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ミャンマー料理

ミャンマーの国民食「モヒンガー」を習ってみたよ。

「モヒンガー」はミャンマーの麺料理です。

「モヒンガー」はミャンマーの国民食とも言える麺料理。麺は米麺、食べるのは朝が多いとのこと。とはいえ、作るのが結構手間なので、平日の朝は外で買って食べ、週末は家族みんなでワイワイ楽しく作って食べるのが定番だとか。

そのモヒンガーを川越まで遠征し、ミャンマー出身のレレ先生より習って参りました!

モヒンガーのトッピングはこんな感じ。

なんでしょうね、この既視感。タイ料理でもトッピング具材としてお馴染みのものばかり。刻んだささげと小ネギ、パクチー、それからライム。

ちなみに、ヤンゴン近辺ではパクチーをトッピングするところを、その他の地域ではパクチーではなくミントをのせることが多いのだとか。

そしてこちらは手間暇かかるグループ。手前からひよこ豆の天ぷら「ベイチョウ」、それからターメリックを入れた油で揚げたガーリックチップスに、 鯛とレモングラスを香りよくカリカリになるまで炒めた「 ガーサベリンチョウ 」。本場ミャンマーではナマズを使うそうですが、ここは日本ですから鯛で代用。えらく豪華な代用です。そして日本でも麺類のトッピングとして定番のゆで卵。これらを全部乗せて、混ぜながらいただくモヒンガーは絶品でした。

手間暇かかるトッピングの作り方。

こちら、ひよこ豆の天ぷらは豆と薄力粉に水を多めに入れ、かなりさらさらな状態のものを熱した油にいれ、揚げていきます。こんがりきつね色になったらOK。

お次はガーリックチップス。薄くスライスしたニンニクを、ターメリックを入れた油で揚げていきます。ニンニクを鍋に入れたら手を休めることなく混ぜ続けるのがポイントだそう。

そして良い色になったら、なんと!鍋底を冷水に当て、鍋ごと冷ますという大技が繰り出されました。これにはびっくり。なるほど、確かにこうすれば熱が入りすぎて焦げる心配なし。あとは油をしっかり切れば完成です。

作るのに一番時間がかかったのが鯛とレモングラスのフレーク。レモングラスの上にターメリックをまぶした鯛の身、アラを蒸し煮にした後、身と皮、コラーゲンを細かくほぐすのですが、その後小骨やうろこを丁寧に丁寧に取り除きます。その方法がまたユニークなのですが、残念ながら写真なし。先生はなんと3回も小骨チェックをしていらっしゃいました。

もう小骨は完全に取り切った!となったところで炒め作業。みじん切りにしたレモングラス、ニンニク、ショウガ、ターメリックを香りが立つまで炒めたら鯛を加え、水分が飛んだところで味付け。

このフレークは半分ちょっとをスープを煮込む際に加え、残りをトッピング用として取っておくのです。

美味しくないワケがない!手の込んだモヒンガーのスープ。

大鍋にたっぷりの水を準備し、そこに魚醤と塩、ターメリック加えて火にかけます。

沸いたところでエシャロット、レンコンを加えて具材が柔らかくなるまで煮込み、仕上げに砕いたピーナッツ、そして先の鯛フレークを加え、味を調えます。

「モヒンガー」、コクがありつつも優しい味、何杯でもいけちゃうおいしさでした!

完成までおよそ2時間を要した「モヒンガー」でしたが、これが美味しかった!まずスープが美味しい。根菜類の甘みと鯛フレークから出たうま味が溶け込んだスープは飲み干すことが前提の優しい味付け。トッピングした具材と混ぜながらいただくのですが、途中ライムを搾って味変。あまりにも美味しくて2回もおかわりしちゃいました。

国民食というだけあって、その作り方は地域やはたまた家庭によって様々あるとか。そう聞けば、いろいろなモヒンガーを食べてみたくなりますよね。まずは東京のミャンマー料理店を巡ろうかな。そしていつかは本場ミャンマーで!また行きたい国、やりたいことが増えたぞ。

ウェルカムドリンクとデザートも美味。

本日の東京は34度。川越もおそらくそのぐらい。しかも湿度が高く不快指数マックスの中、最寄り駅から先生のお宅まで徒歩で向かいました。あげく某Gマップが不親切で、先生のご自宅が正しく表示されず迷子になってしまい、炎天下に30分は歩きました。。。そんなわけでヘトヘトで先生のお宅にたどり着いたわけですが、そんな私を見て先生がすぐに出してくださったのがこちらのソルティレモネード。もちろん手作りです。汗をかく今の季節にぴったりのドリンク。おかげで生き返りましたよ。

そしてこちらは食後のデザートのココナッツミルクゼリー。美味しいのはもちろんのこと、この見た目の涼やかなこと。今度作ってみよう。

家庭菜園がやりたくなった本日。

帰り際には先生の家庭菜園まで見せていただいちゃいました。こちらはミャンマー語で「チンバウン」、酸味が特徴的な「ローゼル」です。タイでは花が咲いた後のガクの部分を乾燥させたものを煮出して、ハーブティーとしていただきますが、ミャンマーではこの葉を炒め物に加えたり、スープの具材にしたりと、野菜として食すとのこと。

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いよいよ短い夏休みも終盤。今日はずっとずっと食べてみたいと思っていたラペ子さん @burmese.tokyo のミャンマー料理をいただきに、渋谷へと行って参りました。  酸味のあるローゼルの葉を混ぜ込んだごはんや、海老ととうもろこしのフリッター、今が旬のオクラを使った料理に、フムス、ミャンマー式の和え物、酸っぱ辛いディップソースなどなど、手の込んだ料理ばかりがずらりと並んだプレートはもはや芸術✨しかもどれも美味しくて、あっという間に完食。  ミャンマーティーもおかわりして、締めのデザートまでフルコースを堪能。  本当に良い時間を過ごしました😊ラペ子さん、おいしいミャンマー料理をありがとうございました💕✨  明日高田馬場に #ラペソー 買いに行こうかな。  #おべんとう記録 #タイ料理 #料理好きな人と繋がりたい #豊かな食卓 #foodporn #instadaily #อาหารไทย  #กล่องอาหารกลางวัน  #อาหารกลางวัน  #ミャンマー料理

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実はそのチンバウンを使ったミャンマー料理、つい先日食べてきたばかりなんですよね。この葉っぱがそうか、と理解。

そしてこちらはミャンマーのヘチマ。日本では小学校でこれを育てて、観察日記をつけ、最後は何やら手を加えてヘチマスポンジを作る、というのが定番ですが、このミャンマーのヘチマは食用です。収穫はもう少し先だそうで、その時期にはこのヘチマ料理のレッスンも開催予定だとか。

初めて作り、初めてしっかり食べた「モヒンガー」でしたが、想像の斜め上を行くおいしさに感動しました!

【英語】ミャンマーの国民的な料理 (ミャンマー料理のTadaku料理教室)

好きな外国の料理・文化・言葉を体験しよう!Tadakuは、外国人の自宅で、英語や日本語を使って、外国人と楽しくお話しながら学ぶ料理教室です。日本でホームステイみたいな体験ができる!

ちなみに、私が参加したレッスンはこちらです。興味のある方はぜひ、先生のページを覗いてみてくださいませ。

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yukko先生

ベジの冷製スープ「トム・ヤム・ロー」

種類が多い!ベジタリアン

以前は「ベジタリアン」と言っても言葉を知っているだけでしたが、あるとき友人になったアメリカ人がベジタリアンだったことをきっかけに、関心を持つようになりました。彼女は完全菜食主義のいわゆる「ヴィーガン」ではなく、卵と乳製品はOKな「ラクト・オボ・ベジタリアン」でしたが、それでも今からかれこれ20年前に、彼女を連れて外食をする際にはお店選びに苦慮しました。

ベジタリアンの種類については、改めて私がここに書くよりも、上記のページに詳細がありますので、ぜひぜひご覧ください。

さて。そのベジタリアン料理のタイ料理バージョン、なんとyukko先生のところでも習うことができるのです。しかも暑い夏にふさわしいメニューを「夏のスペシャルレッスン」ということで教えていただきました。

火にかけずに作る「生」のトムヤムスープ、「トム・ヤム・ロー」。

こちら、「トムヤムロー」のペーストの材料です。これらの食材を適当な大きさに切り、水気の少ない物から順に石臼で叩き潰していきます。食材がしっかり潰れたら調味料を加えて混ぜれば、ペーストの完成です。

あとは先のトムヤムペーストにさらに調味料を加え、ココナッツウォーターやタイハーブ各種、お野菜を加えればこの通り。

他では絶対に味わうことのできない「トム・ヤム・ロー」のできあがり。口にすると生だけに、タイハーブの香りがダイレクトに来て、今まで食べてきたタイ式スープとは異なる味わい、おいしさを堪能できます。しかもこのスープ、個人的にはデトックス効果もあると感じています。夏の暑さに胃腸も疲れ気味、なんて時には最高です。

夏のスペシャルレッスンのメニュー

この夏のスペシャルレッスンでは以下の5品を作ります。

  1. トムヤム・ロー(ローのトムヤムスープ)
  2. タム・ファクトーン(かぼちゃのディップ)
  3. エリンギ焼きのレモングラスソース
  4. トムヤムドリンク
  5. タイ米のミックス玄米ごはん

タム・ファクトーン(かぼちゃのディップ)

エリンギ焼きのレモングラスソース

トムヤムドリンク

タイ米のミックス玄米

個人的には「エリンギ焼きのレモングラスソース」が好きで、もう何度か自分でも作っています。

この「夏のスペシャルレッスン」、今年は8月20日(木)、21日(金)、22日(土)と3日間連続で開催されるようです。ベジタリアンの方にはもちろん、ちょっと変わったタイ料理を習ってみたいという方、巷のレストランでは食べることのできないタイ料理を食べてみたい!という方にもオススメします。

2020年8月のスケジュール&オンラインレッスン | タイ料理教室diidii 東京池袋

 2020年8月のレッスンスケジュールです。今年の夏は、遊びに行けない夏ですね・・・そんな時は、ご自宅でタイ料理を作って気分転換、リフレッシュしてください!8月は、ガパオ&とうもろこし特集~~~!3種類のガパオ炒めと、とうもろこしを使った料理あれこれをご紹介します。夏のスペシャルレッスンもあります。お好きなメニュー、ご都合の良い日に、単発でお申し込みください。各レッスンとも昼 11:00~14:30夜 18:30~21:30参加費 5000円 / 5500円/

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ベトナム料理

タマリンドの酸味が旨い!シロメシの友、「鰺の辛味煮」。

「甘い+酸っぱい+辛い」でごはんが進む!「鰺の辛味煮」

料理教室をはしごした昨日、2レッスン目はベトナム料理研究家である伊藤忍先生のもとへ。

「特産料理クラス」にてごはんによく合うおかず3品とスープを教えていただきました。まず取りかかったのは「鰺の辛味煮」。「辛味煮」と言われるとちょっと恐れおののきますが、心配は無用。ヌックマムの奥深い塩味に砂糖の甘み、そこへタマリンドとトマトの酸味、さらに粉唐辛子とこしょうでスパイシーさもプラス。仕上がってみれば「これは日本人も絶対好き!」な味でした。

まずは鰺を丁寧に下処理。ポイントは水気をしっかり取ること。その後下味となる調味料をまぶして、10分ほど置きます。

その間に他の材料も準備。

タマリンドもお湯を加えてふやかし、その後もみもみ。

10分経ったところでフライパンに油と香味野菜を加えて良い香りがするまで熱し、トマトも入れて水分を飛ばしながら炒めます。

その後、まぶしておいた調味料ごと鰺をフライパンに入れて表面を焼きます。これは中に味を閉じ込めるための工程。

表面が焼けたらタマリンド液を加え、途中上下を返しながら煮ること数分。

最後に煮汁味付け用の調味料を加えればできあがり。

見た目「味噌煮」のようですが、甘辛いだけではなく、タマリンドとトマトの酸味のおかげで、奥深い味わいながらも後味さっぱり。ごはんにかけて煮汁も完食したいレベルのおいしさです。

シャキシャキさやいんげんのおいしさに開眼!「さやいんげんと豚肉のピリ辛炒め」

夏野菜の一つ、「さやいんげん」。個人的に柔らかめに茹で、マヨ醤油をちょっとつけていただくのが小さい頃から大好きだったのですが、このベトナム料理でシャキシャキとしたインゲンのおいしさを知ってしまいました。

ポイントは

  1. いんげんはさっと下茹でしておく。
  2. 豚肉は炒めたら一度フライパンから取り出しておく。
  3. ニンニクの香りを移した油でインゲンのみを艶が出るまで炒め、調味。
  4. 最後に豚肉を戻し入れる。

と、それぞれの食材ごとに炒めてベストの食感に仕上げること。

噛むとシャキシャキとした良い音がする状態に仕上がったインゲン。味馴染みも良く、これまたごはんが進んで困っちゃうおかずの完成です。

これは冷蔵庫に常備したい!「アミの炒め物」

これまたひと匙で、ごはんが2杯はいけちゃうベトナム式常備菜「アミの炒め物」。

作り方は至って簡単で、まず香味野菜を炒めたフライパンにパイナップルを加えて軽く炒め、

酒でふやかしておいた干しアミを加えて、水気が飛ぶまで炒めたら調味。最後に小ネギを加えればできあがり。

甘みとほどよい酸味のあるパイナップルが、非常に良き仕事をしています。

スープはしみじみ美味しい「豆腐+豚肉団子+ニラ」でシンプルに。

ここまで甘辛味のおかずが続いたので、スープはシンプルに。

作り方はタイのゲーンチューと似ています。豚肉団子がだいぶラフなタイ料理に比べると丁寧に仕上げてあります。違いは本当にその程度。これがまたしみじみ美味しくて。なんなら最後にスープをご飯にかけて食べたい!…と、これも結局ご飯が進んで困っちゃうおかずなのでした。

今回のおかずは特に自宅でも再現したい&再現しやすいものばかりでした。久しぶりに参加した忍先生のベトナム料理教室もやはり楽しい。外出自粛期間には料理教室もクローズで、これを機に、少し通う教室を絞ろうかな…とも考えたのですが、いざレッスンが再開してみたら…それは無理だということがわかりました。来月もすでにいくつかのレッスンを予約済み。タイ料理との共通点や違いを探りつつ、美味しいベトナム料理を楽しもうと思います。

それにしても昨日のレッスン、どのおかずも白いご飯との相性良過ぎ&おいし過ぎだな。

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yukko先生

自分でできるもん!イサーン料理「ラープ・ムー」

好物「ラープ・ムー」を習う。

「好きなタイ料理は?」と聞かれても、もはや即答などできません。もう好きなタイ料理がありすぎて。本日習いましたタイの東北部、イサーンの料理である「ラープ・ムー」も好物。これまでもタイ料理屋さんで幾度となく味わってきたわけですが、もう今日からは自分で作れます。しかもそれが思っていたよりもずっと簡単でした。これは嬉しい!

イサーン料理と言えば、上の写真の左に見える炒り米粉、「カオ・クア・ポン」を加えるものが数々ありますが、「ラープ・ムー」もその一つ。この米粉がまず香ばしくて良き香り。それにまた味が絡むものだから、美味しいのなんのって。最高なのです。

まずはメイン食材である豚肉をサップ。挽肉を使ったらより簡単なのでは…などと思うことなかれ。挽肉とサップした肉とでは食感が別物。不揃いな肉の塊、時々ごろりとしたサイズ感のものがあったりするのがまた美味しいのです。この一手間は決して省いてはなりませぬ。

サップしたお肉はいったんトレイによけておきます。このトレイがまた可愛い。このホーロー皿、yukko先生がペインティングされた作品。これもいつか習いたい。(強い希望。)

お次は香味野菜をカット。

材料を切り終えたら豚肉をフライパンで乾煎りし、調味料を合わせておいたボウルにイン。そこにハーブ類やカオ・クア・ポン、チリパウダーを加えればあっという間に「ラープ・ムー」のできあがり、です。

今日のレッスンで、新鮮なタイハーブ類を購入してきたので、これは即!復習予定です。

タイ人のソウルフード「ナムプリック」の海老味噌バージョン習得。

タイ人は「ナムプリック」が大好きです。「ディップソース」と言えば皆さんイメージしやすいでしょうか。タイではそのディップソースが様々あり、生野菜や蒸し野菜とともにいただきます。今日教えていただいたのは「ガピ(海老味噌)」を使ったナムプリックです。

干しエビやプリッキーヌ、焼いたニンニクや同じく焼いて香ばしさをプラスしたガピを石臼でトントン。ペースト状になったらナンプラー、レモン汁で調味すれば調理完了。

「逃げ場のない辛さ」と言っても過言ではないピリ辛度ですが、一度食べ始めると手が止まらない魔力があります。これはビールが進む味!って私は一滴も飲めませんが。。。とにかく。酒の肴にももってこい!なヒトシナであります。

イサーン料理…と来たらもち米です。

イサーン地方ではもち米が主食。ということで本日の料理に合わせて、先生がもち米を準備していてくださいました。このタイの蒸し器、私も持っていますが、いつ見ても可愛い。そして使い勝手もなかなかのもの。下のアルミ鍋がとっても軽いので、取り扱いが楽なのです。

これに蒸し布に包んだ米を入れ、途中水をかけながら気持ち固めに蒸し上げます。

昨年夏のタイ旅行の記事中に、タイ人のケンさんがもち米を手で軽く握り、器用に食べる場面が出てきますが、この「手で握る」上で、ほどよい固さが大切なのです。

未だきれいに手食ができないワタクシですが、今日もチャレンジしてまいりました。

「トム・ヤム・ホイラーイ」はトムヤムスープのクリアバージョン。

そして今回のレッスンメニュー3品目はスープ。アサリのトムヤムスープです。材料の内、タイハーブを先に鶏ガラスープで煮込み、ホムデン(紫小タマネギ)の色が褪せるまで煮込んだら、残りの材料を加え、アサリの口が開いたら調味料で味を調えて完成。これまたとっても簡単でしかも美味しいスープです。

スコール並みの激しい雨が降る中向かった今日のタイ料理レッスン。たどり着くまでがなかなか大変でしたが、美味しいイサーン料理で行きの苦労も一気に吹き飛びました!北タイ料理も好きで極めたいところですが、イサーン料理も面白そうです。いつかイサーン地方もじっくり旅してみたい、そんな夢も膨らんだ今日のタイ料理教室でした。

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タイの王道スープ「トムヤムクン」を作ろう!

辛みと酸味がおいしいスープ「トムヤムクン」

「トムヤムクン」はタイ料理の中でも有名な料理の一つですが、辛みの中に広がる酸味が特徴的なスープです。この「酸っぱ辛い」味が好きと思えるかどうかが、タイ料理を好きと思えるかどうかの分かれ目、のような気がしています。

タイ料理はその中に入る具材や調理法が料理名になっているのですが、このトムヤムクンも然り。「トム」は煮る、「ヤム」は酸っぱ辛い、「クン」はエビ、という意味。よって具材が変わればその名も代わり、いろいろな「トムヤム○○」が存在します。

日本ではトムヤムクンと言うと、あの濃厚で真っ赤なスープを連想される方が多いかと思いますが、実はトムヤムクンにも2種類あります。私たちがよく知る「トムヤムクン」、正式には「トムヤムクン・ナムコン」と言い、ホムデン、カー、レモングラスなどのタイハーブを煮込んでその風味をスープに移し、さらにココナッツミルクやエバミルクを加えてクリーミーに仕上げたものを指します。もちろん、具材もいろいろ入りますよ。もう一つはクリアなスープの「トムヤムコン・ナムサイ」。こちらはいずれ紹介したいと思います。

酸っぱ辛さが癖になる!激旨「トムヤムクン」。

トムヤムクンを食べると、他の料理のスープにはない独特の風味が感じられると思いますが、その秘密はこれらのタイハーブにあり。

これらをそれぞれ下処理し、メインの具材もカットしたら準備完了。

トムヤムクンと言えば尾頭付きのエビ必須。このアタマ、外れやすいので要注意。…と、ここまで来たらあとは煮込んでいくだけなのですが、

まずは鶏ガラスープにタイハーブ各種を入れてグツグツ。香りが出るまでしっかり煮込みます。その後他の具材を入れて、火が通ったら調味料、残りのタイハーブやらエバミルクやらを加え、最後にレモン汁、で完成です。

いつも通り、その辺のタイ料理レストランには負けない(というかむしろおいしい)トムヤムクンの完成です。

「空心菜炒め」がびっくりするほど簡単だった件

タイ料理を食べに行くと必ず注文してしまうメニューの一つ、空心菜炒め。今、ちょうど旬で、新鮮な国産の空心菜がスーパーにも並んでいますね。この空心菜の炒め物、まさかこんなに簡単だったとは。何がどう簡単って…

具材や調味料をすべてボウルに入れ、煙が出るまで熱したフライパンにそのボウルの中のものを一気に入れたら、ほんの数秒でできあがり。

これは作りたてが美味しいので、なかなかお弁当に詰める気になれず、マイ弁当に登場したことはないのですが、おうちごはんのおかずとして、もう何度も作っています。

Aコース第2回のレッスンメニュー

人気のタイ料理ばかりが並んだAコース、第2回のレッスンでは

  1. トム・ヤム・クン(海老のスパイシースープ)
  2. ヤム・マクアヤウ(焼き茄子のサラダ)
  3. パット・パッブン・ファイデーン(空芯菜の炒め物)

この3品を習うことができます。…が、ちょうど私がこちらのレッスンを受けた時期にレッスンメニューの改編があり、「2」の「焼きなすのサラダ」は既習だったため、私だけ「ヤムウンセン」を教えていただきました。

こういったことをきちんと把握し、個別に対応してくださる…yukko先生、本当にいつもありがとうございます。

タイ料理教室diidii 東京池袋

豊島区池袋タイ料理教室ディーディー。ベジタリアンコースもある200以上のメニューを1人ずつ調理実習できる4名までの少人数料理教室です。

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タイ料理の鉄板!「ソムタム」と「ガイヤーン」、もち米と併せて完璧。

ソムタムとはなんぞや。

そもそも「タイ料理が好き!」というより、「タイ料理教室diidii」でのレッスンが楽しすぎて、続けて通ううちにタイ料理にはまった…という、タイ料理にちょっと変わったアプローチの仕方をしたワタクシ、それまで全く知らない&食べたことのない料理にレッスンで「はじめまして」することがしばしば。

今や好物の一つとなった「ソムタム」も然り、であります。この「ソムタム」とは、ウィキペディア先生によりますと…

ソムタム はラオスやタイで食べられる青いパパイヤを使ったサラダ。もともとラオスとイーサーンの料理であるタムマークフン が、変化を遂げながら南下し、タイ全域で広く食べられるようになった。現在では代表的なタイ料理のひとつとされている。 他にベトナムにも同様なものがあり、ゴイ・ドゥー・ドゥー(gỏi đu đủ)と呼ばれる。またマレーシアやミャンマーにも同様のものがある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%83%A0

ということです。

ちなみにこのソムタムには様々な種類があり、日本で一般的に「ソムタム」と呼ばれる青パパイヤを使ったソムタムは本来「ソムタム・タイ(ソムタム・マラコーとも)」と言います。他には塩漬け卵が入った「ソムタム・カイケム」、これにトウモロコシも加えれば「ソムタム・カオポート・カイケム」(これも大好物!)、海鮮が入れば「ソムタム・タレー」、果物をソムタムにすれば「ソムタム・ポーラマイ」となります。基本の味付けは同じなので、材料を変えていろいろと楽しめる、それが「ソムタム」なのであります。

ソムタムが完成するまで。

この回で習ったのは王道の青パパイヤを使ったソムタム。よってまずはこのソムタムをソムタムピーラーで細い棒状にスライスします。

他に加える食材はこんな感じ。

キャベツはお皿に盛り付ける際に添える要員です。

まずはニンニクとプリッキーヌをクロックに放り込み、プリッキーヌが開くまでたたいたら、その後少量の青パパイヤを加えてさらにタムタム。

次に固い食材と調味料を加えて、ココナッツシュガーが溶けるまでさらにたたき、最後に残りのパパイヤとミニトマト、桜エビを加えて軽くたたいたら、ざっくり混ぜ合わせれば完成。

そしてソムタムといえば、ご飯はもち米に限る!

これがね、本当においしいのです。考えてみれば、タイでソムタムをいただく際に、もち米をオーダーしたことあったかな…。次回の旅では必ずやもち米をお願いしましょう!

イサーンの豚軟骨入りスパイシースープ「トム・セープ」

豚軟骨肉をじっくり煮込んだら、タイハーブをたっぷり加えてその良い香りを移した美味なるスープ、「トム・セープ」。レモン(本当はマナオ)の絞り汁とタマリンドという2つの酸味に「カオクアポン」なるイサーン料理でよく使う炒り米粉が入るのもポイント。他のタイスープにはない風味と味わいが特徴的なスープです。

スープを器に盛り付けたら、最後に数種類のタイ葉物を刻んでトッピング。そうだそうだ、こんなおいしいスープもあったわ。私が作るタイのスープと言えば「ほぼゲーンチュー、時々トムヤムクン」…となりつつありましたが、次回はこのスープ、作りましょう。そうしましょう。

ソムタム食べるなら合わせたい!簡単おいしい「ガイヤーン」。

そして、ソムタム、もち米と来たら、そこに合わせたいのは当然「ガイヤーン」。こちらの料理、作り方が様々ありますが、yukko先生のレシピは簡単でおいしいのです。もう何度もリピートしています。漬け込んで30分ほどで焼いてもよし、一晩置いたらそれはそれでまた旨し。もち米との相性は言うまでもなく最高。できれば炭火で焼きたいところですが、さて…。七輪でも買ってベランダでやっちゃうか。

「Cコース第5回」のレッスンメニュー。

毎回充実した内容で、おなかも心も満たされるレッスンですが、この回もまた「神」です。

  1. ガイ・ヤーン (鶏のハーブ焼き)
  2. ソムタム・マラコー(青いパパイアのサラダ)
  3. トム・セープ(タイ東北地方の豚肉スープ)
  4. カオニャオ(もち米 )

こうして記事を書いていたら、レッスンのこと、何よりそれぞれのお料理のおいしさを思い出してしまいました。これはフルメニュー、一気に復習だな。

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肉を味わう煮込み料理「パネーン」を習う、の巻。

「パネーン」とは。

「パネン」とは、マレーシアのペナン島がなまったもの、と我が家のタイ料理の指南書の一つ、『タイ料理大全』に説明がありました。はたまた、 カンボジアで丸鶏を大きな鍋に入れて煮る際、なにやら足を組ませるようなのですが、それに関するクメール語から来ているなんて話も聞きました。とまあ諸説あるようですが、いずれにしてもそのルーツはムスリム式にあるようです。

してこちらの「パネン」、タイ南部のお料理ですが、南部料理と言えば強烈な辛さが特徴!なれどこちらは、ココナッツミルクの甘さが際立ち、非常にマイルド。辛い料理が苦手な方にも自信を持ってオススメできます。

そして、肉好きな方にもこれまたオススメ!何しろ具材は95%肉。基本のレシピは牛肉で作るそうですが、鶏、豚でももちろん美味。ムスリムでは豚は「ハラーム(食べてはならないもの)」ですが、そこは料理が伝わり、他の民族が食するようになる中で、良しとなったのではないでしょうか。

と推論を含め話が長くなりましたが、今回は鶏肉で作るパネンカレーを習って参りました。

これが「パネーンガイ」です。

そぎ切りにした鶏胸肉がたっぷり入っています。作り方は他のタイカレー同様、ココナッツミルクの油分をよく引き出して具材を炒め、煮込んでいきます。最後にナンプラーで味を調え、バイマックルーで良き香りをプラスすれば完成です。

このパネーンには専用のペーストがあり、それを使用します。レッドカレーペーストに見た目は似ていますが、フェンネル、コリアンダーシードといったスパイスが入っており、レッドカレーペーストよりもスパイシーな香りがします。


タイ料理を作る方にとってはおなじみの「メープロイ」のペースト。パーネンカレーペーストはこの紫が目印です。

副菜の「ヤム・ヤイ」がおいしすぎてやられた。

そして今回もまたやられましたよ。パネンカレーを楽しみに伺ったレッスンで、何気なくいただいた副菜がまぁおいしいこと…といういつものパターン。

こちら、「ヤム・ヤイ」と申します。ポイントはドレッシングに入ったゆで卵の黄身。味付けに使う調味料はヤムの基本の三種。そこに卵の黄身が入るとコクとうま味が一段とアップするのです。タイ料理のお気に入りメニューがまた増えたな。

デザートは夏らしく、「パン」で!

食材と氷をミキシングすることをタイ語で「パン」というそうですが、タイ人はこの手のドリンクが大好きです。私もタイを旅行した際には「ちょっと歩いたから」「ちょっと暑いから」「ちょっと休憩」などと、あれこれ理由をつけ、多いときには日に3度、冷たいフルーツドリンクをいただいたものです。

こちらは赤いドラゴンフルーツとヨーグルトが入った「ナーム・パン・ハッサ」。梅雨が明け、連日猛暑日、なんてことになった暁にはおそらくこのドリンクが私のエネルギー源になるはずです。キッチンにミキサー出しとこ。

タイ料理教室diidii 東京池袋

豊島区池袋タイ料理教室ディーディー。ベジタリアンコースもある200以上のメニューを1人ずつ調理実習できる4名までの少人数料理教室です。

およそ4ヶ月ぶりにお邪魔できたタイ料理教室diidii。習ったタイ料理はおいしいし、先生や参加者の皆さんと過ごす時間は楽しいし、最高です。次回は今月下旬。タイ料理の定番メニューの一つを習います。楽しみなことこの上なし。

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ベトナム料理

今日はベトナムにトリップ!豚肉と卵の煮ものでおうちごはん。

豚の角煮、ベトナム式とタイ式の違いを知る。

先日、こちら↑のレストランで初めて食べたベトナム式の豚の角煮、「 Thịt kho trứng(ティッコーチュン)」。その時にタイの豚の角煮「 ไข่พะโล้(カイパロー)」と似てるな…と思ったのですが、実際に作ってみると細かなところで違いがあれこれ。

豚肉ブロック、ゆで卵、厚揚げ、砂糖(ココナッツシュガー)、ニンニク、パクチーを材料として使うのは一緒。そして、砂糖をカラメル状にして水に加える点も共通しています。

では違いは…というとこんな感じです。

タイ式の特徴ベトナム式の特徴
・シナモンスティックや八角などのホールスパイスを加える。
・シーユーカオ、シーズニングソース、オイスターソース、シーユーダムなど様々な調味料で味を決める。
・ココナッツウォーターを加える。
・醤油系は「ヌックマム」のみ。
・仕上げに胡椒で味にアクセント。

この後いろいろ調べていくと、実はベトナム式の豚の角煮にはシーズニングソースが入る醤油風味のものもあることがわかりました。そちらの方がカイパローに近いのかな。

それはさておき、このような特徴を持つベトナム式の豚の角煮、早速作ってみましょう。

ベトナム式の豚の角煮「 Thịt kho trứng(ティッコーチュン)」 の作り方。

まずは砂糖を少量の水で煮溶かしカラメルに。これをお湯で伸ばし、カラメル液を作ります。

そのカラメル液、ニンニク、調味料を混ぜたところに、下茹でした豚肉を漬け込みます。

30分後。先の豚肉を漬け汁ごと鍋へ。豚肉を時々返しながら漬け汁を煮詰めていきます。

十分に煮詰まったところでココナッツウォーターと水を加え、豚肉が柔らかくなるまで1時間ほどコトコト、コトコト。

最後に厚揚げを加えて15分ほど煮込めば完成。なのですが、ここで個人的な好みにより下茹でした大根と、阿佐ヶ谷にある「 蒲重蒲鉾店 」のさつま揚げもプラス。ちなみに、卵の横に見える大きな楕円のものは、卵がまるごと1個入った「バクダン」なるもの。結構ピリ辛なんですって。それも含めて、食べるのが楽しみ!

ベトナム式「豚肉と卵の煮もの定食」でおうちごはん!

今日のおうち定食は副菜もスープも全部ベトナム料理です。

お待ちかねの「ティッコーチュン」。カラメル液のほのかな香ばしさとココナッツのほのかで爽やかな酸味がたまりません。砂糖もヌックマムも結構入っているのですが、しつこさは全くなし。大根は中まで味が染みていて最高!

豚肉は箸でさくっと切れるほどふわふわ&トロトロです。

そしてコクのあるしっかり味の豚の角煮がメインなので汁物はさっぱりしたものを用意。ただし、うま味がしっかり効いた出汁が味わえるスープです。

味わい深さの決め手は干し海老と生海老。それぞれ下処理したものを炒めてうま味を十分に引き出しました。

そしてこちらはキャベツと茗荷の浅漬け。最後に大葉も加えて。こちらは日本の浅漬けそのもの。あっさりしていて、でも物足りなさはなく美味。箸休めにぴったりでした。