カテゴリー
2023年8月_バンコクひとり旅

バンコクで素敵なセラドン焼きが買える「レジェンド」へ!【7日目②】

バンコクにてセラドン食器を取り扱う有名店「レジェンド」にやって来ました!

タイの有名な焼き物の一つに「セラドン焼き」があります。その工房は北タイのチェンマイにあり、以前チェンマイを旅した際にも「バーンセラドン」「サイアムセラドン」そして「メンラーイキルンズ」の工房や店舗にお邪魔しました。

バンコクでもそのセラドン焼きを取り扱っているお店はいくつかありますが、質もデザインも良い品々をここまで揃えているお店はないかと思います。それがこちらのお店「レジェンド」です。

色や形、大きさはもちろんのこと、さまざまな窯元の器が置かれています。

葉を模したお皿も色、サイズなど種類が豊富。

奥の方には壁一面にマグカップと蓋物、かわいい小皿が美しく並んでいます。この蓋物、もっとじーっくり見たかったな。

…というのも、お邪魔したこの日、週末だったからかもしれませんが、私がお店にいる間来客がひっきりなしだったのです。お邪魔にならないように…と写真を撮りつつ、人の波を避けるように店内を移動して物色していたため、このマグカップ棚の前には長居できなかったのです。

美しかったり、かわいかったり…と素敵な箸置きたち。お値段も小皿と同程度かそれ以上しますが、その価値は十分あり。

奥の方には木製品や水牛の角から作られたカトラリーが勢ぞろい。なかなかの充実ぶりです。

下の方を見ると私の好物であるカゴたちが無造作に置かれています。どれもかわいいな。

本当はバーンセラドンのものが欲しかったのですが、レジェンドには置いておらず。ただ窯元は異なるものの、とっても素敵なお皿を一枚発見!サイズ違いや形違いがないか聞いたところ、一点ものとのこと。迷わず購入を決めてレジへ向かいました。すると女性店員さんが流暢な日本語で「このお皿は日本まで持って帰られますか?」と。「はいそうです!」と答えるとこのように、厳重に梱包してくださいました。

なるほど。この日本語対応と丁寧な梱包、どうりで店内は日本人のお客さんでいっぱいなわけだ。

セラドン焼きのフラワーベースも素敵。ま、それはおいおいね。

BTS「ラチャティーウィー」駅から徒歩一分。改札を出て3番出口に向かう途中の高架歩道から下を眺めると、すぐにこちらのお店が目に飛び込んでくるかと思います。お店は毎日、朝9時から夕方の6時までオープンしているそうです。

「クアクリンパックソッド」の南タイ料理でお腹も心も満足です!

気づけばこの日、飲み物以外口にしないまま夕方を迎えていました。お買い物に夢中になりすぎたな。で、ここまで来たら適当なものでお腹を満たしたくない!少しだけ空腹を我慢しつつ足を延ばしてやってきたのは今回の旅のどこかで行こうと思っていた南タイ料理のお店、「クアクリンパックソッド」です。ランチ時やディナータイムは予約しておいた方がよさそうですが、通し営業をしているこちらのお店、15時過ぎであればすんなり入れるのでは…と思い来てみると大正解!

ちょうど客足が途切れたタイミングで入店することができました!

こちらは南タイ料理のお店ということで、店名にもなっている「クアクリン」をはじめとして、「ゲーンソム」や「ゲーンタイプラー」、あのちょっとニオウ豆サトーを使った炒め物などもメニューにあります。そしてこの日私がオートーコーで買った調味料、「ナームブドゥ」を使った南タイ式の混ぜご飯「カオヤム」もありました。食べタイ料理は山ほどあれど、ひとり旅ゆえ誰ともシェアできません。悩みに悩んで決めたのは次のふた品。

「カオヤム」と「 ゲーンソムチャオムカイ 」です!

まずカオヤムですが、日本でこれまで先生方に教えていただいたものとトッピングはほぼ同じ。ただ一つ本場ならではだなぁと思ったのが、器の右側に見える薄緑色のもの。これ何だかわかりますか?生のサトー豆なんです!これがとても良い味のアクセントになっています。美味。

そしてこちらが例のナームブドゥ入りのタレ。これをカオヤムにかけていただきます。甘めの味付けですが、これがヘルシーな野菜の混ぜご飯によく合うのです。

そしてスープは「チャオム」というクッサーイ葉っぱが山盛り入った卵焼きと海老のゲーンソム。タマリンドの酸味が効いた、南部ならではのスープです。この海老、写真に収まってしまうとさほど大きく見えませんが、Lサイズの卵ぐらいの大きさがあります。食べ応えありすぎ。

そして卵焼きには「これでもか!」っていうぐらいチャオムがぎっしり入っています(笑)。これのゲーンソムがまぁとてもとても美味しかったのです。酸味はありつつもまろやかさが感じられ、しっかりとした辛さはあるのに、それがしつこく口の中に残らずすっと引いていく。とっても不思議!このスープを食べて、「ゲーンソム」が「私の好きなタイ式スープ」のベスト5入りしました!

最寄り駅はBTSのトンロー駅。駅からも近く、歩いて5分もかかりません。しかもその道がタイにしては歩きやすいし、歩いていて気持ちがよいです。

大勢で行った方がもちろん、いろいろなお料理をシェアで来てよいかと思いますが、一人でも楽しめるお店です。バンコクで美味しい南タイ料理が食べたい!と思ったらこちらのお店、ぜひ行ってみてください。

締めは「紀伊国屋書店」過ごす充実のひととき。

この日は最後にプロムポン駅と直結しているデパート、「エムクオーティエ」3階にある紀伊国屋書店に行きました。本も本屋さんも大好きで、デジタル版ももちろん便利に使ってはいますが、気に入った本は印刷されたものを持ちたい派です。今回の旅では

  • タイの料理本
  • タイ語の絵本
  • タイの地図

この3つが手に入ったら良いな…と思っていました。旅も終盤に差し掛かってきたので、それらをここで買っておこう!と考えたのです。結果、なんとその三つがこの日この紀伊国屋で揃ってしまいました。うれしい!

実際に買った本は、最後のお土産紹介の回でご披露したいと思います!

カテゴリー
1)野菜・果物

すずめなす(マクアプアン/มะเขือพวง)

「すずめなす」、 日本語で「西播茄子」とも呼ばれると言われたところで、「それ何?」という食材。

フレッシュな「すずめなす」を見つけたので買ってみました。日本では超マイナーだけれど、タイ料理では「グリーンカレー」などに加えるおなじみの食材。

タイ食材店では冷凍したものが常に売られています。プチっとした食感と苦みがお料理の良いアクセントになってくれます。

簡単に実が外れると思いきや、下処理が思いのほか大変だったすずめなす。

実がポロポロ取れるだろうから、それを洗って水気を拭いて冷凍すればOKね!と思っていたら、その実を外すのがとてもとても大変でした。

手で外しているうちに、爪が痛くなってきて、途中からはさみを使ったほど。しかもはさみだと、軸の根っこみたいなものが実に残って、それを爪楊枝で取り除いて…と、割と地味な作業を黙々と続けてようやくここまで来た、という感じです。

あとはこうしてザルに上げ、水気を切ってさらにキッチンペーパーでしっかり拭いたものを冷凍しました。…結局冷凍するなら、最初から冷凍品を買えよと言われそうですが、フレッシュなものを一度使ってみたかったのですよ。

すずめなすを使ったタイ料理

すずめなすと言えばまずはこちら、グリーンカレーでしょう!日本でよく知られたタイ料理の一つですね。しかしながら、巷のタイ料理店ですずめなすを入れているところは少ないので、食べたことがない方も多いかと思います。かくいう私も、手元にすずめなすがあれば入れますが…という感じ。でも入ると、あのほのかな苦みが良いアクセントになってくれて「やっぱりすずめなすが入っていた方が好きだなぁ。」と思います。

こちらのグリーンカレーも鶏肉がメイン食材なのですが、なんと鶏のレバーもたっぷり入っていたため、「これはおいしそう!」(レバー好き。)と思いご紹介することにいたしました。おいしい鶏のレバーを手に入れたら作ってみよう。

こちらはナムプリックカピ。すずめなすの姿が見えていますが、実は作る過程で石臼にすずめなすを放り込み、叩き潰しています。

こちらはタイ人大好き(たぶん)なナマズのレッドカレー。

炒め物に加えたりもするようです。

苦みがこのすずめなすの特徴だと最初に申しましたが、「良薬は口に苦し」に偽りなくこの食材、 ベータカロテン、ビタミンA、鉄分などが豊富で、抗酸化物質も多く含むのだとか。ということでこちらのすずめなすが入っているタイカレーに遭遇しましたら、「ナニコレ?」と避けて残すことなく、ぜひその苦みと栄養価を存分に味わってくださいませ。

カテゴリー
May先生

多彩な薬味と味わう、イサーン式ココナッツカレーヌードル「ミーガティ(หมี่กะทิ)」。

「ミーガティイサーン」とは

タイの東北地方、いわゆる「イサーン」で食されるというココナッツミルクベースのカレーソースをかけていただく米麺、「ミーガティイサーン」。「ミーガティイサーン」という名ですが、タイの方が作られた動画やブログを見ていると、「ミーガティ(หมี่กะทิ)」とだけ入力しても数多くのページにヒットします。

また英語では「Coconut Noodles」とか、「Noodle with Coconut Curry」などと表記されているのを見つけることができました。

「ミー」とは太さに関わらず米麺全般を指すとのことですが、ココナッツミルクを加えたシャバシャバのカレースープをかけながら、付け合わせの野菜などと一緒にマゼマゼしていただきます。

イサーン料理ではあまりココナッツミルクを使わないので、そういう意味で珍しいお料理です。

タイでは麺をいただくスタイルとして、お皿に山盛りの薬味や野菜を準備し、麺と合わせたところにソースやカレーをかけていただくというものがあります。例えば同じ東北部の「カノムチン・ナムヤー・パー」とか、あるいは南部の「カノムチン・ナムヤー・ガティ」などです。

この手の食べ方をする際に使われる麺は「カノムチン(カノムジーンとも)」と言われる、米麺は米麺でも、米を発酵させて作った押し出し麺です。ところがこの「ミーガティ」にはセンミーやセンヤイなどの米麺を使う点もまた特徴の一つです。

カンボジアの影響を受けているとか、似た料理がベトナムでも食されていることから「カンボジア発、ベトナム経由、タイ行き」で入ってきたのではないか、とかこのお料理の発祥については諸説ある模様。

こちら、参考になるであろう「ミーガティ」の作り方。

こちら、ごく一般的な家庭で「普段のごはん」として作られていると思われる「ミーガティ」です。途中、材料紹介で「アジノモト」がすんごい流ちょうな日本語で出てきて、私は思わず笑ってしまいました。

「ミーガティイサーン」に欠かせないカレーの作り方

次に「ミーガティ」に欠かせないカレーの作り方。前段で文章を書きすぎたので、ここは写真のみでご紹介。

ココナッツミルクの固形部を分離し始めるまで熱したところでペースト投入。
ペーストの中に入ったホムデン等が甘くなるまでしっかり炒めます。
ペーストが炒まったら一度火を止め、水もの系の材料を加えて、
肉をほぐしてから再度火をつけます。
タマリンド水を加えて酸味をプラス。これもこのミーガティの特徴。
水気が飛ばないよう蓋をして15分ほど煮込んだら調味料で味を調え、
最後に溶き卵とクラッシュピーナッツを加えればできあがり。

…と、こんな感じで作ります。

あとは深さのある器に盛り付けて、麺や野菜にかけ、全体をよく混ぜていただきましょう!

お日様がお肉を美味しくする「ムーデーッディォウ」

以前代々木にある「ソムタムダー」で食べた「豚肉の日干し揚げ」。各種タイ料理本にもレシピが掲載されている割と知られたタイ料理です。(たぶん。。。)

下味を付けたお肉を干して揚げるお料理なのですが、干して水分を飛ばすことによって肉のうま味が凝縮され、先生曰く、「安いお肉でも美味しくなります!」とのこと。それ素敵。

こうして、お肉はかなり色づくまで素揚げします。

これはビールにももち米にも間違いなく良く合います。合う、というか進みすぎて困っちゃうレベルの相性の良さ。

下味を付けた状態で数日は持つとのこと。私はそれを冷凍してさらに持たせちゃいますが。さらにはお肉を牛に変えても美味しいそうなので(当然か)、早速、豚肉&牛肉半々で復習してみるつもりです。

「コームーヤーン」、黒胡椒をきかせたバージョン。

最後のヒトシナはタイ式の豚トロ炭火焼き。今回は黒胡椒をしっかりきかせたバージョンを教えていただきました。

これまた下味を付けたお肉をオーブンで焼くだけ。イサーン料理はシンプルで良い。

タイの屋台風にざっくりそぎ切りにしていただきます。

カオクア(炒り米粉)が入ったイサーンスタイルのソース。「マカーム(タマリンド)」の酸味が効いていてこれまたすごく美味しいのでした。

イサーンに思いを馳せつついただく極上のタイ料理。早くタイに行きタイ。料理でそんなさみしさを紛らわす夜。口福、幸福。