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3)揚げ物・焼き物

ホイジョー(หอยจ้อ)

蟹好きにはたまらない中華系タイ料理「ホイジョー」

「ホイジョー(หอยจ้อ)」あるいは「ホイジョー・プー(หอยจ้อปู)」とも呼ばれるこちらのタイ料理は、たっぷりの蟹のむき身を豚ひき肉・調味料とともに混ぜ込んで餡を作り、それを平湯葉で包んで蒸して揚げる、という中華系のタイ料理です。

蟹の身がこれでもか!と入ったジューシーな肉餡に、さっくりと揚がった湯葉衣の組み合わせ。美味しくないわけがない。

辛さもないので、辛い物が苦手な方にもお勧めできるタイ料理でもあります。

「ホイジョー」の材料と作り方。

ホイジョーの材料はいたってシンプル。調味料だけで十数種類…ということもあるタイ料理の中では「これでいいの?」ってなぐらい揃えるのが楽です。

作り方もこれまた簡単で、湯葉以外の材料を練って餡を作り、

それを湯葉で巻きます。もちろん乾燥湯葉にそのまま…は巻けないので、霧吹きで水を適量振りかけて、しんなりしたところに具をのせて巻いていきます。

巻き終わったら数か所、タコ糸でぎゅっと縛り、その後湯気の揚がった蒸し器で蒸すこと15分。

蒸しあがったらすぐに蒸し器から出し、粗熱が取れたら結び目のところでカット。

もうこの状態で中までしっかり火が通っているので、最後の揚げの作業はあくまでも湯葉をカリッとさせるため。よって高めの温度で一気に揚げちゃいます。

さすればこのとおり、湯葉のパリパリ感が悶絶級の「ホイジョー」完成です。

「ホイジョー」におすすめの湯葉&蟹

先の作り方のところで、霧吹きで水を吹きかけて乾燥湯葉を柔らかくして…と書きましたが、その後、そんな必要のない適度に柔らかな湯葉を発見いたしました。上の写真、中央に写る「豆腐皮」なるものがそれです。

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通販だとどうしてもこのお値段になりますか。大久保や池袋の中華食材店に置いてあるので(全店ではありませんが…)、お近くの方はそちらでお買い求めください。

それから、私がいつも通っているタイ料理教室の先生がおすすめされていたのがこちらの冷凍湯葉。


これも大久保や池袋なら半額以下で購入できます。とはいえ、交通費や行くまでの時間を考えたら通販もありですよね。

おまけに今回使った蟹の身ですが、近所のスーパー「ライフ」で買った冷凍品です。

200gたっぷり入って1000円。それなりのお値段ですが、ずわい蟹のむき身としてはお手頃価格だと思います。

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3)揚げ物・焼き物

トードマンプラー(ทอดมันปลา)

タイ風のさつま揚げ「トードマンプラー」

トードマンプラーは魚のすり身にレッドカレーペーストなどの調味料を加えて練り、そこにいんげんの小口切り、バイマクルーの千切りなどを放り込んでさらに練り、油で揚げたもの。

食べる際には「ナムチム」(たれ)をつけて食べることが多いと見えて、これまでタイ料理教室でトードマンプラーを習っナムチムナムチムが必ず付いていました。一番手軽なのはスイートチリソースに砕いたピーナッツを混ぜたもの。

日本のさつま揚げよりも弾力があり、バイマクルー香るトードマンプラーは、一度食べるとやみつきになりますよ。

トードマンプラーに欠かせない「ナギナタナマズ」のすり身。

こちら、トードマンプラーに欠かせない「ナギナタナマズ」のすり身、「 เนื้อปลากรายบด 」です。アジア食材を取り扱うお店で冷凍品として売られています。

英語では「knifefish(ナイフフィッシュ)」、特にこのパッケージに書かれた種類は「Clown featherback」「spotted knifefish」と検索するとまさにコレ!という写真がわんさか出てきます。

Clown featherback – Wikipedia

The clown featherback, clown knifefish, or spotted knifefish, Chitala ornata, is a nocturnal tropical fish with a long, knife-like body. This knifefish is native to freshwater habitats in Cambodia, Laos, Thailand, and Vietnam, but it has also been introduced to regions outside its native range. It is one of the world’s most invasive species.

日本人は知らない人がほとんどかと思われまがそれもそのはず。この魚は メコン川、チャオプラヤ川、メークローン河流域を生息地としていて、その周辺の国々、 タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムなどで食されているようです。

「ナギナタナマズ」の食用としての特徴は、火を通すと歯ごたえが強めのプリプリとした食感にること。以前、日本でよく食べられている魚のすり身で作ってみた事がありますが、あの噛み応えは出せませんでした。トードマンプラーを食べたことのある方はおわかりかと思いますが、あの弾力はこの魚を使ってこそ、なのです。

トードマンプラーの材料と作り方

トードマンプラーは材料がとてもシンプルです。作り方もとっても簡単で、これらの材料を混ぜて、よく練るだけ。

私はその練る作業をキッチンエイドのスタンドミキサーに任せているため、かなり楽。


練り上がったら手に水か油を付けつつ成形して…

これを油で揚げれば完成です!

揚げたては生地がぶわっ!と膨らんで、かなり大きくなります。それがちょっと時間が経つと、あっという間に落ち着いてしまうのよね。よって、トードマンプラーを作った日は、縮む前の揚げたて、ふわふわのものを食べるのが楽しみの一つだったりします。

冷めても美味しいので、お弁当向きのタイ料理です。

タイ料理は「ヤム(サラダ、和え物)」や「ゲーン(スープ、カレー)」のバリエーションが豊富で、しかもできたてを食べた方が美味しい料理が多い印象です。そんな中にあってトードマンプラーは、時間が経っても美味しく、お弁当に詰めやすいタイ料理の一つです。

揚げた物を冷凍しておくこともできるので、作り置きおかずにもなりますよ。

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タイ料理図鑑 3)揚げ物・焼き物

カオムーデーン(ข้าวหมูแดง)

タイ語で「ムー」は「豚」、「デーン」は「赤い」という意味。直訳すると「赤い豚」となるわけですが、要はタイ風のチャーシューです。なぜこれが「デーン」か、というと、その名の由来は材料にあります。

ムーデーンの材料。

こちらがムーデーンの材料です。

豚肩ロース肉の他、たくさんの調味料が入ります。シーユーダム、シーズニングソースというタイの調味料の他、蜂蜜、塩、紹興酒、ごま油、などなど。

中でも欠かせない調味料がこちら。「デーン=赤い」の素。

中華調味料である紅腐乳です。独特の風味がありますが、焼くと得も言われぬうま味と香りが出て、タイ風チャーシューならではの味が完成します。

これらの調味料を一つ加えるごとに肉が吸い込むまで揉み込んでいき、最後にオイルでコーティングしたら下準備完了。あとはこうしてポリ袋に入れ、数時間おいて味が染み込むのを待ちます。

ムーデーン、焼きにかかります。

さて、こちら漬け込みが終わったムーちゃんです。が、諸事情有ってなんと二晩置いてしまったがために、何やら味噌漬けのような色になってしまっております。「デーン」はどこへやら。焼いたら赤くなるか。

200度に熱したオーブンで焼くこと30分。デーンとは言えないものの、おいしそうな飴色の焼き豚ができあがりました!

おうちで「カーオ・ムー・デーン定食」。

ムーデーンを焼いたらやっぱりごはんと一緒に食べるのがおいしい。ということで、カーオ・ムー・デーンにしました。副菜がまさかのニラ玉だったり、スープがベトナム式だったりと、相変わらずの多国籍ですが、相性は考えているのでちゃんとおいしいです。

ムーデーンをご飯と一緒に食べるならマストなのがこちらのタレ。豚肉をオーブンで焼いた際に出た汁に調味料数種類を加えて作るごまだれ。ごまの風味と甘酸っぱいピリ辛味が相まって美味!口福とはまさにこのこと。

始めて作ったムーデーン。ですが、

May先生のレシピゆえ、正解でしょう!このムーデーン、次回はどこか、タイ料理店でいただいてみることにします。

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タイ料理図鑑 3)揚げ物・焼き物

オースワン(ออส่วน)

こちら、本日のおうちモーニングです。最近暗いニュースばかり、いろいろと自粛ムードな中で、誰に気兼ねすることなく思う存分楽しめることと言えば自宅で料理に限る!ということで、朝から空腹に耐えつつ、タイ料理をせっせとこしらえましたよ。おかげでココロもお腹も満タンです。

大ぶりな牡蠣ゲット!早速作るは「オースワン」。

毎度お世話になっている地元の魚屋さんで、大ぶりの牡蠣が特売になっているところに遭遇し、迷わず飛びつきました。そして、先日習った「オースワン」を早速復習です。

タイ料理で牡蠣三昧!食材を極めるタイ料理教室。 | タイはおいしい天国。

先日、久しぶりにMay先生のタイ料理教室へと行って参りました。申し込みが遅れ、1・2月はキャンセル待ちとなっていたのですが、空きが出たということで即申し込み。それが食材「牡蠣」を極めるレッスンでした。 目次 1 タイ風牡蠣のフライはたっぷり

オースワンはタイ風のもんじゃ焼き、といったところ。表面をカリッと仕上げて中はふわトロ、が理想の仕上がり。材料もシンプルで、作り方も簡単といえば簡単。ポイント&問題は焼き加減と生地をうまく返せるかどうか。

実際、生地を最初に返す時にはやや苦労しましたが(←問題は我が家のフライパンの形状にある、と思っている。。。)どうにかこうにか形になりました!

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こちら、生地をフライパンに流した後は必死すぎて、写真など撮る余裕はありませんでした。途中、やや苦戦した部分はあったものの、最終的には何とか形になってほっと一安心。何より、理想の食感が出せて大満足。オースワンうまい!

たっぷりの白胡椒と、こちらのタレがオースワンの美味しさのもう一つのポイント。このタレも含め、あまりに美味しくごはんが進みすぎました。

アレンジレシピ、「ホタルイカのヤム」!

そして、牡蠣と並んで売られていたのがこちらの大きなホタルイカ。少し前までは悲しいぐらい小さなものしか見かけなかったのですが、ここにきて、売り場のホタルイカのサイズが一気にアップ!しかも安い!ということで、ホタルイカも迷わず購入。

これをどう調理しようか…と考えていた時にふと思いつきました。

タイの鶏飯「カオマンガイ」はタレが美味! | タイはおいしい天国。

目次 1 東南アジアで大人気!のチキンライス、タイバージョン。2 メイン以外のメニューもいつも通り美味しい。 東南アジアで大人気!のチキンライス、タイバージョン。 茹で鶏と、その茹で汁で炊いたお米を一緒にいただく海南鶏飯(ハイナンジーファン

以前、このレッスンで習った「ヤム・プラームックヤック(たこのカルパッチョ)」、これをホタルイカで作ったら美味しいのでは?と。

結果、大正解。こちらのヤム、ベーシックなタイ料理のヤムドレッシングに、とある日本の調味料を加えるのです。ホタルイカのプチっとした食感と、噛んだ後に口の中に広がる旨味、ヤムドレッシングのさわやかな風味が相まって美味。これ、かなりおすすめです。

おまけにルークチン入りのスープまで食べてもうお腹ははち切れんばかり。もうすっかり日も暮れたというのに未だお腹が空かず、です。

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タイ料理図鑑 3)揚げ物・焼き物

タイ風鰤の照り焼き

タイの調味料でもできる!ブリの照り焼きが絶品だった!

一見すると定番のブリの照り焼きですが、こちらのつけダレ、すべてタイの調味料を使っています。

タイの魚醤ナンプラーに、シーズニングソース、オイスターソース、砂糖、ここに唐辛子とタマリンド汁を入れるのです。どんな味になるのか、食べてみるまでは想像もつきませんでしたが、柔らかな甘味にタマリンド汁のさっぱりとした酸味、ナンプラーとオイスターソースが味に奥行きをプラスしてすっごく美味しい!これは今まで作ってきた和風のブリ照りをしのぐレベル。これからはこちらのタイ風が定番になりそうです。

今日のおうち朝定食。

先のタイ風ブリの照り焼きが主菜の朝定食がこちら。

小松菜とごぼうがんもの炒め物。こちら、味付けにシーユーカオを使っています。なのでこう見えてこれもタイ風。

こちらはいたってシンプルな卵焼き。どうせだったら甘味をココナッツシュガーでつければよかったな…と今思いつきました。今度やってみよう。

こちらは買い置きしていた食材を消費すべく作った茸チャウダー。ポテサラを作った際に余ったベーコンと、大瓶のこちら、

アンチョビソースを使いたくて作ってみました。魚介類の入らない茸チャウダー、これを入れれば味に深みが出るのではと思いまして。結果、大正解。美味しいチャウダーが完成しました。仕上げには香りのよいベトナム産の大粒黒胡椒をガリガリ挽いて。このスープに黒胡椒はマストです。

最後は季節の野菜、グリンピースをたっぷり使った豆ごはん。今日は豆を別に茹でて、ご飯を炊いた後で混ぜ込んでみました。豆が丸々としていて、美しい緑色を保っています。

ただ、この炊き方だと豆の香りが弱くなりがちなのですが、そこはこんな方法でカバーしています。

グリンピースのさやと昆布を5分ほど煮て、漉した煮汁で豆を煮て、その鍋を急冷。お米を炊く際にはその煮汁を使うのです。研いだお米の水を切り、煮汁をお米の量に合わせて加え、浸水が済んだところで適量の塩と酒を混ぜ込んでスイッチオン。炊きあがったら豆を加えて混ぜ込めば完成!この炊き方、おすすめですよ。

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タイ料理図鑑 3)揚げ物・焼き物

サイウア(ไส้อั่ว)

「サイウア」ペーストから作ります!

チェンマイで北タイ料理の本を買ってきたことにより、俄然高まった北タイ料理を作ってみたい熱。早速その本と以前から持っていたタイ料理の本に書いてあったレシピを参考に、サイウアを手作りしてみることにしました。

こちらが以前から持っていた本。110ページにレシピが掲載されています。

サイウアの何が大変って、ペーストを作るのがまぁ大変でした。プリッキーヌやニンニク、ホムデンを叩いているうちに手持ちのクロックヒンは容量ギリギリに。潰しては中身を一度取り出し、また別の食材を潰し…を繰り返すこと30分。もう夢中すぎて写真を撮り忘れましたよ。

そうして出来上がった肉ダネを詰めるのはこちらの豚腸。朝岡スパイスのもので、デパートやちょっと良いもの売ってる食料品店のスパイスコーナーにあります。

それをソーセージ用の金具&絞り出し袋にセット。実は以前フレンチソーセージと香港ソーセージのレッスンを受けたことがあり、ここから先の手順はちょっと慣れています。

豚腸が滑り出さないように手で押さえつつ、ある一定の太さをキープするように成形しながら搾りだしていきます。最後まで絞り切ったらさらに全体の太さを整えれば…

こんな感じになりました。豚腸は1袋2メートルちょっとあるので、肉を500g使った場合、その半分は余ってしまいます。保存もできないので処分するしかなく勿体ないのですが、1キロの肉をサップして、1キロ分のペーストを作る気力&体力は残念ながらなし。

もしそれをやるとすれば精肉店で粗挽き肉を買ってきて、ペーストも市販のものを使うかな。

本当はとぐろちゃんのまま蒸したかったのですが、保存のことを考え、8等分になるようねじねじしました。

あとはこれを焼いて、こんがりとした焼き目をつければサイウアの完成です。

サイウアに合わせた作り置きおかずを作る。

こちら、昨日の作り置きメニュー。サイウアに時間と手間がかかるだろうと踏んで、他のものは前日のうちにおおかた下ごしらえを済ませておきました。

前の晩に出汁をとっておいたので、それが冷たいうちから根菜類を入れて煮込んで作ったのがこちら。

鮭缶を使ったお手軽粕汁。酒粕は「八海山」のものを使用。今週は寒い日が続きそうなので、主に朝ごはん用です。

お次は鶏肉といろいろ野菜のガパオ炒め。鶏肉はもちろん自分でサップ。これもこまで準備しておけば…

5分で完成します。

あとはひと晩水に浸けておいたもち米を蒸して、

野菜を蒸して、などすれば作り置き完了。

今週の常備菜

ということで、こちらが今週の常備菜です。休日にまとめて料理を作るの久々。

計8本となったサイウアのうち、5本はジップロックに入れて冷凍。3本は今週用に冷蔵庫でスタンバイ。

あ、上の常備菜仲間に入れ忘れていたもの一つあった。

鶏肉といろいろ野菜のガパオ炒め。作り立てが美味しいっていうのはわかっているのですが、一人暮らしで自炊をし、無駄なく作って無駄なく食べようと思うと、冷凍保存は欠かせないのです。そんなわけでこちらは1食分ずつ小分けにしてから冷凍庫へ。今週のどこかでこちらもお弁当に登場します。