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2024年8月_星馬泰☆三国縦断ひとり旅

スーパーマーケット好きにはたまらない!マレーシアのイオン探検【5日目①】

コインランドリーから始まる1日

早朝6時。私の旅には欠かせないコインランドリーにやってまいりました。マレーシアでも出した洗濯物を洗って乾かして畳んで…までやってくれるところもあるにはあるんですが、どうにも口コミがよろしくない。

ということでやはりマレーシアでも自分で洗うことにしました。やってきたのは朝の6時。するとちょうどアザーンが聞こえてきました。

洗濯機が回る音と共に聞こえてくるアザーンの神秘的な響き。加えて突然降り始めたスコール。なんと心地よい非日常感。早起きは三文の徳、まさに、です。

朝ごはんは「ロティチャナイ」と心に決めていました

洗濯を終え、次に向かったのはすっごくローカルなインド料理店。お客さんに観光客的な人は誰もいません。皆それぞれに好みのものを食べている様子ですが、一番人気は「ロティチャナイ」と「テ・タリック」という甘いミルクティーの組合わせ。ということで、私も迷わずそれにしてみました。

焼きたてをカレーに浸して食べるロティチャナイ、とても美味しい。好みど真ん中。いやむしろこれ、嫌いな人いないと思う。あまりの美味しさにもう一枚追加しようかと一瞬迷ったほど。お値段もたしか5リンギットほど。これいいなぁ。日本でも食べられるところがないか、探してみよう。

なので予定変更。「電車でGO!」って昔あったな。

マレーシアの8月は乾季にあたり、1年の中でも雨の少ない時期になります。とはいえ雨の日がないわけではありません。この日もしかり。

ということで当初の予定を変更して、電車に乗って移動できるところに行ってみることにしました。

マレーシアは「イオン」が強い!

遠くに見えるオレンジの看板、こちらがこの日急遽決定した目的地、イオンモールです。

隣国タイでは「Big C」や「テスコロータス」など地元チェーンが競い合う中、日系スーパー「マックスバリュー」が健闘中…といったところですが、 マレーシアではイオンが圧倒的な存在感を放っていて、庶民の生活に深く根付いています。

さて、そのマレーシアでのお買い物ですが、シンガポールはもちろんタイと比べても物価が安い印象で、何を買ってもお得感があります。まずは野菜売り場。

上の写真はテンペですね。テンペは大豆を発酵させたインドネシア生まれの伝統食。東南アジアで広く親しまれていて、調べるとタイでも炒め物やスープ、サラダなど、様々な料理に使われているっていうけれど、あんまり見たことないな。

栄養価が高いだけではなく独特の風味と食感が魅力で、一度食べたらクセになる人も多いとか。健康に気を遣わなければならないお年頃の自分、これから積極的に食べてみようかな。でも日本で買ったら結構なお値段がしそう。

中華系の人も多いマレーシアだけにお醤油も豊富。

こちら、パッケージが可愛いごま油。おー、これはなかなかのお値段。

マレー料理ではココナッツミルクも良く使うので、種類も豊富。そして当然のことながらタイとは違うブランド。

マレーシアでも「魚×トマト」缶は人気。

卵のお値段は日本と変わらず。むしろ他のものが安いことを考えれば高いのか。

中身は完全にインド系のお料理なのに、プチトマトが梅干的な感じで載せてあるビリヤニ弁当。いいね。

マレーシアはスパイス天国

イオン内にて特にテンションが上がった場所がこちら。スパイス売り場です。その豊富さと安さにびっくり。このディスプレイもかわいい。お値段が見えにくいのですが、いずれも1袋1~2リンギット(30~60円)ほど。

マレーシアではさまざまな民族料理が作られますが、その際スパイスが欠かせないものがたくさんあります。また豊かな気候と肥沃な土壌はスパイス栽培に最適で、現地で新鮮に収穫されるため、品質が高く手頃な価格で手に入るんだとか。うらやましい!

フードコートで食べた酸っぱいラクサが美味でした

店内をウロウロしているうちにランチタイムになりったので、フードコートでお昼ごはんを食べることにしました。迷った挙句選んだのがこちらのラクサ。

「アッサムラクサ」というのですが、独特の酸味があり、それがまた食欲をそそります。複雑なスパイスの香りとお魚の風味が幾重にも重なって口の中に広がり「これはおいしい」と感動。この味、日本でも食べたいな。

2階の日用品売り場ももれなくチェック

ラクサでお腹を満たしたところで2階の日用品売り場もチェック。マレーシアのフライパンは両手付が主流らしい。

包装紙の色・柄が華やか。

絵本に書かれた女の子もしっかりヒジャブ被ってます。さすがムスリムの国。

実はここで結構な食材を購入したので、持ち帰り用にこちらのエコバックを買いました。マレーシアのサッカー代表チーム 「Harimau Malaya(ハリマウ・マラヤ)」 とのコラボみたいです。

その土地の文化と食生活がギュッととつまった海外のスーパー。見たこともない食材や、思わず手を止めてしまうようなユニークな商品がたくさん並んでいて、行くたびに新しい発見があるからどこの国に行ってもついつい通っちゃうんですが、マレーシアのイオンも、もれなく楽しかったです。

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陸路で国境を越え、一路クアラルンプールへ。【4日目】

シンガポール最後の朝にしてようやく食べた「カリーパフ」

シンガポールではいろんな軽食を試したかったのに、体調不良で出ばなをくじかれ丸一日以上ダメにしてしまったせいで、予定の半分も食べられませんでした。無念。最終日の朝はホテル近くのマレー料理の食堂でいただきました。

注文したのはカリーパフとテータリック。2個注文したカリーパフですが、1つはお芋、一つはお魚です。

最後の最後でようやくたどり着けたカリーパフ、美味しい。

朝も早い時間だというのに店内は朝ごはんを求めてやってきた地元の人たちで大賑わい。そんな中私が4人掛けのテーブルに座っていると、サイクリング途中のムッシュが二人、相席して良いかと声をかけてきました。

このお二人、サイクリングが趣味だそうで、土曜日で仕事がお休みのこの日はどこに行くわけでもなく自転車を走らせていたのだとか。私が初めてのシンガポール旅行中だと話すと、おすすめの場所をいろいろ教えてくださいました。しっかりメモしたので、そこは次回シンガポールを旅した際に行ってみようと思います。

長距離バスでクアラルンプール入り

さて、この日は第2の目的地、クアラルンプールへの移動日です。今回は飛行機ではなく、あえて陸路で向かうことにしました。

すでにネットでバスチケットは購入済み。その控えを見せて、こちらのカウンターでバスチケットを発券してもらいました。

こちらが予約したバス。なかなかの快適さです。贅沢な2階建てバスの座席はリクライニング機能もあり、のんびりと移動時間を過ごせそうです。

車窓に広がる緑、バナナの木かヤシの木か。

シンガポールの都会を抜け出し、いよいよマレーシアへとかかる橋を渡ります。この先の陸路でのイミグレは非常にスムーズで、

  1. スーツケースやリュックなど全ての荷物をもってバスを降ります。
  2. 窓口に並んでパスポート✅。オンラインで事前に入力しておいた  Malaysia Digital Arrival Card(MDAC) を見せます。
  3. スーツケースをX線検査に通します。
  4. マレーシア側の出口を出て、乗ってきたバスに再度乗り込みます。

とこれだけ。なんですが、ここで事件が。 実はイミグレを超える際、自分のスーツケースも持って行くことをよくわかっておらず、シンガポール側に置き忘れてしまったのです。他のお客さんがスーツケースを持ってくるのを見て初めてそれに気づき、慌てて係員さんに相談。「行くよ!」という係員さんについてイミグレを通らずシンガポール側に戻り、スーツケースを持って改めてX線検査を通したのでした。ふー、危なかった。でバスに戻ったら同乗していたインド人御一行様から拍手で迎えられたという。みなさん、お待たせしてすみませんでした。

ちなみにこの陸路での入国をスムーズにするためには上の手順を知っていることと、MDACの入力をあらかじめ済ませていることがマストです。

マレーシアデジタル電子入国カード – MDAC

バスでシンガポールからマレーシアに向かわれる方、こちらの事前準備をお勧めします。

そしていざマレーシアに入国すると車窓には延々と農園風景が広がります。バナナの木か、はたまたヤシの木か。この風景が数時間続きました。

「Berjaya Times Square」はカオスだった。

クアラルンプールに到着し、バスを降り立った「Berjaya Times Square」は、まさに熱気に満ちた都会の中心といった雰囲気。巨大なショッピングモール周辺は観光客や地元の人々で大混雑です。さらには移動のため、地下鉄の駅に行きたいと思うも良きルートが見つけられずだいぶ歩き回りました。

この写真のブレ具合。駅に着くまでどれだけ大変だったかを物語っている。

どうにかこうにかBerjaya Times Squareの喧騒から抜け、地下鉄でホテルに向かいました。駅についてさえしまえばクアラルンプールの地下鉄はわかりやすく、初めて訪れる人でも比較的簡単に乗りこなせます。

マレーシアはシンガポールのホテルのお値段が高かっただけにすごくリーズナブルに感じられます。

眺めもいいし、広い。

これで一泊5000円以下。がしかし問題が一つ。マレーシアは総じてお掃除が雑なのです。部屋の絨毯を見て思わず「掃除機をかけたい衝動」に駆られたほど。もちろん絨毯掃除は断念しましたが、他は我慢ならず。日本から持参した「おそうじシート」を取り出して家事スキル発動。タイル張りの部分や窓、テーブルをせっせと拭き上げ、まるでここが自分の部屋かのごとく手入れをしたのでした。

夕飯は福建麺

夕暮れ時、チャイナタウンの賑やかな通り沿いにある中華系レストランへ。夕飯にと注文したのは「福建麺(Hokkien Mee)」です。茶色く太い麺が特徴で、一見濃厚そうに見えるソースですが、思ったよりも薄味でした。

ちょっとお酢が欲しいな…と思うも、卓上に置かれた調味料の中に、その姿は見当たらず。残念。

ミルクティーの驚きの価格

食後はホテルに併設されたドリンク屋さんで甘いミルクティーを買って一息。

これでたしか5リンギット。日本円に換算するとおおよそ150円。安い。

クアラルンプールへ向かうバスの旅は一日がかりの長旅でしたが、思った以上に有意義な時間でした。窓から流れる景色に見入ったり、バス車内でご一緒したインド人御一行様にとっても親切にしてもらったり、移動そのものが特別な体験になりました。国境を越える瞬間のちょっぴりの緊張感も、今となってはいい思い出です。

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シンガポール~「やり残しゼロ」に向け駆け抜けた午後【3日目②】

ラッフルズブティックでカヤジャムを買う

シンガポール旅3日目の午後は「やり残しゼロ」を目指し、シンガポールの街をザクザク歩きます。

まず向かったのは「ラッフルズホテル」のブティック。

ここでのお目当ては、香り豊かで美味しいと評判の「カヤジャム」。ココナッツミルクと卵、砂糖を煮詰めて作られるこのジャムは、トーストに塗るだけで南国の味わいを楽しめます。甘いけど。シンガポールのお土産としても定番の「カヤジャム」ですが、このラッフルズのものが別格で美味!との口コミを信じてここまでやってきました。下の写真、抹茶色の麻袋に入ったものがそれです。

無事に自分用のお土産、買うことができました。

想像以上に良かったプラナカン博物館

次に向かったのは「プラナカン博物館」。

ここが思いのほか良くて、だいぶ長い時間滞在してじっくりと展示を堪能しました。

プラナカン文化は、15世紀から16世紀にかけて中国から東南アジアに移住した人々と地元の女性たちの融合から生まれたもので、特に目を引いたのは「衣」と「プラナカン焼き」の展示です。

プラナカン焼きはその鮮やかな色彩と繊細なデザインが魅力で、中国の陶芸技術とマレー半島のデザインセンスが見事に融合しています。そして可愛い。この焼き物もいつか欲しいな。

食材探しとダイソーでの発見

その後は地元のスーパーへ足を伸ばし、ひとりで気ままに食材を探索。

珍しい香辛料や食材がたくさん並んでいて、買いたいものリストはどんどん増えていきます。

それからシンガポールでどうしても欲しかったものがもう一つありました。ダイソーで販売されているシンガポール料理シリーズのマグネットです。ということで、スーパーでちょこっとだけお買い物をしたあとは、こちらのダイソーへ。

ラクサ、チキンライス、サテーなど、地元の代表的な料理をモチーフにしたマグネットは、2022年から展開されているそうですが、見ているだけで楽しくなります。ついつい全種類欲しくなってしまいましたが、厳選した3種類を購入しました。

アラブストリートでシンガポール最後の晩餐

買い物を楽しんだ後は、アラブストリートへ戻り、「ルマー マカン ミナン」でのディナータイム。

一人でのんびり、ナシチャンプルを満喫しました。

ナシチャンプルとは、インドネシア料理で、ご飯の上にさまざまなおかずを乗せて楽しむスタイルのことです。おかずの種類を自由に選べるこのスタイルはタイのカオラートゲーンと一緒。

ですが、シンガポールのレストランではこうしてセットメニューが用意されていて、お客さんもその中から選ぶ人の方が断然多いです。

右手にモスクが見える特等席でシンガポール最後の晩御飯。

旅ならではの自由な時間と、文化や食の豊かさに心から満足した1日でした。

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シンガポール~「やり残しゼロ」の街歩き大作戦【3日目①】

サルタンモスクで始まる一日

シンガポール3日目は、アラブストリートの中心に位置するサルタンモスクでアザーンの声を聴くことで始まりました。アザーンとは、イスラム教で礼拝の始まりを告げる祈りの呼びかけです。その内容は共通していて、こんなことを言っているようです。

  1. アッラーフ・アクバル(الله أكبر)- 「アッラーは偉大なり」
  2. アシュハドゥ・アッラ・イラーハ・イッラッラーフ(أشهد أن لا إله إلا الله)- 「アッラーのほかに神はなしと証言します」
  3. アシュハドゥ・アンナ・ムハンマダン・ラスールッラーフ(أشهد أن محمدًا رسول الله)- 「ムハンマドはアッラーの使徒であると証言します」
  4. ハイヤ・アラ・サラ(حي على الصلاة)- 「礼拝に来たれ」
  5. ハイヤ・アラ・ファラーフ(حي على الفلاح)- 「成功に来たれ」
  6. アッラーフ・アクバル(الله أكبر)- 「アッラーは偉大なり」
  7. ラ・イラーハ・イッラッラーフ(لا إله إلا الله)- 「アッラーのほかに神はなし」

朝のアザーン(ファジュル)になるとここに「アッサラートゥ・ハイルン・ミナッ・ナウム(الصلاة خير من النوم)」- 「礼拝は眠りより良きかな」というフレーズが追加されます。要は「寝てないで礼拝来いやー。」ってところでしょうか。

その響きに浸りながら、静かに街が目覚めていく様子を見守る朝、いいな。

シンガポール名物「カヤトースト」で朝ごはん

その後、朝食に向かったのは「Ya Kun Kaya Toast」。ここで初めてカヤトーストを食べました。

カリッとしたトーストにたっぷり塗られた甘いカヤジャムは口の中でとろけます。しかし、ここで目を引いたのは付け合わせの温泉卵。なぜ温泉卵がセットになっているのだろうと思っていましたが、実際に食べてみて理解できました。甘いカヤトーストを温泉卵が絶妙に中和してくれるのです。

…にしても甘かったー。クリスピーなパンと極甘カヤジャムと極甘コーヒー。血糖値爆上がりな朝ごはんでした。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイで自然を満喫

その後、友人と合流して「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」を訪れました。

ここは植物の展示や巨大なスーパーツリーで有名ですが、自然の調和を感じられる場所です。

面白いことに、ここでは時々カワウソに出会えることもあるそうですが、残念ながらこの日は姿を見せてくれませんでした。それでも、広々とした庭園を歩くだけでリフレッシュできました。

マリーナベイ・サンズからマーライオンとご対面

次に向かったのは「マリーナベイ・サンズ」。ここから見るマーライオン像も一見の価値があります。

川とも海とも言えるような湾の対岸に位置し、マーライオンの密かなる撮影ポイントです。

マー様のご尊顔を拝した後は、フードコートでちょっと早めの昼ごはん。

食べたのはシンガポールの名物料理、バクテーです。

スパイスの香りが引き立つこの料理は、タイのカイパローに似ていますが、ブラックペッパーやガーリックがより主張され、食べ終わった後も口の中に余韻が残るのが特徴です。さっぱりしていて美味。

シンガポール土産を探索

続いて訪れたのは薬局。ここでシンガポール土産を探しました。店員さんにはやたらと勧められたのは高級「ワニオイル」。

どうやらこのオイルは関節の痛みや炎症に効果があるとのこと。 それからこれもいいよ、と店員さん。

一方で、友人は「AXE」という製品を勧めてくれました。写真左下に見えるのがそれです。こちらはコストパフォーマンスが良く、一般的にはリフレッシュやリラクゼーションに役立つようです。

バッチャコーヒーで贅沢なひととき

最後に訪れたのは高級カフェ「バッチャコーヒー」。運良く席が空いており、洗練された雰囲気の中でお茶を楽しみました。

私が注文したパッションフルーツのケーキはかなり酸味が効いていますが、バクテーの後に食べるにはさっぱりしていてちょうどよかったかも。店内で売られていたオリジナルグッズ、特にコーヒー缶がここでもやっぱり可愛くてかなり心惹かれましたが昨日同様我慢しましたよ。

最後にこのリッチな空間でのんびりしつつ、現地での暮らしのことをあれこれ聞きました。 シンガポールは物価が高く(私もホテルを予約する際にそれは感じました)、特に不動産の所有が大変で、学生が一人暮らしなんてまずできないとのこと。車を持つにもCOE(購入権)という高価な許可が必要で、現在は10年でおよそ1000万だそうです。お子さんの塾代も聞くとかなりの額でした。ただしその分お給料も良くて、友人のところに来た家庭教師の依頼は時給60ドルとのこと。

高い物価に目が行きがちですが、シンガポールは高収入のチャンスも豊富ってなところでしょうか。しっかりキャリアを築けば(←ここ大事。)快適な生活が送れそうです。

空港へのお迎えからお世話になりまくった友人とはここでお別れ。Mちゃん3日間、本当にお世話になりました。

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シンガポール~ お茶とグルメで心もお腹も大満足!【2日目②】

まずはチャイナタウンの「白新春茶荘」へ。

シンガポール2日目の午後はチャイナタウンへ行きました。 ここは歴史とトレンドが絶妙にミックスされた、賑やかでエネルギッシュな場所。

道沿いにはカラフルなショップハウスが並び、ローカル感満載のマーケットでは、可愛い雑貨やユニークなお土産が売られています。

そのチャイナタウンで私がまず連れて行ってと友人にお願いしたのは(上の写真で看板が見切れちゃってますが)老舗の中国茶店「白新春茶荘」です。

店内に足を踏み入れる前からすでにお茶の良き香りが。中に入ると奥では作業員さんたちが黙々とお茶を包んでいる様子が見えます。横の棚にはいろいろな種類のお茶がずらり。上3段に並ぶお茶缶のちょっとレトロなパッケージデザインがとてもかわいい!こういうの大好き。

買おうかと一度は手を伸ばしかけたのですが、お店のおばあちゃんの手元見てください。この缶が恐ろしく大きいのです。しかも持ってみるとかなりの重さ。ここから先2週間続く旅を思うと、序盤でこんなオオモノを買うわけにはいかないな、とここはあっさりあきらめまして、

その代わり自分の好みに合いそうな風味のお茶をじっくり選んで買ってきました。現地に暮らす中国語が堪能な友人のおかげで、種類の違いはもちろん、お店の歴史からお茶の淹れ方まで、聞きたいことぜーんぶ質問できました。現地の言葉が話せるって、こんなに旅を豊かにするんだな…と改めて実感。やっぱり語学大事。

シンガポールでももれなくキッチン用品店巡り

お茶屋さんを出た後は、私の料理好きを知ってくれている友人が、キッチン用品店が並ぶ通りを案内してくれました。中でも魅力的だったのが上の写真のお店「劉再成(ラウチョイセン)」です。

そんなに大きなお店ではないのですが、商品が天井近くまで積まれ、台所用品なら何でも揃う、といった印象。

そして下に見えるは友人一押しのシンガポール土産、「おはようタオル」(笑)。

この時はなんとなく「これはいいかな…」と思って買わなかったのですが、実はこれを書いている今、猛烈に欲しくなっています。

コスパ最高!チャイナタウンの足つぼマッサージ

続いて友人に案内されたのは「ピープルズ・パーク・コンプレックス」なるビル。このビルの3階にはマッサージ屋さんがずらーーーーっと並んでいます。それだけに価格競争が激しいとみえて、おそらくシンガポールの中ではリーズナブルな料金で施術を受けられるスポットかと思われます。

しかも変に混んでいないし、旅行中の疲れを手軽に癒したいならこのフロアは穴場。マッサージの後には1階(こちらはエステが多い)に降りて、顔の産毛取りも体験しました。お店のお姉さんには「黒子もとろう!すぐとれる!」とかなり熱心に勧められましたが、時間と勇気とこの後予想される日焼けの関係上今回はパスしました。でもお値段も魅力的だったし、次回はやってみても良いかも。

お財布に優しいのにサービスはしっかりしていて、気軽にリラックスできる極楽スポット、チャイナタウンに行かれた際にはぜひお立ち寄りを。おすすめです。

ホーカーセンターでの幸せな晩餐

夜は友人の家族と合流してホーカーセンターに連れて行ってもらいました。結局これが記念すべきシンガポールの初ごはんということに。シンガポールに到着して早30時間。聞くも涙、語るも涙とはこのこと(涙)。

いつも旅のごはんはひとりゆえ多くて3品、鍋料理なんて注文したくてもなかなかできませんが、5人ともなると並べたお皿であっという間にテーブルがいっぱいに。いい眺め。

それをみんなで楽しくシェア。

大勢でワイワイしながらの食事に心もお腹も大満足!思いがけず楽しい時間を過ごせて、一人旅とはまた違った楽しさを満喫できました。

夕飯の後はホーカーセンターの敷地内を散策。その途中で見つけた「ファーストプライス」というお店、早速入ってみます。

東南アジアの模様が施された食器や…

ユニークな形の石臼も発見。これはインドネシア式ですね。 100円ショップより少しだけ品ぞろえが豊富な日用雑貨のお店ですが、シンガポールの暮らしぶりが垣間見える品々もあり、見ているだけで楽しい。

鍋コーナーを見ると、サイズ違いの雪平鍋がたくさんディスプレイされています。なぜ雪平鍋?と思っていたら、今シンガポールで流行っていると友人が教えてくれました。たしかによくよく見ると鍋側面の凹凸模様、可愛いかも。

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シンガポール~モスクの静寂からリトルインディアの活気まで。【2日目①】

スルタンモスクの静寂に包まれて、頭痛治りました。

前日の激しい痛みは治まったものの、スクートの中で食べたトレジャーライスを最後に水以外口にしていないし、ずっと真っ暗な世界に引きこもっていたためちょっとクラクラ。若干の不安を抱えつつも「動いているうちに元気になる(はず)」と思い切って外に出てみました。

やってきたのはこちら。 カンポン・グラム地区にあるサルタンモスク。その金色のドームの美しさはまさに圧巻。雰囲気のある街並みもこのモスクの魅力を引き立てていて、ついつい写真をいっぱい撮りたくなります。

ところが、いざ中に足を踏み入れると、外の賑やかさが嘘のように静寂が広がっています。この静謐な雰囲気が病み上がりの体に沁みる沁みる。

今回、ラッキーなことにシンガポールに住んでいる友達が、現地のイスラム教徒のお知り合いを紹介してくれて、モスクのことをいろいろ教えてもらえました。

イスラム教では1日に5回「サラート」と呼ばれるお祈りの時間がある、ということは知っていて、大変そうだな…と正直思っていました。ただ、現代の生活ではどうしても都合がつかない時もあるそうで、その場合は少し時間を調整して祈ってもいいんですって。 意外と柔軟。

ここでの癒し時間ですっかり元気になり一安心。よかったよー(涙)。

シンガポールの魅惑的な飲み物「テータリック(Teh Tarik)」

タイティーを彷彿とさせる甘いミルクティー、テータリック。この飲み物はシンガポールだけでなく隣国マレーシアでも好まれているとのこと。紅茶の深い味わいとクリーミーなミルクが絶妙に絡み合い、一口飲むごとに幸せが広がります。 カロリー高いんだろうなとの思いがかすめはしても、ついつい飲んじゃう悪魔的な美味しさ。って、丸一日飲まず食わずの直後に口にするものでもない気はしますが、何かあったら支えてくれる友が隣にいる心強さも手伝って、「イケる!」と踏んで注文しました。

テータリックの特徴はその注ぎ方にあって、高い位置からカップに移す際のパフォーマンスが、飲み物に空気を含ませて泡立ち、クリーミーで滑らかな口当たりを作るんだとか。このお店の店員さんもやってたかな…どうだったかな。記憶にない当たり、やはりまだ病みから上がり切っていなかったと思われます。

リトルインディアの魅力的な市場

サルタンモスクを後にし、最寄りのブギス駅から地下鉄に乗り向かったのはリトルインディアにある「テッカセンター」。たった一駅の移動なのであっという間に到着。

どこの国でも市場は楽しい。並ぶ野菜や魚は新鮮そのもの。ここは観光客よりも地元の人が多く利用している印象です。

色とりどりの食材やスパイスがずらり。この景色、大好き。

そしてこの市場で一番楽しみにしていたのはこちらのスパイス屋さん。メインの食材を言うと、それに合ったミックススパイスを調合してくれるんです。

今回は定番のチキンカレー用のスパイスをオーダー。作り方も聞いたので、日本に帰ったら作ってみるのが楽しみです。

テッカセンターの2階は衣料品店がずらりと並んでいます。私もいつか1着誂えてみたいな。

シンガポールを再訪する際にはぜひまた行きたい場所の一つです。

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前泊必須の早朝便でいざ!シンガポールへ【1日目】

7月30日(火)深夜、ナインアワーズに到着。

ホテルは成田空港のターミナル駅改札を出てすぐです。

ほぼ人の気配がしない深夜の成田空港です。今回の旅は早朝便での出発。自宅から始発電車で成田に向かってもギリギリ間に合うのですが、根が小心者で心配性ゆえ、成田空港にあるカプセルホテル「ナインアワーズ」に前泊することにしました。到着したのは午前0時過ぎ。

派手に寝返りを打って壁を強打しないようにせねば…

想像通りのサイズ感。館内はほぼ満室と思われますが(予約なしの人が断られていました)、その割には静かです。

館内着とタオルが無料で貸し出されます

どんな環境でも横になったら3秒が特技、とはいえさすがにカプセルホテルは…と思っていたのですが、ここでもやはり3秒でした。あっぱれ自分。

早朝もやはり人はまばら

翌朝。猛烈に空腹を感じて機内食なんて待ってられない!と唯一開いていたセブンイレブンに駆け込みました。

セブンイレブンでサンドイッチを買う時はミックス率90%

私的定番の朝ごはん、セブンのミックスサンド。これを無心に頬張り、満足したところで第1ターミナルに移動。ちなみに今回泊まったホテルがあるのは第2ターミナルだったので、連絡バスで移動しました。

朝の閑散とした成田空港。まだ保安検査場も開いてないですからね。私も結局1時間弱待ちました。が、同じく保安検査場のオープン待ちのトルコ人美女と仲良くなり、お互いの国のおすすめスポットを紹介し合ったり、仕事の話をしたりで盛り上がり、楽しい待ち時間となりました。

最後には連絡先を交換してお別れ。トルコ、調べてみたらとても素敵な国。いつかトルコにも行きたいなー。

スクートplusでシンガポールへ!

今回はスクートでシンガポールに向かいます。直行便で一番安かったのですよ。とっても安かったのでちょっとだけ贅沢しよう!とエコノミーではなくスクートplusにしてみました。時期によってはエコノミーとスクートplus、倍ぐらいお値段が違うようですが、私が予約した時期は偶々数千円の差。ならば!とアップグレードした次第。ちなみにスクートplusにすると

  • 座席はダブルレッグルーム付きワイドプレミアムレザーシートになり
  • 機内持ち込み荷物が10キロから15キロにアップして
  • 預入荷物も無しから30キロになって
  • 食事、おやつもついて…
  • 無料Wi-Fi利用可

という具合なのです。大きなスーツケースを持っていくなら荷物を預け入れる分料金がプラスになるのはマストだし、そこに数千円plusするだけでこんなに良いことがあるなら「スクートplus」一択でしょう。

足元広々の座席。いい感じです。

食事は前もって予約しておいたこちらの「オリエンタルトレジャーライス」。

シナモンとか八角風味の中華系炊き込みご飯ですね、これは。私はこの手の味付けが好きなので、美味しくいただきました。

おやつはヘルシーなクリスピーチョコクッキー。もっとジャンクな感じでもいいのにな。

チャンギ空港、着いたー!

いくら座席は広くても、7時間じっとしているのは決して楽じゃありません。ようやくチャンギ空港に到着しました!してびっくりしたのがこの光景。ここ、まだイミグレ前なのですよ。到着した途端のWelcome感。こういう空港、良いねぇ。

こちらがチャンギ空港のイミグレ。なんと開放的な。日本の成田もちょっとこういうのマネて欲しいなぁ。

こちら、空港内の有名な滝。チャンギ空港は全体の設計がとても素敵。…とうっとりしたのもつかの間、この数時間後、猛烈な頭痛と吐き気に見舞われました。食あたりなどでは決してなく、重度の片頭痛持ちなのです。それがこんなところで出るとは…トホホ。

で、普通だったら大人しく翌日まで寝ているところですが、シンガポールのプラグが日本のそれとは異なることにシンガポールに到着してから気づいたのです。これはプラグを買わないと携帯が充電できない!ということで頭痛と吐き気がまだ収まらない中、重い頭と体を引きずるようにして街へ。

もうね、安いとか高いとか言ってられません。なにせ具合が悪い。シンガポールがトイレのきれいな国で本当に良かった。

それにしても日本のプラグがそのまま使えるタイにばかり行っているもので、油断してました。。。

シンガポール、本当にきれいな街ね。とビルこそ見上げてみたものの、夕飯は食べられそうにありません。結局初シンガポールごはんは翌日にお預け。膝を抱えるようにして横になり、とにかく頭痛が過ぎ去るのを待ったのでした。

こんな旅の始まりって(涙)。

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雑記諸諸

「チャンロイ」の揚げたてカリカリ豚、ムーグローブは激旨です!【赤坂】

「日本にいながらタイを感じる」がコンセプトのチャンロイさんにお邪魔。

いつになく桜の開花がゆっくりだった2024年。その桜がちょうど満開となった 4月某日。赤坂にある「チャンロイ」にお邪魔しました。

「チャンロイ」は日本国内にレストラン2店舗、デリカテッセンを9店舗構えるタイ料理専門店です。

私が「チャンロイ」の名を聞いてまず思い浮かべるのはムーグローブ。ムーグローブとは皮付きの大きな豚(ムー/ หมู )バラ肉をその名の通り、カリカリ( クローブ /กรอบ)に揚げた激旨タイ料理。

これがを美味しく作るのはそう簡単ではないということを、以前タイ料理教室で習った私は知っています。

何が難しいって、皮を大きく美しくはじけさせるのが至難の業。それなのに、チャンロイさんはどの店舗を覗いてみても、ムーグローブの皮がパッチパチに弾けまくっているのです!

今回はそのチャンロイ式ムーグローブの作り方を見学するチャンスをいただき、タイ料理好きな友人二人を引き連れて 「チャンロイ赤坂アークヒルズ店」に行って参りました!

ムーグローブの前にまずは気になるお料理をいただきます。

お目当てのムーグローブを揚げにかかるまで少し時間があるということで、それまでの間に気になるお料理を2品ほどいただいてみました。こちらはシーフードのタイ式炒め。海老、以下、ホタテ、そら豆、青菜、パプリカ…などなど、たくさんの食材が使われています。

これはご飯が欲しいな。

そしてこちらは鶏肉とクワイの甘辛炒め。クワイのシャクシャクした食感がたまりません。味付けも絶対ごはんに合う仕上がり。

ということで、「ムーグローブと一緒にご飯も出しますよ!」と言われていたにも関わらず、「もうこれは我慢ならん!」とこの時点で米をオーダーさせていただきました。

魅惑のムーグローブはこうして作られていた!

さて、いよいよ待ちに待ったムーグローブの登場です。このお料理は大まかにいって

  1. 「蒸す」または「茹でる」
  2. 「焼く」
  3. 「揚げる」

この3つの工程を経て完成します。この日揚げるお肉は前日に蒸しておいたものをオーブンで40分以上焼き、それから揚げるとのこと。上の写真はオーブンで40分以上焼かれた揚げる直前の豚肉です。

ご覧の通り。オーブンで焼いただけだと皮は皮のまま。美しいきつね色にはなっていますが、プルンとしたゼラチン質な感じが写真からも伝わってきます。このかたまり肉を揚げ油の中に入れ、皮の表面に油を回しかけながら揚げていくと皮が変化し始めるのです。その様子をこちらの動画(2倍速)でご覧ください。

プクプクと膨らむ皮。自分で揚げた時にはほとんど膨らまなくて、ただただ皮が固くなっただけで終わったのに、プロの手にかかるとこんなにも美しく弾けるのね。

皮の弾け具合を見ながら揚げていくシェフのジャックさん。

はー、美しいです!

そして。大事なのでもう一度言いますが、チャンロイはどの店舗のムーグローブを見ても仕上がり完璧なのです。

この芸術的美しさ、お店でぜひぜひご覧ください。シェフのジャックさん、この度は貴重な工程を見せていただいて、本当にありがとうございました。

ムーグローブはそのまま食べても良し、メイン具材として料理に入れても良し、です。

揚げたて熱々のムーグローブがテーブルに運ばれてきました。上の工程を見ていただくとわかるように、ムーグローブはいわゆる「素揚げ」です。知らない人が見たら、衣のように見える表面のカリカリは皮です。そして、かなりの時間様々な形で加熱しているにも関わらず、ジューシーさをキープした豚肉。素敵。

実際に食べてみると、その美味しさたるや悶絶級です!皮のパリパリ具合にお邪魔した3人そろって大興奮。豚肉は食感が良いだけではなく、脂からは甘みもしっかり感じられて最高!これは揚げたてだからこそ味わえる美味しさだなー。

しかもパクチー入りだというナムチムがまた美味しい。友人はこのナムチムをご飯にかけて食べてました。それぐらい美味しい。

お次はカレー風味の炒め物に仕上げたバージョン。これもまた美味。しっかりめの香辛料の味と香りをまとってもなお、ムーグローブの良さは健在でした。

ムーグローブの楽しみは続くよ翌日も。お持ち帰り編。

こちら、持ち帰り用にしていただいたムーグローブ。もちろんそのまま食べても良いのですが、私はこのムーグローブにひと手間加えて、ボリュームアップと栄養価アップを狙います。

このムーグローブと一緒に季節の菜花を炒めてみました。こうしてみるたいした量が入っているようには見えない菜花ですが、実は1人前に100gも入っています。緑のお野菜、大事。

チャンロイはこだわりいっぱいのタイ料理店でした。

こちら、帰り際にいただいた広報誌。

呼んでいると使っている野菜に対するこだわりや、その生産者さんのこと、美味しくて安全なお野菜を作るために試行錯誤する様子が伝わってきます。合わせて日本の食卓に本物のタイ料理を届けたいというオーナーさんの思いも強く感じられる内容でした。

最後に。ムーグローブに続き増えてしまったチャンロイの私的お気に入りがこちら。レジ前に置かれたショップオリジナルのマンゴー入り黒糖です。

黒糖の穏やかな甘み、その黒糖の風味を決して損なうことなく、絶妙なバランスで加えらえたマンゴー、これがむちゃくちゃ美味しいのです。一つ食べたらとまらなくなり、大事に食べよう!という気持ちはどこへやら。袋を開けたその日のうちにすべて食べきってしまいました。これはまた買いに行かなきゃ。

チャンロイさんのレストランはもちろんですが、お惣菜を販売するデリカテッセンも美味しいものがたくさん並んでいるので、ぜひぜひ行ってみてください。

最後にもう一度、大事なので繰り返しますがムーグローブ!お勧めです。