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7)調味料・香辛料

オイスターソース(ナムマンホイ/นำ้มันหอย)

タイでも大活躍のオイスターソース!

牡蠣を発酵させて作る調味料オイスターソース。もちろん本場は中国なわけですが、中華由来のお料理がたくさんあるタイでもこちら、よく使います。

それだけにいろいろなメーカーのものがあるわけですが、よく見かけるのはこちら。


ショイスのものと、それからこれ。ヘルシーボーイ君のもよく見ます。


「中身はどれも似たり寄ったりでしょ。」とお思いの方、実はメーカーによってかなり違うのでいろいろ試してみるべき調味料の一つがこのオイスターソースです。

色も粘度もこれだけ違う、オイスターソース。

ではこちらのオイスターソース、メーカーによってどれほどの違いがあるかというと、手持ちの2品を比べてみるだけでもこの通り。

右のものの方が明らかに色が濃いのがわかります。当然味わいも強くて深い。これだけ違えばタイ料理のレシピ本に「オイスターソース大さじ1」とあっても、どれを使うかによって味が濃すぎたり物足りなかったり、ということになりがち。

使っているオイスターソースの塩味がどれほどかがわかるまでは、ちょっと慎重に加えてみた方が良いかもしれません。

かくいう私も、このオイスターソースに関しては未だ定番が定まっておらず、「オイスターソース難民」が続いているのでした。これがオススメ!というものがあれば、ぜひぜひその理由と共に教えていただきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。。。

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yukko先生

トムヤムペーストを美味しく消費!「パッチャートムヤムタレー」を作る。

トムヤムペーストを使った、簡単!シーフードのピリ辛炒め。

タイの有名スープ「トムヤムクン」の素、トムヤムペースト。これ、正直購入したは良いけれど、なかなか消費できない調味料の一つです。今回はそのペーストを味付けに使う、簡単な炒め物のレッスンです。これはありがたい。

作り方は炒め物の基本を押さえていればOK。香味野菜を炒めたら肉を入れ、次に野菜、シーフードと順に加えていき、最後にバイマクルーとガチャーイ、ピーマンを放り込んで合わせ調味料で味を付ければ完成です。

この「パッチャー」と名の付く炒め物、シーフードとその臭み消しを兼ねたタイハーブの一種、「ガチャーイ」が入るのが特徴のよう。

そして肉(鶏)と魚(シーフード)の両方が入るあたりもまたタイらしい。

とにかく簡単にできて、しかも間違いなくごはんが進む美味しい炒め物です!タイ料理初心者の方にはこういう簡単なメニューから入って欲しいのに、なぜかちょっと手の込んだタイ料理ばかりが日本では有名なんだよな。

「豚肉×パイナップル」という鉄板の組み合わせでお手軽サラダ、作ります。

もう手軽すぎて、調理工程の写真すらありません。タイのドレッシング「ナムヤム」を作ったら、そこに茹でた豚しゃぶ肉とパイナップルを和えるだけ。

サラダ野菜を敷き詰めたお皿に盛り付けて、ピンクペッパーを散らせばパーティー料理にもなりそうなビジュアルです。

コクのあるタイのヤムの味が淡泊な豚しゃぶ肉に絡んでこれまたごはんが進む君。パイナップルの甘味と酸味もいい仕事してます。

滋味溢れる優しいスープ「トム・パック・ナームガティ」

このレッスンの3品目はスープ。先の2品に続いて、これまた驚くほど手間いらず。熱した鍋にココナッツミルクを入れて煮立て、鶏ガラスープを加えて塩で味を付けたらベースの完成。あとはそこに好きな野菜を入れて煮込むだけなのです。

ちょっと簡単すぎるので、せめて盛り付けはいつもより手をかけましょうかとyukko先生が用意してくださったのがこちら、タイの小さな素焼きの一人鍋。なんとまあ可愛い。

すでに十分美味しそうなスープですが…

温泉卵を落としてさらに美味しく!ボリュームもアップ。黒胡椒をガリガリ挽いていただきます。これがかなり満足度高め!食べるとお腹はもちろん、心も満たされます。これ、冷蔵庫の野菜整理にも良さそうだな。

タイ料理教室diidii「Pコース第2回」のメニュー

簡単タイ料理が3品揃った「Pコース第2回」のメニュウ、おさらい。

  1. シーフードのピリ辛炒め(パット・チャー・トムヤム・タレー)
  2. 豚しゃぶ肉とパイナップルのサラダ(ヤム・ムー・サッパロット)
  3. 野菜のココナッツミルク煮(トム・パック・ナームガティ)

タイ料理教室diidii 東京池袋

豊島区池袋タイ料理教室ディーディー。ベジタリアンコースもある200以上のメニューを1人ずつ調理実習できる4名までの少人数料理教室です。

いずれも我が家の定番入り間違いなし。

地域猫のトラちゃんは、新しい猫ハウスでヌクヌクまどろみ中。

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雑記諸諸

イサーン料理あれこれを渋谷「モーラム酒店」で味わう。【神泉】

神泉駅北口徒歩5秒にある「モーラム酒店」

以前からインスタでフォローしていて気になっていた「モーラム酒店」。京王井の頭線の神泉駅前というアクセスしやすい立地にありながら、今までなかなかお邪魔できなかったタイ料理店です。

この度ようやく思い立って「モーラム酒店」へ!となりました。

タイ東北部の料理を中心に、ビールに合いそうなメニューが並びます。

ソムタムはイサーンらしく、プラーラー入り。
ですが、今回はあえてプラーラー抜きでお願いしました。

どのお料理もポーション控えめ。一人でふらりと立ち寄っても2、3品は完食できそう。それを良いことに、タイ料理仲間とあれこれ注文しまくりました。

豚すねの煮込み
定番、生春巻き。
イサーンつくね
ピータンとガパオ炒め
いました、ピータン。
タイ北部名物のサイウアもあります。
タイハーブ入りのピリ辛塩辛
鶏のパッポンカリー
ガイヤーン

酒の肴的な創作料理も含め、楽しくて美味しいイサーン料理を満喫しました。

ちなみに、焼き物は注文時に30分程度かかると言われました。(実際それぐらい待ったかな。)よって。その手の料理は最初にオーダーしておくことをおすすめします。もちろん「すぐ出るメニュー」もあるので、そちらも合わせて注文すれば、待ち時間なくいろいろな料理を楽しめますよ!

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1)野菜・果物

マクアポ(มะเขือเปราะ)

タイの丸茄子「マクアポ」

最近、日本でもいろいろな種類の茄子を見かけるようになりました。それでも「茄子」と言えば、スーパーでよく見かけるあの深い紫色の長なすが一般的ですが、タイで茄子といったらこの白い丸茄子が一番に思い浮かびます。

中は美しい白色。タイ人が大好きなナムプリックにカットしただけのマクアポを添えて、生のまま食することも。ほんのりとした甘味があり、シャキシャキとした歯ごたえも良く、非常に美味しい茄子です。

マクアポの食べ方。

私が「マクアポを使った料理は?」と聞かれたらまず一番にあげたいタイ料理がこちら、グリーンカレーです。この茄子に限ったことではありませんが、冷蔵庫に入れたまま数日おけば種が茶色くなってくるし、はたまた調理中に切ったまま空気にさらしておけば、これまたあっという間に変色してしまいます。この美しい白い茄子を、いかにその白さを保ったまま仕上げるかが腕の見せどころ。

グリーンカレーに限らず、こうして汁物の具材にしたり、和えたり、炒めたり、あるいは焼いた茄子を叩いてディップにしたりと様々な料理に使われます。

こちらがその茄子のディップ。

おまけのタイの茄子、いろいろ。こちら、昨年夏のタイ旅行の際に参加した料理教室での一コマ。懐かしいなぁ。本当だったら今頃、半月後に迫るタイ旅行に胸躍らせているはずだったのに…。。。。。

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yukko先生

北タイ名物の「サイウア」を作ろう!

北タイのハーブソーセージ「サイウア」

サイウアペーストの材料

昨年のタイ旅行で食べ、その美味しさにすっかり魅了されたサイウア。帰国早々自作もしました。今回習ったのはyukko先生レシピのサイウア。現地チェンマイで食べるよりも美味しいとのウワサ。申し込んだ時から楽しみにしていたレッスンです。

まずは参加者の皆さんでペースト作り。固く水気の少ない食材から順に、石臼で滑らかなペースト状になるまでひたすら叩いていきます。これが一人だったらかなり根気のいる作業です。が、レッスンの良いところは皆さんと力を合わせて楽しくそれができること。この日も気づけば難なく完成していました。

ペーストが完成したら、次は包丁で叩きまくった豚肉に混ぜ込みます。

最後にたっぷりのハーブも加えて完成した肉だね。残す作業は腸詰めのみ。なんとこのレッスンでは、ペットボトルの注ぎ口を使った方法を教えていただきました。これがびっくりするほど簡単で、しかもきれいに詰めることができてもう目から鱗。

この通り、美しい腸詰めが完成しました!

あとはこれをしばし蒸し、仕上げにグリルでこんがりと焼けばできあがり。

たっぷりのお野菜と一緒にいただく、香り高いサイウア、最高です!これはお正月休みにじっくり復習しようと思います。

素麺もソムタムになります。

ソムタムと言えば、青パパイヤを使ったものが思い浮かぶと思いますが、実はあらゆる食材がソムタムになります。このレッスンではズッキーニと素麺を使ったソムタムを教えていただきました。

味付けにはこのパラー(プラーラー)もちょっと入ります。これが入ることで淡泊な素麺を味わい深いソムタムに昇華させるのです。パラー、大事。

またこちらのソムタムには、生の唐辛子ではなく、乾燥唐辛子「プリッキーヌヘン」やタマリンドが入るのも特徴です。

そしてソムタムを美味しく仕上げる上で大切なのがそれぞれの食材の叩き具合。決して叩きすぎず、しかしながら調味料と食材に一体感が出るまで叩いたり混ぜたりしなければなりません。

そしてこちらが、先生にお手本を見せてもらった後に私が作った素麺ソムタム「タムスア」。若干叩きすぎ、という反省はさておき、味は最高です!結構な辛さに汗をかきながらいただきましたが、一度食べ始めるとその手が止まらず、あっという間に完食しました。

北タイ料理名物その2、「ナムプリック・ヌム」。

タイ人のソウルフードとも言える「ナムプリック」、このレッスンでは北タイ名物の「サイウア」に合わせて、同じく北タイならではの青唐辛子をたっぷり使ったナムプリックを習いました。

ナムプリックヌムといえば、1年ほど前のチェンマイ旅で初めて食し、その脳天を突き抜ける辛さに放心した記憶がありますが、今回は甘長唐辛子などを使い、だいぶ辛さは控えめに仕上げる、とのこと。

完成したナムプリックヌムはこの通り、美しい緑色に仕上がっていますが、辛さは中程度。何より爽やかな香りが鼻に抜けて、美味!

陸続きになっているミャンマー、ラオス、中国の食文化や、山岳民族独自の食文化の影響を受けている北タイ料理。個人的に、この北タイ料理が大好きです。いつかチェンマイ式の「ラープ・ムー」や「 カノムチン・ナムギョウ」も習いたいな。今度リクエストしてみよう!

タイ料理教室diidii 東京池袋

豊島区池袋タイ料理教室ディーディー。ベジタリアンコースもある200以上のメニューを1人ずつ調理実習できる4名までの少人数料理教室です。

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調理器具

ウェービングナイフ

食材を「見た目良し、食感良し、味の絡みもよし!」にする波刃ナイフ。

タイのキッチン用品の有名ブランド、KIWIのウェービングナイフです。

タイ人は「ナムプリック(=ディップ)」が大好きであることは何度か書きましたが、そのナムプリックに欠かせないのが生野菜や蒸し野菜。それらをちょっとおしゃれに見せる、かつ、味の絡みを良くする上で欠かせないのがこちらのナイフ。

日本にもこの手のナイフはもちろんあって、私もこれを手に入れる以前は日本製のものを使っていました。が。手にした時の刃と柄のバランスや、食材の切りやすさはこのKIWIのものが断然上!

しかも南瓜のような固い食材も切ることができ(もちろん簡単に、とはいきませんが。)、なかなか優秀なのです。

ウェービングナイフでカットした野菜はこんな感じ。

一皿の中でキュウリだけをこのウェービングナイフで切っただけでこのおしゃれ感。いつものお弁当に詰める蒸し野菜も…

こうしてナミナミにするだけで一気にかわいく…見えませんか?

かわいさはともかく、食感と味の絡み具合に変化が出るのはこれ、絶対。


野菜が好きで、蒸し野菜、茹で野菜もよく召し上がる方、一度このナイフを使ってみてください。なかなか良いですよ。

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1)野菜・果物

マナオ(มะนาว)

マナオとは

マナオは柑橘類の一種で、「メキシカンライム(Mexican lime)」のこと。 インドが原産地とされ、メキシコで定着したことでこの名前になったようです。 メキシコ、インド、エジプトなどでの生産が盛んなようですが、タイ料理にもこのマナオは欠かせません。

ちょうどすだちと同じくらいの大きさですが、その味わいはすだちとは別物。日本の柑橘類の中では「へべす」が一番近いかと思います。このマナオ、くせがなく、すっきりとした酸味が特徴です。

マナオの使い方

マナオを使った料理と言われて、私が一番に思いつくのがソムタム。くし形に切ったマナオを、汁を絞りながらクロックの中に放り込んで、他の食材と一緒に叩いていきます。

このマナオ、食べはしないのですが、一緒に盛り付けてしまいます。

タイ料理のレシピ本で「レモン汁」と表記されているものは、そのほとんどが本来はこのマナオのしぼり汁を使用するものと思われます。本格的なタイの味を知りたい!と思ったら、ぜひここはマナオを手に入れて使ってみてください。

ただし、たまーにタイ食材店で売られているのを見かけるマナオ汁の冷凍品は、いろいろ混ぜ物が入っているとみえて、かなり風味が違います。使うべきはフレッシュなマナオ!東京では東新宿のアジアスーパーストアーに常時置いてありますよ。

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yukko先生

日本の食卓にさらりと出せるタイ料理「魚と姫竹の子炒め」レッスン。

タイの姫筍缶×魚の組み合わせ、これウマシです!

タケノコのことをタイ語では「ノーマイ(หน่อไม้)」と言いますが、その筍を使った炒め物なのに料理名は「 パット・プラー・ボーラン 」と言います。「パット(ผัด)」は「炒める」、「プラー(ปลา)」は「魚」、で「ボーラン(โบราณ)」は何かというと、「古代」という意味の語です。昔からある、要は日本で言うところの「おばあちゃんの味」的な意味合いが「ボーラン」にはあると思われます。

それだけにタイ料理にしては(←ここ大事)手軽に作れて、特別感はないけれど、間違いなく万人受けする味です。

「簡単」に「タイ料理にしては」を付けたのは、小麦粉をまぶした魚の切り身を一度揚げた後に炒めるから。タイ料理で肉や魚を使った炒め物を作る際、その食材をこうして先に揚げておくパターン、多いんだよなー。タイ人本当に揚げ物がお好き。

でもこのひと手間によって食材に味が絡みやすくなり、香ばしさと良き食感も加わって料理をよりおいしくするのですよ。手間をかけるのにはそれだけの理由があるんだな。

一度で二度美味しい、タイ式のワンタン作るべし!

完全にピントを外した…

タイの麺料理にこのワンタンがのっているのを見かけることがあります。パリッと香ばしく揚がったワンタンは食感が単調になりがちな麺料理の良きアクセントとなり、また香ばしい風味も添えてくれます。

このワンタンは皮のパリパリ感を楽しむものでもあるので、決して肉餡を詰めすぎてはいけません。欲張り厳禁。でこの揚げワンタンは実はおまけでして、このワンタンを作ったメインのお料理はこちらでした。

つるつるとしたワンタンの喉越しを楽しむスープ。一度にたくさん作り置きしても冷凍しておけるのがまたいい。揚げてよし煮てよし、なワンタンは冷凍庫に常備しておきたいランキング上位の優秀おかずです。

「ヤム・アップン」という名ながら、サーモンがメインという不思議。

このレッスンの3品目は「ヤム・アップン」です。「ヤム(ยำ)」は和え物、サラダという意味。「アップン(แอปเปิ้ล)」は説明するまでもなくリンゴのことです。

で、リンゴのサラダと言いながら、こうして大量のサーモンをのせるのを見ると、タイ料理の名前ってどうなってるの?と思ってしまいます。

それはさておき、こちらのお料理、タイのヤムの基本の味付けがリンゴにもサーモンにも良く合う上に、その二つの食材の組み合わせがまた良いんです。このビジュアル、パーティー料理にもぴったり。そう書いている本人はパーティーとは無縁の生活であるため、もっぱら一人で作っては一人で食しているんですけどね。個人的にはちょっと自分にご褒美をあげたい時に作るとっておきメニューの一つです。