくりぬくだけです。

ここからは、他のタイ式チャーハンとほぼ同じ作り方になります。初めにフライパンをしっかり熱してから油を適量入れ、エビをさっと炒めたらいったん取り出してから卵、ご飯、合わせ調味料、その他の具材の順でフライパンに加え、炒めていきます。

最後に炒ったカシューナッツとレーズンを混ぜ込めば完成です!

とある日のパイナップルチャーハンランチ。

完成したとある日のパイナップルチャーハン定食。ですがこれ、よく見るとチャーハン以外、タイ料理でもなんでもありません。。。

ターメリックってどうしてこうも食欲をそそる香りをしているのでしょうか。そこに加えてナッツや炒めたエビの香ばしさ、ニンニクの風味、何よりパイナップルの酸味と甘み。様々な味が口の中に広がるパイナップルチャーハン。簡単なのにおいしくてしっかり異国の味!なのに日本人の口に合うこと間違いなし。タイ料理初心者さんにこそ、作ってみてほしいヒトシナです。

最後にこちらのレシピは、えんどう豆とタイの中華ソーセージを入れるのが面白いな…と思って載せてみました。こちらはタイ料理にちょっと詳しい方向けの情報。お時間があったらぜひのぞいてみてくださいませ。

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ベトナム料理

タマリンドの酸味が旨い!シロメシの友、「鰺の辛味煮」。

「甘い+酸っぱい+辛い」でごはんが進む!「鰺の辛味煮」

料理教室をはしごした昨日、2レッスン目はベトナム料理研究家である伊藤忍先生のもとへ。

「特産料理クラス」にてごはんによく合うおかず3品とスープを教えていただきました。まず取りかかったのは「鰺の辛味煮」。「辛味煮」と言われるとちょっと恐れおののきますが、心配は無用。ヌックマムの奥深い塩味に砂糖の甘み、そこへタマリンドとトマトの酸味、さらに粉唐辛子とこしょうでスパイシーさもプラス。仕上がってみれば「これは日本人も絶対好き!」な味でした。

まずは鰺を丁寧に下処理。ポイントは水気をしっかり取ること。その後下味となる調味料をまぶして、10分ほど置きます。

その間に他の材料も準備。

タマリンドもお湯を加えてふやかし、その後もみもみ。

10分経ったところでフライパンに油と香味野菜を加えて良い香りがするまで熱し、トマトも入れて水分を飛ばしながら炒めます。

その後、まぶしておいた調味料ごと鰺をフライパンに入れて表面を焼きます。これは中に味を閉じ込めるための工程。

表面が焼けたらタマリンド液を加え、途中上下を返しながら煮ること数分。

最後に煮汁味付け用の調味料を加えればできあがり。

見た目「味噌煮」のようですが、甘辛いだけではなく、タマリンドとトマトの酸味のおかげで、奥深い味わいながらも後味さっぱり。ごはんにかけて煮汁も完食したいレベルのおいしさです。

シャキシャキさやいんげんのおいしさに開眼!「さやいんげんと豚肉のピリ辛炒め」

夏野菜の一つ、「さやいんげん」。個人的に柔らかめに茹で、マヨ醤油をちょっとつけていただくのが小さい頃から大好きだったのですが、このベトナム料理でシャキシャキとしたインゲンのおいしさを知ってしまいました。

ポイントは

  1. いんげんはさっと下茹でしておく。
  2. 豚肉は炒めたら一度フライパンから取り出しておく。
  3. ニンニクの香りを移した油でインゲンのみを艶が出るまで炒め、調味。
  4. 最後に豚肉を戻し入れる。

と、それぞれの食材ごとに炒めてベストの食感に仕上げること。

噛むとシャキシャキとした良い音がする状態に仕上がったインゲン。味馴染みも良く、これまたごはんが進んで困っちゃうおかずの完成です。

これは冷蔵庫に常備したい!「アミの炒め物」

これまたひと匙で、ごはんが2杯はいけちゃうベトナム式常備菜「アミの炒め物」。

作り方は至って簡単で、まず香味野菜を炒めたフライパンにパイナップルを加えて軽く炒め、

酒でふやかしておいた干しアミを加えて、水気が飛ぶまで炒めたら調味。最後に小ネギを加えればできあがり。

甘みとほどよい酸味のあるパイナップルが、非常に良き仕事をしています。

スープはしみじみ美味しい「豆腐+豚肉団子+ニラ」でシンプルに。

ここまで甘辛味のおかずが続いたので、スープはシンプルに。

作り方はタイのゲーンチューと似ています。豚肉団子がだいぶラフなタイ料理に比べると丁寧に仕上げてあります。違いは本当にその程度。これがまたしみじみ美味しくて。なんなら最後にスープをご飯にかけて食べたい!…と、これも結局ご飯が進んで困っちゃうおかずなのでした。

今回のおかずは特に自宅でも再現したい&再現しやすいものばかりでした。久しぶりに参加した忍先生のベトナム料理教室もやはり楽しい。外出自粛期間には料理教室もクローズで、これを機に、少し通う教室を絞ろうかな…とも考えたのですが、いざレッスンが再開してみたら…それは無理だということがわかりました。来月もすでにいくつかのレッスンを予約済み。タイ料理との共通点や違いを探りつつ、美味しいベトナム料理を楽しもうと思います。

それにしても昨日のレッスン、どのおかずも白いご飯との相性良過ぎ&おいし過ぎだな。