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2023年8月_バンコクひとり旅

ヤワラート「和豊成(フアセンホン)」の中華から始まる一日【2日目①】

まずは「TANG CAFE & BAR」で朝の一杯。

そもそも、いつどこに行くかなどまったく決めないままバンコクまで来てしまった今回の旅。この日の予定も朝起きた時点でまだ無し、という状態。とりあえず出かける準備をして、1日のプランを練ろう!とホテル近くのカフェ「TANG CAFE & BAR」へとやってまいりました。

こちらのカフェ、1階席とテラス席のほかに2階もあります。コンセントを自由に使える席もあるようで、旅行者にとってはなかなか使い勝手がよさそう。

タツノオトシゴのラテアート、素敵です。

オーダーしたカフェラテがやってきました。ラテアートがかわいいのはご覧の通りですが、コーヒーもちゃんとおいしい。これ、大事。

このカフェ近辺に居ついていると思しきハチ割れ猫、登場。バンコクもやはり猫が多いな。

人懐っこくて、かわいい。

これぞまさに看板猫。

観光客が何かを目当てに歩き回るエリアではないかもしれませんが、ご縁があればぜひどうぞ。街の喧騒から逃れ、歩き疲れた足と心を休めるのにはぴったりのカフェです。

目的地をバンコクの中華街「ヤワラート」に決め、いざ出発!

朝ごはんはバンコクの中華街で食べよう!と決め、地下鉄のWat Mangkon駅までやってまいりました。

地下鉄の出口付近からパッと目を上げると見える古いマンション。バンコクの新旧が混在する街です。

台所用品店を見かけると、つい意識がそちらに行ってしまうのはもはや病気。お隣で売っている中華菓子もおいしそうです。

このお店もなかなか人気があるようで、来店客が絶えません。

パートンコーにも呼ばれている気がするけれど、ここで食べてしまっては朝ごはんのおいしさが半減するので我慢我慢。

他にはカリーパフ屋さんや、中華饅屋台、北京ダックを手軽にいただける食堂なんかもあって、食べられる量に自信がある方は片っ端から食べていただきたいです。きっとおいしいはず。最近、加齢による衰えが最も強く胃腸に表れている私には、そんな芸当は到底無理。眺めるだけ眺めて素通りしまくりました。

朝からおいしい「和豊成(フアセンホン)」。

朝ごはんはせっかくだから!と中華街の人気店、「和豊成(フアセンホン)」でいただくことに決めました。お店までやってくると、店頭にはずらりと並ぶ、持ち帰りもOKのお料理たちが。ここ、店頭なのですがこのショーケースの裏手が調理場になっていて、大鍋で麺を茹でたり、調理人の皆さんがフライパンをあおったりしています。なぜかそこを写真に収めなかったんだよな~。悔しい。

「和豊成(フアセンホン)」と言えば有名なのはフカヒレ料理。ですが個人的にあまりフカヒレには食指が動きません。それよりも私の目には点心の方が魅力的に映ったため、そちらから3品オーダーすることにいたしました。

そうして待つこと5分。いや、3分だったかもしれません。それぐらい早い。テーブルに運ばれてきたお料理たちがこちらです。

豚肉のシュウマイと海老の蒸し餃子、そして具だくさんの中華粽!

中には干しエビや銀杏、ピーナッツ、蓮の実、中華ソーセージ、シイタケ、鶏肉と、そしてなんとタロイモ餡が入っています。粽に餡…一瞬「えっ!?」と思いましたが、あんこ好きな私はおいしくいただきました。ただし、これは好き嫌いがわかれそうです。

蒸し海老餃子は上に貝がのっかっているものを注文しましたが、プリプリで美味しかったなー。焼売も胡椒が効いていて美味。味もしっかり目についているのでタレなしでもいけます。

私は開店してすぐぐらいの時間にお邪魔したのですが、9時半ごろには団体が入ってきて、店頭すぐのスペースはいっぱいになりました。ただ、お店の奥の方はまだまだ席に余裕ありだったので、11時から14時ぐらいを避ければ並ばず&お料理を待たずに済むのではないかと思います。

食材好きなら歩くだけで楽しい市場「 イサラーヌパープ 」。

点心でおなかがいっぱいになったところで、ヤワラート散策です。まずは私が大好きなタイ料理の食材がたくさん拝めそうな小道を歩いてみることにしました。

乾物屋さん、練り物屋さん、お総菜屋さん、漬物屋さん、薬屋さん…さまざまなお店が所狭しと商品を並べて売っています。

この雰囲気、とても好き。

バンコクでは手に入りにくい乾燥させたロンガン(龍眼)や マトゥーム (英語名はベールフルーツ)もここでなら確実に手に入ります。

私が個人的に一番気に入ったのは、こちらの写真左手に見えるスパイス専門店。ここでなら、タイ料理で使うものはもちろんのこと、大抵のスパイスは揃うと思います。

どんなにおなか一杯でも行きたいしイケる!「シンガポールポーチャナー」

中華食材の市場を小一時間歩いたところで、お腹なんて空きやしません。しませんがだがしかし。今回の旅に来る前に、タイ料理友の一人であるAちゃんから、中華街にある美味しいロッチョンのお店を教えてもらっていました。ここはなんとしても行き、そして食べなければなりません。頑張りどころです。

曲がるべき道ではなく、一本手前の通りに入ってしまいましたが、出ることさえできればモーマンタイ。

「シンガポールポーチャナー」という名のロッチョンシンガポールのお店です。上の写真正面に見えるところで注文するとすぐに作ってくれます。

それにしても暑い。店内にクーラーはなく、涼を得るのはシーリングファンから送られてくる風と、デザートに入った氷頼み。

店内には過去に王族の方が訪れた時に撮影したと思しき写真がずらり。私が訪問した時は店内のお客さんはまばらだったのですが、ちょうど大量のモバイルオーダーが入った直後だったらしく、その準備が一段落するまで少し待ちました。

そうして待つことしばし。やってきました、こちらがこのお店自慢のロッチョンシンガポールです!

一番底に沈んでいるのがジャックフルーツ入りのシロップ、そこに翡翠色のロッチョンが入ったほんのり甘いココナッツミルクが注いであり、上にはたっぷりのクラッシュアイスがのっています。

このほんのり甘く、のど越しの良い冷たいスイーツなら、どんなにおなか一杯でもさらっと入ります。これは良い!

ロッチョンシンガポールが食べられるお店はバンコクにはいくつもありますが、ここが元祖とのこと。ヤワラートの街並みを楽しみつつ、ぜひ足を運んでみてください。お勧めです。

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2023年8月_バンコクひとり旅

ブルネイってどこよ。4年ぶりにバンコクへ!【1日目】

ロイヤルブルネイ航空で行くバンコク10日間の旅。

今年は…今年こそはと思い続けてはや3年半。2020年のお正月を最後に訪問できなくなってしまった微笑みの国タイへ、いよいよ満を持して出発です!

朝ごはんは成田で。さっぱりとろろ昆布のおうどん。

と言いたいところですが、今回は出発の2週間前に急いでチケットを取ったため、少々…とは言えない大きな手違いなどもあり、それでも何とかバンコク行きの航空券をゲットできました。今回お世話になった航空会社はこちら。

「ロイヤルブルネイ航空」です。バンコク直行便ではなく、ブルネイなる国のバンダルスリブガワン空港で乗り換えます。恥ずかしながらワタクシこれまでブルネイなる国がどこにあるか、存じ上げませんでした。。。改めて調べてみたところ…

ありました!大きさは日本の三重県とほぼ同じとのこと。割と小さな国のようです。しかしながら調べてみると、 石油・天然ガスによる収入を元に、政府が社会福祉を充実させていて、個人に対する所得税・住民税は課されておらず、医療や教育も無償なんだとか。

そのためかどうかはわかりませんが、今回のバンコク往復チケットもなんとおよそ5万円、燃油サーチャージなし!という価格設定。ということで乗り換えの手間暇を考えてもお得!と判断し、チケットを取った次第です。

夏休みという旅行シーズンにして、一列独り占めという贅沢。

各社の飛行機は、その航空会社の本国からどこに飛行機が飛んでいるかで客層が変わってくるわけですが、ロイヤルブルネイはどうかな…と少々不安に思いながらチェックイン。出国手続きを終えて出発ロビーまで来てみると…

客層を気にする以前に人がいない。私、何か間違ったでしょうか…と青ざめるレベルで人がいません。ボーディングタイム10分前になると、ようやく乗客が集まり始めました。いやー、良かった良かった。

ただ、いざ出発時間になってもやはり機内は席に余裕があり、おかげさまで今回はこんな感じで席を使うことができました。

席の前後の間隔は若干狭い気がしないでもないですが、それでもこれなら文句なしです。ちなみに、ブルネイはイスラム教を国教としているため、国民のおよそ8割がイスラム教徒なんだとか。

そのためこの通り、女性職員の制服はヒジャブもセットですし、飛行機が飛び立つ際には各種注意事項が案内された後に…

お祈りの歌が流れるのです。その歌の動画の背景にブルネイ各地にあるモスクが映るのですが、これがなかなかどうして素敵。いつかブルネイも行ってみたいなーと思いながら、見入ってしまいました。

バンダルスリブガワンは国際空港です。がしかし、お店はほぼ閉まっています。

日本を出発して6時間、乗り換え空港であるバンダルスリブガワンに到着しました。そもそもブルネイ国民が46万人ほどしかいないということで、小さな空港だろうとは予想していました。

ゲートは8つのみ。そしてやはりここも人がまばら。

まだ明るいのに閉まっているお店。

自販機はあります。

化粧品を扱うお店、開いてはいますが、やはり客はおらず。さて、出発までの1時間ちょっと、どこで時間を潰そうかとウロウロしていたら、やはりありました。

どこに行ってもある、安定のスタバ。ここで小一時間を過ごし、最終目的地であるバンコク行きの便へ。

こちらも席の埋まり具合はこんな感じでした。

ロイヤルブルネイ航空の機内食。

さて、今回のロイヤルブルネイのフライトでは、成田からブルネイに行く機内で食事とオヤツが各1回、ブルネイからバンコクに向かう機内で1回食事が提供されました。上は成田発の機内での食事。

ビーフを選んだのですが、日本出発であることを意識してか、味付けは牛丼風。青菜のおひたしや卵焼きもついています。そしてなんとこし餡いりの大福まで。どんな組み合わせだよ、とつっこみたくなる気持ちがムクムクと。ただお味は悪くないです。実のところ食事はあまり期待していなかったのですが、なかなかどうして普通においしかったです。

途中で出されたおやつのクッキーはたしかマレーシアのものだったかな。

そして、ブルネイからバンコクに向かう機内でのお食事タイム。また「ビーフか鶏」と来たので、肉以外はないのか聞いたところ、ありませんとの回答。ならばコーヒーとデザートだけで良いよというと、CAの男性が「チョコレートケーキ、もう1個食べる?」と持ってきてくれました。丁重にお断りした3分後。同じCAさんがまたやってきて、「これ、クルー用の魚料理なんだけれど、こちらで必要な分はあるからどうぞ。」とわざわざお魚を用意してくれたのです!

「CABIN CREW」のシールがしっかり。いやー、本当にうれしいし、ありがたい!

ということで、東南アジア風の甘酸っぱい味付けの魚煮込み料理、おいしくいただきました!

バンコクに着いてからがなかなかどうして長かった件。

日本を出発しておよそ10時間、ようやくバンコクのスワンナプーム空港に到着しました。夜の20時過ぎですが、各国から到着した人たちで溢れかえっています。そして、 入国管理カウンター までが長い!もうそろそろかな…と思っていたら、まだ500メートル以上あるって、スワンナプーム広すぎる!

イミグレも審査そのものというより人の多さで時間がかかっていて、バンコクに関しては完全に観光客が戻ったなー、という印象です。かくいう私も、だからこそ行く気になったわけですが。

30分ほど待ってようやく入国チェックを終了。荷物を受け取り、少しバーツに両替しておこう!と空港内の両替所に行くと、恐ろしくレートが悪い。

とはいえ何としてもバーツは必要。致し方ないので5000円だけ両替しました。それで1000バーツちょっとしか手元に来ないって、涙が出ちゃうよ、本当に。

タイ版乗り換え案内アプリ「 NAVITIME Transit 」が便利です。

今回のひとり旅は、以前よりもずっと路線が伸びた地下鉄とスカイトレインを駆使して移動しまくろう!と決めていたので、空港からホテルまでも早速電車を利用しました。そこで役に立ったのが「NAVITIME Transit」なるアプリです。

この手のアプリは他にもいろいろあるようですので、「こちらの方がより良いよ!」という情報があればむしろ今後のためにいただきたいです。とにもかくにも今回の旅は、このアプリに大いに助けられました。バンコクに到着してすぐ、宿泊先のホテルへ移動するにあたっても大活躍です。

こうして無事にホテルに到着。

お夜食はセブンイレブンと屋台で買ってきたフルーツ。ここで一日を終えてもよかったのですが、実は今回の旅、自分に課していたミッションがいくつかありまして、そのうちの一つが「毎日マッサージに行くこと」です。だいぶ遅い時間ではありましたが、そこはマッサージ天国のタイ。どのマッサージ店も余裕で開いているため、ホテルを出てすぐのところにあるマッサージ店へお邪魔してみました。

1時間300バーツ。日本円に換算すると現在はおよそ4倍。とはいえ1200円ですので、マッサージに関しては日本と比べると破格です。お願いしたのは足のマッサージなのですが、タイではもれなく、腕、肩、頭のマッサージもついてきます。こちらのお店では最後に温めたハーブボールを使った背中マッサージまで標準仕様でした。タイのマッサージ、素晴らしきことこの上なし!

こうして始まったノープランの10日間に渡るバンコク旅、今回は1日分を一気に記事にしてみましたが、やはり長くなっちゃいますね。2日目以降はさらに情報量が増えるため、おそらく1日分を2~3記事に分けて書くことになろうかと思います。自分的備忘録の旅の記録、しばしお付き合いいただけると嬉しいです。

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6)スープ・カレー

ゲーンハンレー(แกงฮังเล)

北タイを代表する料理の一つ「ゲーンハンレー」

こちら、実際にタイ北部にある町、チェンマイのレストランで食べた「ゲーンハンレー」ですが、このカレーは北タイを代表する料理の一つです。

このカレー、「ヒンレー」と呼ばれることもありますが、ルーツはミャンマーだそうです。そもそもミャンマー料理で「ヒン」はカレー味のお料理を指すとのこと。

そもそもタイのゲーン(カレー)は唐辛子がたっぷりと入ったペーストとココナッツミルクから作るものが主流ですが、その中にあって、このゲーンハンレーは日本人がよく知るあのカレーの香りがします。とはいえそこはタイ料理、実際に口にするとスパイシーさ以上に甘みと酸味が感じられ、やはりタイ料理だな…と感じるわけです。

ゲーンハンレーの材料

こちらがゲーンハンレーの材料です。主な具は皮つきの豚バラ肉。調べてみると北タイの家庭などではここにいろいろなお野菜を加えたりもするようですが、こちらが基本です。

特徴的なのはタマリンド液で酸味付けをすることと、ゲーンハンレー専用のミックススパイスを使うことでしょうか。

ゲーンハンレーの作り方

ゲーンハンレーの調理は肉の下ごしらえから始まります。ハンレーペーストやパイナップル、ナンプラーなどをしっかり揉みこんで数時間置くのです。これで肉に味が染みるのはもちろんのこと、煮込んだ際にホロホロ柔らかな仕上がりになります。

肉が良い感じに準備完了!となったら次は炒め&煮込み作業。まずは豚肉の塊を肉から水分が出てくるまでえ10分以上、じっくり炒めます。

次に残りの材料を加えて、蓋をして弱火でコトコト煮込むこと1時間半。

はい、激うまゲーンハンレー、完成しました!

ゲーンハンレーも習うべきタイ料理です。

この美味なるタイカレー、残念ながらタイでも北部に行かないと食べられないほどで、日本でも常時このカレーが食べられるタイ料理店はあまり見かけません。よって、このカレーを食べたければ習って自作してしまうのが最短ルートかと思います。

どちらの先生のゲーンハンレーも美味です!機会があればぜひぜひレッスンに参加してみてくださいませ。楽しい時間とおいしいタイ料理を保証いたします!

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May先生

世にも美しい翡翠色のグリーンカレーが自分で作れるようになるレッスン。

タイ料理にはまるきっかけとなった2教室。

ただいま2023年4月、私がタイ料理と出会い、本格的に習い始めて4年半になろうとしています。きっかけを作ってくれた教室はこちら、

タイ料理教室diidiiでしたが、そちらで知り合った方から教えていただいて通うようになったのが長澤先生のタイ料理教室です。

ちょうど4年前、そのMay先生の教室でタイ料理の定番、グリーンカレーの作り方を習ったのですが、私がそれまで作ってきたものとは次元が違う。むしろモノが違う。驚愕と感動の嵐だったレッスンを4年ぶりに振り返りたいと思います。

グリーンカレーに入るタイの茄子2種。

こちら、タイの丸茄子「マクアポ(มะเขือเปราะ)」です。

そして一見ブドウ?緑のプチトマト?と思ったこちらが先日ご紹介したばかりのすずめなす。

南国タイは野菜の種類がとても豊富で、数十種類もの茄子が一年を通して出回っているそう。それからもっと驚いたのは先にご紹介したマクアポが生食可だということ。後々それも体験することになるわけですが、茄子一つとってもこんなに違うんだなということを感じました。

グリーンカレーを翡翠色に仕上げる作り方。

こちら、一部ですがグリーンカレーの材料です。他にココナッツミルクと鶏肉、バイホーラパーなるタイハーブが入ります。

こちら、タイ料理を知らない方が見たら何かわからないと思いますが、ココナッツミルクです。


使うのはこのアロイティーの250mlサイズです。さらに重要なのは「缶」ではなく「紙パック」タイプを使うということ。その理由はこちらをご覧ください。

ざっくりいうと、この紙パック、冷蔵庫で冷やしておくと油分と水分に分離し、油分ががっちり固形化します。それが先の写真です。その固まった油脂を鍋に入れ、完全に油状になるまで炒めるのです。

その後、その油カレーペーストと肉を炒め、ココナッツミルクの残り(水分)を鍋に入れて沸騰したら野菜を煮て、

火を止める直前にこちらのタイハーブ、ホーラパーを加えたら…

世にも美しい翡翠色のグリーンカレー、完成です!

器に盛り付けてもいとをかし。

子供もおばさん(=私)も大好き!カイヤッサイもこの時習っていたらしいです。

個人的にはお弁当のおかずとしてよく作るタイ式オムレツのカイヤッサイ。yukko先生とター先生に習った記憶はしっかりあったのですが、May先生にも習っていたことを、この記事を書いていて知りました。気づきました。レシピ持ってた!

習ったお料理は全部覚えているつもりでしたが、全然ダメだということが本日判明いたしました。もう一回レシピファイルを見直さなければ。

黄豆のデザートも作ったよ。

こちら、タイの黄豆です。インド料理を作る方は「ムングダル」と言えばおわかりいただけるかと思います。この黄豆を使った日本のぜんざいのような「タオスワン/เต้าส่วน」というデザートがあるのですが、それもこのレッスンで作りました。

蒸して煮て、となかなかの手間です。

タピオカ粉とくず粉でつけたとろみは、片栗粉のそれとはまた食感が異なり、ふわふわ滑らか。

この上からかける塩味のココナッツミルクによって豆の甘みが際立ち、これをかけることによって一気にタイらしいデザートになります。

こちらで、作り方を写真付きで非常にわかりやすく説明していますので、よろしければご覧くださいませ。

「熱しやすく冷めやすい」私が未だその熱冷めることなく、もうすでに4年半です。それというのも、タイ料理とタイの魅力を余すところなく伝えてくださる先生方のおかげです。これからもおいしいタイ料理を学び、探究していくぞ!

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1)ごはん・麺

海老チャーハン(カオパットクン/ข้าวผัดกุ้ง)

たかがチャーハンと侮ることなかれ。絶品!タイ式海老チャーハン。

このタイ式チャーハンを初めて食べたのは、私をタイ料理沼へと誘ってくれた「タイ料理教室diidii」のレッスンでした。あまりにも家庭的過ぎるメニューだからか、タイ料理レストランのランチでもあまり見たことがありません。結果、レッスンで初めてのご対面となったわけです。

たかがチャーハンと侮ることなかれ。これ、とてもとてもおいしいのです。感動ものです。ご飯はパラパラだし、味付けも秀逸だし、食材の食感も見事だし、癖のあるジャスミンライスもチャーハンにすると、その食感だけが際立ってとにかく最高なのです。

激ウマ「海老チャーハン」の材料。

こちら、タイ式海老チャーハンの基本の材料です。

  • 海老
  • 青菜(タイでは「カナー」)
  • 玉ねぎ
  • プチトマト
  • 石臼で叩いたニンニク唐辛子(みじん切りでOK)
  • 合わせ調味料(ナムプラー、シーユーカオ、など)
  • ごはん

一年を通してよく作って食べるタイ料理の一つですが、材料の「青菜」はその季節に一番おいしいものを選んで入れるようにしています。ささやかな楽しみ。

「海老チャーハン」の作り方は以前書いた記事を見てね。

チャーハンを炒める手順も細かく撮ったつもりでいたら、この1枚しかありませんでした。データ消しちゃったかな。(最近PCを変えたもので。)

ということで、炒め方のコツや順序は以前書いたこちらの記事をご覧ください。

この味を知ってしまうと、もうなんとなく作っていた以前のチャーハンなんて作る気にも食べる気にもなれません。

今となっては「タイ式チャーハン」一択です。

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5)煮物・蒸し物

タイ風卵入り豚の角煮(ムーカイパロー/หมูไข่พะโล้)

「ムーパロー」「カイパロー」正解はどっち?

この「パロー」というタイ料理、食べると日本の「豚の角煮」そっくりです。おそらくどちらも中華料理からきているためと思われます。

五香粉を加えるレシピ、ホールの八角やシナモンを加えるレシピなど、そのレシピによって加えるスパイスが様々なら、味付けもこってり&しっかり甘いもの、甘さ控えめでさっぱりと食べられるものなど、とにかく作り方のバリエーションが豊富な「ムーカイパロー」。食べる人の数だけレシピがありそうなタイ料理です。

そしてこのお料理の呼び方も「ムーパロー」と言う人がいれば、「カイパロー」と呼ぶ人もあり。私は「ムー(豚)」も「カイ(卵)」もどちらも好きだし、いずれが抜けてもこのお料理が成立しないことを考えれば名前に入れないという選択肢はないでしょう!ということで「ムーカイパロー」と呼ぶことにしました。

私が一番好きな「ムーカイパロー」を作る。

とにかく様々な作り方がある「ムーカイパロー」、あれこれ試して私が一番おいしい!と思ったのがこの作り方になります。はじめに小鍋でカラメル液を作り、粗熱が取れたら他の調味料を加えて、そこに下茹でした豚肉を漬け込みます。

時間としては30分以上は漬けておきたいところ。

下味が付いた肉を鍋に移して中火にかけ、

肉が焦げ付かないよう時折上下を返しながら、煮詰めていきます。

調味料が十分に詰まったら水を加えて一度沸騰させ、灰汁を取り除いたら蓋をして1時間ほどコトコト煮込みます。

私は「せっかくだから!」とここで下茹でした大根やら厚揚げやら練り物まで加えてしまいます。もはやおでん。でも、このうまみたっぷりの煮汁を何かに吸い込ませたくて仕方がない気持ち、誰かわかってくれないかな。

ほら、おいしそう。でも日本のおでんや肉じゃが同様、出来上がった熱々をすぐに食すことなかれ。この手のお料理は冷める段階で食材に味が浸み込みます。なんなら沸かして冷ましてを数回繰り返しても良いぐらいです。少なくとも一度は冷まして、温め直したものをいただきましょう!

完成した「ムーカイパローwith厚揚げ練り物」の肉は柔らかすぎて歯を必要としません。

こちら、完成した「ムーカイパロー」です。

じっくり煮込まれたお肉はこのとおり、箸で軽く押さえただけでホロホロと崩れます。最高。味はさっぱりした中にも深みがあり、甘みもしつこ過ぎず丁度いい。今のところ、これがベストレシピです。

天下の「味の素」と「電鍋」のお世話になり、ほぼ手をかけない「ムーカイパロー」というのもあります。

日本にも「〇〇の素」ありますよね。スーパーに行けば通路一つ分がこういった「素」コーナーだったりします。タイ料理も同様で、こういった手軽にそれぞれのお料理を作れる「素」がたくさんあるのです。

ちなみにこれは天下の「味の素」が作っているパローパウダー。

まず鍋に豚かたまり肉と大根と水を入れて火にかけ、沸騰したら灰汁を取り、その後で「パローパウダー」を加えます。

あとは簡単。こちら台湾の有名家電「電鍋」ですが、調理はもうこの子任せ。

加熱調理が終わった後も保温されるので、そこでお肉や大根がどんどんやわらかくなっていきます。

茹で卵は最後に加えて、冷める過程で色と味を浸み込ませるのは先の本格レシピと同じ。

調味料を煮詰めていないため、香ばしさはないし、味わいも平坦な印象。でもとにかく簡単なので、できるだけ手間を省きたい方、はたまた料理の味を決めるのがどうにも苦手で…という方にはこのパローパウダーを推奨いたします!

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2)炒め物

スキーヘーン(สุกี้แห้ง)

味の決め手は「タイスキ」の「たれ」、汁なしタイスキ「スキーヘーン」。

「タイスキ」とは言うなれば「タイ式しゃぶしゃぶ」。日本のしゃぶしゃぶのように、具は肉と野菜…という単純な説明はできません。タイスキの具を準備するのにはとにかく手間がかかります。詳細はこちらをどうぞ。

…というタイスキの話は置いておいて、今回ご紹介する「スキーヘーン」はそのタイスキのたれを調味料として使い、春雨と野菜、そして魚介類やお肉を炒めたタイ料理です。「スキーヘーン」を「汁なしタイスキ」と日本語で表現しているのをあちらこちらで見かけますが、個人的には「タイスキ味の魚介と春雨の炒め物」の方が、よりこのお料理をイメージしやすいのではないかと思います。

この「スキーヘーン」、タイスキのたれが春雨やお野菜にしっかりしみ込んでいて美味。材料も工程もシンプルで、タイスキのたれさえあればあっという間にできあがるので、お教室で習って以来何度も自作しているリピート率上位のタイ料理でもあります。

スキーヘーンの材料。

今回用意した具は以下の通りです。

  1. 肉(鶏肉、豚肉)
  2. 魚介類(エビ)
  3. 野菜(白菜、小松菜、万能ねぎ、きくらげ、エリンギ、ニンジン)
  4. 春雨
  5. タイスキのたれ

魚介には烏賊を入れたいところですが、あいにくこの日は良きものが手に入らずエビのみとしました。野菜も今回はオーソドックスなラインナップにしてみましたが、旬のお野菜を使って良し!です。春なら春キャベツや筍、スナップエンドウやさやえんどうといった豆の類を入れてもよいでしょうし、夏ならおくらやいんげん、パプリカなんかを使ってもきっと面白い仕上がりになるはずです。

スキーヘーンの作り方。

まずは魚介類をさっと炒めて一度取り出し、次に肉を炒めます。

そのお肉ですが、適当な大きさに切ったものを調味料やスパイスに漬け込んでおきました。

肉の色が変わったら野菜を火の通りにくいものから順にフライパンに入れ、炒めていきます。野菜に艶が出てきたら、水に浸したのち食べやすい長さにカットした春雨を加えます。

ここでタイスキのたれと調味料を加えて、全体の色が均一になるまで、しかしながら手早く炒めます。

そろそろOK!という段階まで来たら、鍋の中身をフライパンの奥に寄せ、手前の空いたスペースに卵を割り入れます。白身の具合を見ながらざっくりとしたスクランブルエッグを作って他の具材と混ぜ合わせ、最後に万能ねぎを加えれば完成です。

完成したスキーヘーンの行方。

スキーヘーン、作り立てホカホカを少々いただいた残りは翌日のお弁当になりました。そのままでももちろんおいしいですが、レンジでちょっと温めるとなおのこと美味。

タイスキのたれを作るのがちょっと面倒ではありますが、この味を思い出し、この料理食べたさに気合を入れて仕込んだことがもう何度あるか。タイスキが好き!という方、ぜひこちらのスキーヘーンもご賞味くださいませ。

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1)野菜・果物

すずめなす(マクアプアン/มะเขือพวง)

「すずめなす」、 日本語で「西播茄子」とも呼ばれると言われたところで、「それ何?」という食材。

フレッシュな「すずめなす」を見つけたので買ってみました。日本では超マイナーだけれど、タイ料理では「グリーンカレー」などに加えるおなじみの食材。

タイ食材店では冷凍したものが常に売られています。プチっとした食感と苦みがお料理の良いアクセントになってくれます。

簡単に実が外れると思いきや、下処理が思いのほか大変だったすずめなす。

実がポロポロ取れるだろうから、それを洗って水気を拭いて冷凍すればOKね!と思っていたら、その実を外すのがとてもとても大変でした。

手で外しているうちに、爪が痛くなってきて、途中からはさみを使ったほど。しかもはさみだと、軸の根っこみたいなものが実に残って、それを爪楊枝で取り除いて…と、割と地味な作業を黙々と続けてようやくここまで来た、という感じです。

あとはこうしてザルに上げ、水気を切ってさらにキッチンペーパーでしっかり拭いたものを冷凍しました。…結局冷凍するなら、最初から冷凍品を買えよと言われそうですが、フレッシュなものを一度使ってみたかったのですよ。

すずめなすを使ったタイ料理

すずめなすと言えばまずはこちら、グリーンカレーでしょう!日本でよく知られたタイ料理の一つですね。しかしながら、巷のタイ料理店ですずめなすを入れているところは少ないので、食べたことがない方も多いかと思います。かくいう私も、手元にすずめなすがあれば入れますが…という感じ。でも入ると、あのほのかな苦みが良いアクセントになってくれて「やっぱりすずめなすが入っていた方が好きだなぁ。」と思います。

こちらのグリーンカレーも鶏肉がメイン食材なのですが、なんと鶏のレバーもたっぷり入っていたため、「これはおいしそう!」(レバー好き。)と思いご紹介することにいたしました。おいしい鶏のレバーを手に入れたら作ってみよう。

こちらはナムプリックカピ。すずめなすの姿が見えていますが、実は作る過程で石臼にすずめなすを放り込み、叩き潰しています。

こちらはタイ人大好き(たぶん)なナマズのレッドカレー。

炒め物に加えたりもするようです。

苦みがこのすずめなすの特徴だと最初に申しましたが、「良薬は口に苦し」に偽りなくこの食材、 ベータカロテン、ビタミンA、鉄分などが豊富で、抗酸化物質も多く含むのだとか。ということでこちらのすずめなすが入っているタイカレーに遭遇しましたら、「ナニコレ?」と避けて残すことなく、ぜひその苦みと栄養価を存分に味わってくださいませ。