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2024年8月_星馬泰☆三国縦断ひとり旅

心躍るクッキング体験とリトルインディア散策【6日目①】

ロティチャナイ×テータリック、黄金の朝食コンビ

クアラルンプール3日目の朝は、昨日までの曇り空から一転、まばゆいばかりの晴天に恵まれました。清々しい空気の中、昨日と同じインド料理店で朝食をいただくことに。

お店に入ると嬉しいことに、昨日の店員さんが覚えてくれていて「昨日と同じで良い?」と。ということで、迷うことなくこの日もロティチャナイとテータリックの最強コンビをオーダー。しかもこの日は最初からロティを2枚注文。案の定、お腹いっぱいになりましたが、この満足感は何ものにも代えがたい!

マレーシア家庭料理レッスンで、本場の味を学ぶ

お腹を満たした後は、電車に揺られて「Taman Mutiara」へやって来ました。

この日のメインイベントであるマレーシア家庭料理レッスンに参加するためです。今回は「カレーラクサ」と「クエケタヤップ」を習います。

カレーラクサ

ココナッツミルクベースのスープに、エビや魚介、野菜など具材がたっぷり入った麺料理。それをペーストから手作りします。

小さめにカットした材料をミキサーにかけ、

ココナッツミルクなども加えて大きなパンでぐつぐつ煮詰めていきます。

食べる際には用意した具材を麺の上にトッピングし、先のソースをかけていただきます。

クリーミーでスパイシーなスープが絶妙なバランスで、一口食べたら止まらない美味しさです。マレーシアを代表する料理の一つで、地域によって様々なバリエーションがあるとのこと。他のラクサもいろいろ試してみたくなりました。

クエケタヤップ

「クエタヤップ」はココナッツミルクとパンダンリーフの香りが印象的な、もちもち食感のおやつ。鮮やかな緑色の生地も可愛らしく、お祝い事などにも食べられる伝統的なお菓子だそうです。

こちらも生地から手作りしました。

もちろん、中に巻くフィリングもすべて手作りです。

可愛らしい猫ちゃんにも癒されながら、まるでマレーシアの家庭にお邪魔したような温かい雰囲気の中、レッスンを楽しむことができました。

色鮮やかな世界が広がる、リトルインディア散策

レッスン後は、マレーシアのローカルコーヒーチェーンでひと休みした後、街の中心部に戻りリトルインディアを散策。

「Jalan Masjid India」では、色とりどりのインド衣装を眺めながら、異国情緒あふれる街並みを堪能しました。

ちょっとほしかったエプロン

散策中にフードコートらしき場所を発見。

興味をそそられましたが、料理教室直後でお腹がいっぱいだったため、今回は断念。次回の楽しみに取っておくことにします。

サリーとムスリム衣装の宝庫、「City One Plaza」

続いて向かったのは「City One Plaza Jln Munshi Abdullah」。

こちらはサリーやムスリム衣装の問屋さんが多数入居するビルです。

3階にはフードコートもありましたが、残念ながらお腹がいっぱいで立ち寄ることはできませんでした。

今思えば、あの素敵なサリーやパンジャビドレス、一着くらい買ってみても良かったかもしれません。フードコートにも行けなかったし…。

でも、こういうちょっとした後悔が、次の旅へのモチベーションにつながるんですよね。きっとまたすぐに、クアラルンプールの魅力に会いに来ることになるでしょう。そして次回は、今回見送った素敵なサリーや、気になるフードコートのグルメを、満喫したいと思います!

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スーパーマーケット好きにはたまらない!マレーシアのイオン探検【5日目①】

コインランドリーから始まる1日

早朝6時。私の旅には欠かせないコインランドリーにやってまいりました。マレーシアでも出した洗濯物を洗って乾かして畳んで…までやってくれるところもあるにはあるんですが、どうにも口コミがよろしくない。

ということでやはりマレーシアでも自分で洗うことにしました。やってきたのは朝の6時。するとちょうどアザーンが聞こえてきました。

洗濯機が回る音と共に聞こえてくるアザーンの神秘的な響き。加えて突然降り始めたスコール。なんと心地よい非日常感。早起きは三文の徳、まさに、です。

朝ごはんは「ロティチャナイ」と心に決めていました

洗濯を終え、次に向かったのはすっごくローカルなインド料理店。お客さんに観光客的な人は誰もいません。皆それぞれに好みのものを食べている様子ですが、一番人気は「ロティチャナイ」と「テ・タリック」という甘いミルクティーの組合わせ。ということで、私も迷わずそれにしてみました。

焼きたてをカレーに浸して食べるロティチャナイ、とても美味しい。好みど真ん中。いやむしろこれ、嫌いな人いないと思う。あまりの美味しさにもう一枚追加しようかと一瞬迷ったほど。お値段もたしか5リンギットほど。これいいなぁ。日本でも食べられるところがないか、探してみよう。

なので予定変更。「電車でGO!」って昔あったな。

マレーシアの8月は乾季にあたり、1年の中でも雨の少ない時期になります。とはいえ雨の日がないわけではありません。この日もしかり。

ということで当初の予定を変更して、電車に乗って移動できるところに行ってみることにしました。

マレーシアは「イオン」が強い!

遠くに見えるオレンジの看板、こちらがこの日急遽決定した目的地、イオンモールです。

隣国タイでは「Big C」や「テスコロータス」など地元チェーンが競い合う中、日系スーパー「マックスバリュー」が健闘中…といったところですが、 マレーシアではイオンが圧倒的な存在感を放っていて、庶民の生活に深く根付いています。

さて、そのマレーシアでのお買い物ですが、シンガポールはもちろんタイと比べても物価が安い印象で、何を買ってもお得感があります。まずは野菜売り場。

上の写真はテンペですね。テンペは大豆を発酵させたインドネシア生まれの伝統食。東南アジアで広く親しまれていて、調べるとタイでも炒め物やスープ、サラダなど、様々な料理に使われているっていうけれど、あんまり見たことないな。

栄養価が高いだけではなく独特の風味と食感が魅力で、一度食べたらクセになる人も多いとか。健康に気を遣わなければならないお年頃の自分、これから積極的に食べてみようかな。でも日本で買ったら結構なお値段がしそう。

中華系の人も多いマレーシアだけにお醤油も豊富。

こちら、パッケージが可愛いごま油。おー、これはなかなかのお値段。

マレー料理ではココナッツミルクも良く使うので、種類も豊富。そして当然のことながらタイとは違うブランド。

マレーシアでも「魚×トマト」缶は人気。

卵のお値段は日本と変わらず。むしろ他のものが安いことを考えれば高いのか。

中身は完全にインド系のお料理なのに、プチトマトが梅干的な感じで載せてあるビリヤニ弁当。いいね。

マレーシアはスパイス天国

イオン内にて特にテンションが上がった場所がこちら。スパイス売り場です。その豊富さと安さにびっくり。このディスプレイもかわいい。お値段が見えにくいのですが、いずれも1袋1~2リンギット(30~60円)ほど。

マレーシアではさまざまな民族料理が作られますが、その際スパイスが欠かせないものがたくさんあります。また豊かな気候と肥沃な土壌はスパイス栽培に最適で、現地で新鮮に収穫されるため、品質が高く手頃な価格で手に入るんだとか。うらやましい!

フードコートで食べた酸っぱいラクサが美味でした

店内をウロウロしているうちにランチタイムになりったので、フードコートでお昼ごはんを食べることにしました。迷った挙句選んだのがこちらのラクサ。

「アッサムラクサ」というのですが、独特の酸味があり、それがまた食欲をそそります。複雑なスパイスの香りとお魚の風味が幾重にも重なって口の中に広がり「これはおいしい」と感動。この味、日本でも食べたいな。

2階の日用品売り場ももれなくチェック

ラクサでお腹を満たしたところで2階の日用品売り場もチェック。マレーシアのフライパンは両手付が主流らしい。

包装紙の色・柄が華やか。

絵本に書かれた女の子もしっかりヒジャブ被ってます。さすがムスリムの国。

実はここで結構な食材を購入したので、持ち帰り用にこちらのエコバックを買いました。マレーシアのサッカー代表チーム 「Harimau Malaya(ハリマウ・マラヤ)」 とのコラボみたいです。

その土地の文化と食生活がギュッととつまった海外のスーパー。見たこともない食材や、思わず手を止めてしまうようなユニークな商品がたくさん並んでいて、行くたびに新しい発見があるからどこの国に行ってもついつい通っちゃうんですが、マレーシアのイオンも、もれなく楽しかったです。

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陸路で国境を越え、一路クアラルンプールへ。【4日目】

シンガポール最後の朝にしてようやく食べた「カリーパフ」

シンガポールではいろんな軽食を試したかったのに、体調不良で出ばなをくじかれ丸一日以上ダメにしてしまったせいで、予定の半分も食べられませんでした。無念。最終日の朝はホテル近くのマレー料理の食堂でいただきました。

注文したのはカリーパフとテータリック。2個注文したカリーパフですが、1つはお芋、一つはお魚です。

最後の最後でようやくたどり着けたカリーパフ、美味しい。

朝も早い時間だというのに店内は朝ごはんを求めてやってきた地元の人たちで大賑わい。そんな中私が4人掛けのテーブルに座っていると、サイクリング途中のムッシュが二人、相席して良いかと声をかけてきました。

このお二人、サイクリングが趣味だそうで、土曜日で仕事がお休みのこの日はどこに行くわけでもなく自転車を走らせていたのだとか。私が初めてのシンガポール旅行中だと話すと、おすすめの場所をいろいろ教えてくださいました。しっかりメモしたので、そこは次回シンガポールを旅した際に行ってみようと思います。

長距離バスでクアラルンプール入り

さて、この日は第2の目的地、クアラルンプールへの移動日です。今回は飛行機ではなく、あえて陸路で向かうことにしました。

すでにネットでバスチケットは購入済み。その控えを見せて、こちらのカウンターでバスチケットを発券してもらいました。

こちらが予約したバス。なかなかの快適さです。贅沢な2階建てバスの座席はリクライニング機能もあり、のんびりと移動時間を過ごせそうです。

車窓に広がる緑、バナナの木かヤシの木か。

シンガポールの都会を抜け出し、いよいよマレーシアへとかかる橋を渡ります。この先の陸路でのイミグレは非常にスムーズで、

  1. スーツケースやリュックなど全ての荷物をもってバスを降ります。
  2. 窓口に並んでパスポート✅。オンラインで事前に入力しておいた  Malaysia Digital Arrival Card(MDAC) を見せます。
  3. スーツケースをX線検査に通します。
  4. マレーシア側の出口を出て、乗ってきたバスに再度乗り込みます。

とこれだけ。なんですが、ここで事件が。 実はイミグレを超える際、自分のスーツケースも持って行くことをよくわかっておらず、シンガポール側に置き忘れてしまったのです。他のお客さんがスーツケースを持ってくるのを見て初めてそれに気づき、慌てて係員さんに相談。「行くよ!」という係員さんについてイミグレを通らずシンガポール側に戻り、スーツケースを持って改めてX線検査を通したのでした。ふー、危なかった。でバスに戻ったら同乗していたインド人御一行様から拍手で迎えられたという。みなさん、お待たせしてすみませんでした。

ちなみにこの陸路での入国をスムーズにするためには上の手順を知っていることと、MDACの入力をあらかじめ済ませていることがマストです。

マレーシアデジタル電子入国カード – MDAC

バスでシンガポールからマレーシアに向かわれる方、こちらの事前準備をお勧めします。

そしていざマレーシアに入国すると車窓には延々と農園風景が広がります。バナナの木か、はたまたヤシの木か。この風景が数時間続きました。

「Berjaya Times Square」はカオスだった。

クアラルンプールに到着し、バスを降り立った「Berjaya Times Square」は、まさに熱気に満ちた都会の中心といった雰囲気。巨大なショッピングモール周辺は観光客や地元の人々で大混雑です。さらには移動のため、地下鉄の駅に行きたいと思うも良きルートが見つけられずだいぶ歩き回りました。

この写真のブレ具合。駅に着くまでどれだけ大変だったかを物語っている。

どうにかこうにかBerjaya Times Squareの喧騒から抜け、地下鉄でホテルに向かいました。駅についてさえしまえばクアラルンプールの地下鉄はわかりやすく、初めて訪れる人でも比較的簡単に乗りこなせます。

マレーシアはシンガポールのホテルのお値段が高かっただけにすごくリーズナブルに感じられます。

眺めもいいし、広い。

これで一泊5000円以下。がしかし問題が一つ。マレーシアは総じてお掃除が雑なのです。部屋の絨毯を見て思わず「掃除機をかけたい衝動」に駆られたほど。もちろん絨毯掃除は断念しましたが、他は我慢ならず。日本から持参した「おそうじシート」を取り出して家事スキル発動。タイル張りの部分や窓、テーブルをせっせと拭き上げ、まるでここが自分の部屋かのごとく手入れをしたのでした。

夕飯は福建麺

夕暮れ時、チャイナタウンの賑やかな通り沿いにある中華系レストランへ。夕飯にと注文したのは「福建麺(Hokkien Mee)」です。茶色く太い麺が特徴で、一見濃厚そうに見えるソースですが、思ったよりも薄味でした。

ちょっとお酢が欲しいな…と思うも、卓上に置かれた調味料の中に、その姿は見当たらず。残念。

ミルクティーの驚きの価格

食後はホテルに併設されたドリンク屋さんで甘いミルクティーを買って一息。

これでたしか5リンギット。日本円に換算するとおおよそ150円。安い。

クアラルンプールへ向かうバスの旅は一日がかりの長旅でしたが、思った以上に有意義な時間でした。窓から流れる景色に見入ったり、バス車内でご一緒したインド人御一行様にとっても親切にしてもらったり、移動そのものが特別な体験になりました。国境を越える瞬間のちょっぴりの緊張感も、今となってはいい思い出です。