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2024年1月_タイ三都をめぐる旅 May先生

旅前日がMay先生のレッスンって贅沢すぎる。【0日目】

May先生のクリスマスレッスンでタイ旅が幕を開ける。

2023年12月24日、この日は私がここ数年通っている長澤恵先生主催、「ティッチャイタイフード」のクリスマススペシャルレッスンの日でした。10月にこのレッスンを申し込んだ時点では、実は年末旅はまだ妄想段階。まさか翌日からタイに旅立つことになるとは思っていなかったのですが(そこまで休みが取れるとはまず予想していなかった)、実際旅の手配が住んでみれば、「タイ旅行の前日にMay先生のタイ料理レッスンって最高じゃない⁈」というスケジュールになったわけです。

おもてなしにも使えるということで教えていただいたレッスン内容は

  • 手作りおこげのカーオタンナータン
  • ヤングココナッツ入りトムヤムクン
  • スペアリブのタイ式グリル 

以上3品。いずれも間違いない安定の美味しさでした。

[1品目]カーオタンナータン

カーオタンナータンを作るのに、おこげから手作りする料理教室って、なかなかないんでしょうけれど、May先生のレッスンではこんな風にすべて手作り!が割とデフォルトなので、参加者の皆さんもそこは疑問に思うことなく、ごくごく普通に作業されてます。

それはさておき、こちらのおこげは炊いたジャスミンライスを温かいうちに薄めに伸ばし広げて丸い型で抜いたもの。この日使った型は直径3.5センチ。May先生曰く、型の大きさはせいぜい5センチぐらいまでが良いでしょう、とのこと。

これを数日しっかり乾燥するまで天日干しにすればこのとおり。

これを油で揚げるのですが、しっかり乾いていると、油に入れた瞬間に米の粒がふわっと広がります。食感もサクサクしていてとても美味しい。

このおこげにつけるディップソースがカーオタンナータンにおいては重要なわけですが、ミンチにした豚肉と海老をメインに、さまざまな調味料や、新鮮な有頭海老から取り出した味噌を丁寧に下ごしらえしたもの(下の写真)を加えたディップは

優しい味付けながらもコクと深みがあって、とても美味しかったです。

パーティーなんかで、「ちょっとこれ食べて待っててね」とか言って出すのにぴったりなんでしょうけれど、個人的にそんな機会はなさそうなので、ふつうに小腹が空いた際に食べるお料理として、そう遠くないいつの日か作ろうと思います。

[2品目] ヤングココナッツ入りトムヤムクン

最近、ストローを刺してココナッツジュースをすぐ飲める状態の商品をスーパーで見かけるようになりました。皆さん、その中身はこんな風になっております。そしてその内側についた7ミリ程度の白い部分、ここを削って乾燥させればココナッツファインやココナッツロングになるし、大きな塊のままくり抜き出してお料理に食材として加えることもできます。ってこれも、日本ではやる人いないと思いますが。

この日習ったトムヤムクンはナムコンでもなくナムサイでもない、というちょっと変わったもの。

海老の殻をじっくり炒めたものを使って取る出汁がスープに香ばしさとうま味、深みを加えてくれます。巷の多くのタイ料理店でいただくトムヤムクンしか知らない方に、ぜひこの丁寧に拵えたスープのおいしさを知っていただきたいです。

[3品目] スペアリブのタイ式グリル

スーパーで見かけるスペアリブではなく、こちらの大きな塊を大きなまま調理するのがこのお料理の肝。

しかも一度じっくり茹でたものに、タレをかけつつ焼きあげていきます。そのタレのかけ方も変わっていて、こんな感じ。

当然山になっている側にもかけるので、その時にこのスープは流れてしまうわけですが、それも後々ソースに加わるので、無駄は一切ありません。

もう見ただけで美味しいに決まってる!のがわかるヤツです。

で、時々このプリックナムプラーをかけて食べれば、2度目の美味しさを堪能できます。

2023年もお世話になりました。

May先生のレッスンに初めて参加したのは2019年の春でしたから、まもなく丸5年になります。

それなのに毎回新たな発見と知識、美味しさと出会わせてくれるのはMay先生自身が学びを深め、それを私たち生徒に惜しみなく与えてくださるからこそ、です。今年も本当にお世話になりました。また来年もどうぞよろしくお願いします。

以上、2023年冬のタイ旅前日のタイ料理レッスンの模様をお届けしました。

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May先生

世にも美しい翡翠色のグリーンカレーが自分で作れるようになるレッスン。

タイ料理にはまるきっかけとなった2教室。

ただいま2023年4月、私がタイ料理と出会い、本格的に習い始めて4年半になろうとしています。きっかけを作ってくれた教室はこちら、

タイ料理教室diidiiでしたが、そちらで知り合った方から教えていただいて通うようになったのが長澤先生のタイ料理教室です。

ちょうど4年前、そのMay先生の教室でタイ料理の定番、グリーンカレーの作り方を習ったのですが、私がそれまで作ってきたものとは次元が違う。むしろモノが違う。驚愕と感動の嵐だったレッスンを4年ぶりに振り返りたいと思います。

グリーンカレーに入るタイの茄子2種。

こちら、タイの丸茄子「マクアポ(มะเขือเปราะ)」です。

そして一見ブドウ?緑のプチトマト?と思ったこちらが先日ご紹介したばかりのすずめなす。

南国タイは野菜の種類がとても豊富で、数十種類もの茄子が一年を通して出回っているそう。それからもっと驚いたのは先にご紹介したマクアポが生食可だということ。後々それも体験することになるわけですが、茄子一つとってもこんなに違うんだなということを感じました。

グリーンカレーを翡翠色に仕上げる作り方。

こちら、一部ですがグリーンカレーの材料です。他にココナッツミルクと鶏肉、バイホーラパーなるタイハーブが入ります。

こちら、タイ料理を知らない方が見たら何かわからないと思いますが、ココナッツミルクです。


使うのはこのアロイティーの250mlサイズです。さらに重要なのは「缶」ではなく「紙パック」タイプを使うということ。その理由はこちらをご覧ください。

ざっくりいうと、この紙パック、冷蔵庫で冷やしておくと油分と水分に分離し、油分ががっちり固形化します。それが先の写真です。その固まった油脂を鍋に入れ、完全に油状になるまで炒めるのです。

その後、その油カレーペーストと肉を炒め、ココナッツミルクの残り(水分)を鍋に入れて沸騰したら野菜を煮て、

火を止める直前にこちらのタイハーブ、ホーラパーを加えたら…

世にも美しい翡翠色のグリーンカレー、完成です!

器に盛り付けてもいとをかし。

子供もおばさん(=私)も大好き!カイヤッサイもこの時習っていたらしいです。

個人的にはお弁当のおかずとしてよく作るタイ式オムレツのカイヤッサイ。yukko先生とター先生に習った記憶はしっかりあったのですが、May先生にも習っていたことを、この記事を書いていて知りました。気づきました。レシピ持ってた!

習ったお料理は全部覚えているつもりでしたが、全然ダメだということが本日判明いたしました。もう一回レシピファイルを見直さなければ。

黄豆のデザートも作ったよ。

こちら、タイの黄豆です。インド料理を作る方は「ムングダル」と言えばおわかりいただけるかと思います。この黄豆を使った日本のぜんざいのような「タオスワン/เต้าส่วน」というデザートがあるのですが、それもこのレッスンで作りました。

蒸して煮て、となかなかの手間です。

タピオカ粉とくず粉でつけたとろみは、片栗粉のそれとはまた食感が異なり、ふわふわ滑らか。

この上からかける塩味のココナッツミルクによって豆の甘みが際立ち、これをかけることによって一気にタイらしいデザートになります。

こちらで、作り方を写真付きで非常にわかりやすく説明していますので、よろしければご覧くださいませ。

「熱しやすく冷めやすい」私が未だその熱冷めることなく、もうすでに4年半です。それというのも、タイ料理とタイの魅力を余すところなく伝えてくださる先生方のおかげです。これからもおいしいタイ料理を学び、探究していくぞ!

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May先生

北部式トマトミートソースかけ麺「カノムチンナムギョウ」は手間暇かけて作る価値あり!

チェンマイの記憶「カノムチンナムギョウ」

個人的にカノムチン料理が大好きなのですが、タイ北部には「カノムチンナムギョウ(ขนมจีนน้ำเงี้ยว)」と呼ばれるカノムチン料理があります。我がタイ料理の師匠yukko先生もお好きということで、話だけは以前から聞いてはおりました。そして初めて食べたのが2019年暮れのチェンマイ旅行にて。そこで大好きだ!ということになるわけですが、日本ではこの料理を出しているタイ料理屋がなかなかありません。さらに自分で作るにしても、なかなかハードルが高い。

これまで自作してこなかった理由は以下の通り。

  1. なかなか「これ!」というレシピがない。
  2. 豚骨スープをとるとか、ちょっと思い立ってできる料理ではない。
  3. 豚の血の塊とか加える食材を集めるハードルがなかなか高い。

とまあこんな感じで、今まで「食べたいのに食べられない!」が続いていました。ところがなんと。2021年に入ってMay先生がこのカノムチンナムギョウのレッスンを開いてくださったのです。このチャンスを逃すか!と参加してからすでに半年。時の経つのが早すぎて怖い。

3時間かけてスープを作ることを誓います!それほど美味しかった「カノムチンナムギョウ」

チェンマイで食べたナムギョウには入っていたのか気づかなかったのか。この料理の材料の一つに「ドックニュウ」と呼ばれる綿の花のガクがあります。これ、入れることは知っていたのですが、食べられるということは知りませんでした。口に入れるとシャクシャクした歯触りがよく美味!解毒作用があり、美容にもよいとのこと。

そしてカノムチン料理に欠かせないのがたっぷりのお野菜!このナムギョウにもこうしてたくさんのお野菜を添えます。

チェンマイでも山盛りのもやしやキャベツがテーブルの上に用意してあって、食べ放題だったな。

ちなみに麺はスープの味が薄まってしまうので、少しずつ加えて楽しむのが良いようです。

「ガイムアンヌン」も食べてお腹いっぱい。

普段は三種類以上のお料理を作るMay先生のレッスンですが、何しろカノムチンナムギョウを仕上げるのが大仕事なので、副菜はこちらのヒトシナでした。

この鶏肉にまとわせたペーストにはなんと12種類もの材料が使われています。その味わいの奥深さたるや最高。

北タイの麺料理と言えば、カオソーイが有名ですが、個人的にはこちらのカノムチンナムギョウ推しです。

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yukko先生

タイ式豚バラ肉のカリカリ揚げ「หมูกรอบ」を使った料理が美味しすぎて悶絶しました。

日本でも流行ってほしいタイ料理「ムーゴープ」。

皮つき豚バラ肉をカリッカリになるよう調理したムーゴープ。「หมูกรอบ」のカタカナ読みなため、ムーグローブとか、ムーグロープとか様々な日本語表記があります。

その名前以上にこちらのタイ料理、いろいろな調理法があるのです。試しに「หมูกรอบ」として検索して出てくる画像をいくつかご覧ください。作り手によってさまざまな方法があるようです。ここで大切なのは豚皮の仕上がり。表面がプツプツとはじけて、ガリッガリになっていればそのレシピが正解。いろいろ見ていて、私が個人的に皮の仕上がりがきれいだなと思ったのがこちらの動画です。

11分ほどの動画ですが、6分前後あたりに皮がはじけるシーンが出てきますので、そこにぜひ注目して見てください。

この難易度高めのタイ料理である「ムーゴープ」、今回はyukko先生が、タイ料理を愛する皆さまからの熱い要望に応え、試作に試作を重ねて、ようやく「これは!」というレシピを完成させてくださいました。もっとも先生に言わせると、まだ今回のレシピは完全版ではないそうですが。それでもこの仕上がりですよ!

このはじけた皮!

カットしたものを一切れ口にした時のあの感動。カリカリに上がった豚皮の食感がたまらない上に、旨味が凝縮された豚肉は噛めば噛むほど甘味が増し、ずーっと噛みしめていたい、そんなうまさです。

今日のレッスンではさらに、この豚バラ肉のカリカリ揚げをさらに美味しくいただくタイ料理を二品と、デザートを一品教えていただきました!

ササゲとムーゴープのソムタム

こちら、タイのささげさん。日本のそれとは異なり、かなりの長さがあります。そしてこちら、生のままいただくのですが、青臭さが控え目で皮も柔らかいです。このササゲを手でぽきぽきとおりまして、

他の材料も準備。

これをパパイヤのソムタムと同じようにクロックで叩いていきます。

あれ。ワタクシ、定番ソムタムをまだ記事にしていないことに今気づきました。このトウモロコシのソムタムも作り方は同じですので参考までにどうぞ。

5mm厚に切ったムーゴープは最後に加えてさっくり混ぜればOKです。水気のあるものと和えてもしばらくは皮のカリカリ感が保たれています。本当に美味しい。

カナーとムーゴープの炒め物も美味。

さらにムーゴープの美味しさが光るお料理がこちら。青菜との炒め物です。今回はカナーが手に入らずつるむらさきで代用していますが、カナーにしろ、つるむさらきにしろ、その作り方は空心菜炒めと同じです。

切った青菜と粗みじん切りのニンニク、斜めにカットした生唐辛子と調味料を一つのボウルに入れておき、それを煙が出るくらい熱したフライパンで一気に炒めるだけ。ムーゴープは最後に加えて、調味料が絡めばそれでよし、です。

ムーゴープさえあれば、材料を切るところから始めても5分とかからずできあがりますよ。(ムーゴープが半日ものなんだが…)

これはムーゴープを作ったら必ず復習したいタイ料理です。カナー炒めはもちろん、空心菜炒めもこのムーゴープが入ったらより美味しいはず。近々試してみよう。

初めてのデザート「ロッチョン・シンガポール」も美味でした。

タイ初心者の私は今回初めて知ったのですが、おそらくタイに何度も行かれている方にとってはお馴染みのスイーツかと思います。「ロッチョン・シンガポール」を検索してみたらこんな記事が出てきましたのでご覧ください。

[blogcard url=”https://www.bangkoknavi.com/special/5056723″]

タピオカ粉とバイトゥーイ水から作った緑色の麺は、シロップ、ココナッツミルク、クラッシュアイスと合わせてグラスに盛り付ければ、素敵なひんやりデザートになります。

復習する気満々でニトリに寄って来たよ。

今日習ったムーゴープの復習に備え、レッスンでご一緒したNさんと一緒にセリアとニトリに寄り道して、上のものを買ってきました。あとは油鍋と格闘するのみ。どんなに豚皮が大きな音を立ててはじけても、ひるむことなく最後まで耐え抜くことをここに誓います。美味しいもののため、どんなに揚げ物が恐ろしかろうとも、背に腹は代えられないのです。

がんばれ自分。

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May先生

基本こそ習うべき!May先生のトムヤムクン。

タイ料理の代表的スープ、「トムヤムクン」は海老の調理法が大事。

タイ料理に詳しくない方でも「トムヤムクン」なら知っているという人、多いのではないでしょうか。私も何人かの先生からこの「トムヤムクン」、正確には「トムヤムクンナームコン」の作り方を教わりましたが、May先生のそれは海老の下処理が一つのポイントです。

スープにコクと旨味を出すために、海老の剥いた殻を丁寧に洗い、それと海老味噌とを透き通りゆかりのような香ばしい匂いがしてくるまで炒めます。

一度このレシピで作ったトムヤムクンを食べたら、特にトムヤムクンが好きな方ほど、感動すると思いますよ。

弄らず手早く仕上げたい、キャベツのナムプラー炒め。

簡単タイ料理の代表選手、キャベツのナムプラー炒めです。

フライパンにサラダ油を熱してニンニクとキャベツを入れ、すぐに蓋をして15秒待ってから混ぜ、さらに数十秒蓋をして焼き色を付けて…を繰り返し、最後にナムプラーと少しの砂糖を加えれば完成。

材料がシンプルなだけにこれは調理法が何より大事。怖がらずに強火で手早く仕上げると美味しくできる料理です。

ツナとアボカド入りの大好きヤム。

ツナ缶にアボカド、レモングラスにホムデン、揚げカシューナッツにサラネー、そして極細切りにしたバイマクルーと、好きなものしか入っていないヤムです。

【基本のヤムドレッシング】ナムプラー:マナオ汁(レモン汁):砂糖=2:2:1

ここに唐辛子好きなだけ小口切りにして加えれば大体何を和えても美味しいタイ式のヤムになります。

こうしてブログを書いていると、あ、こんな美味しいタイ料理あったわーと思い出すんですよね。振り返り、大事。

[レッスン日:2021年5月30日]

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おうち修行

パッポンカリーの復習。

蟹や海鮮ミックスが定番のパッポンカリー

巷のレストランで食べるよりも絶対に自分で作った方が美味しい!と断言できるタイ料理の一つ、パッポンカリー。この料理の発祥などはさておき、辛さが控えめで濃厚な風味と海鮮のうま味、それが卵でふんわりと閉じられている、という万人が好きであろうタイ料理です。

このパッポンカリーのメイン食材ですが、まずはソフトシェルクラブ、タイ語で言うところの「プーニム」を揚げて加えるのが個人的には美味しさナンバーワンだと思います。お次はエビ。できれば蟹のほぐし身も加えたら最高です。上の写真はその黄金の組み合わせ。

他にはベビーホタテや牡蠣、本場のサイトを「ดผงกะหรี่」で検索したら、カニカマっぽいものを加えている写真も見られました。最終的には肉が食べたければ肉を入れても良いとは思いますが、この料理は絶対魚介類が合います。

パッポンカリーの材料と手抜きな作り方。

材料としては

  1. 魚介類…エビと蟹のほぐし身
  2. 野菜類…セロリ、にんじん、タマネギ、赤&緑ピーマン
  3. 調味料とスパイス入り卵液
  4. みじん切りGG ※GG=ジンジャー&ガーリックの略

こんなところです。この料理で一番手間なのは「3」の調味料とスパイス入り卵液の調合です。その種類が膨大で、最初にレシピを見たときには驚きましたが食べて納得。パッポンカリーの絶妙なバランスは多様な調味料使いあってこそ。ここは手間とコストを惜しまず投入しましょう。

ここまで揃えてしまいさえすれば、あとは至って簡単。


1、みじん切りGGを油とともに炒め、香りを出す。
2、海のものたちを炒める。あくまでサッと。炒めすぎ厳禁。
3、強火にして野菜を加え、サッと炒める。
どれも生で食べられるお野菜ばかり。温まったらよし、ぐらいで。
4、卵液を一気に投入。

5、卵が固まってきて全体がふんわりまとまったら完成。

この手順の手抜きポイントはエビを油で揚げていない点です。

以前書いたこちらの記事ではちゃんとエビを揚げております。その方が美味しいんだけれど、人生いろいろ面倒に思える時もありますもんね。良いんです。揚げなくても普通に美味しいです。あ、でもyukko先生にだけは謝っておきます。ごめんなさい。

ツヤツヤのパッポンカリーのビジュアルは飯テロ級。

偶然にもエビがキラリと光り輝いて美しいこと。種類を習いすぎて一度も復習をしていないタイ料理もたくさんある中で、これはもうすでに複数回作っている、私の中でリピート率高めのヒトシナです。

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yukko先生

アボカドをタイ風の和え物にすると素晴らしく美味しいよ!絶品「ヤム・アボカド」を習う。

熟れていないアボカドも美味しく食べられる「ヤム・アボカド」

「森のバター」と呼ばれることもある、全果物の中で最大のカロリーを持つというアボカド。なれど糖分はほとんど含まず、10種類を超えるビタミンと11種類のミネラル、そして食物繊維をも豊富に含んでいて、その豊富な栄養素はアボカドの脂肪分に凝縮されていることから、ハイカロリーながら食べると体重が減るとかなんとか…、そんな話も漏れ聞こえてくるいわゆるスーパーフード様。

そのアボカドをタイ風のヤムに仕立てていただきましょう!というレッスンです。

ドレッシングはタイ料理において「黒ドレッシング」とも呼ばれるナムプリックパオが入った濃厚タイプ。

この四角豆のヤムも同じ味付けです。これ、大好き。ということは今回のヤムアボカドも間違いなく好きな味なワケで、作っている最中からその美味しさが容易に連想されて、まぁお腹が鳴る鳴る。大変でした。

調味料をまずボウルに合わせ、動物系の食材から加えていく手順は他のヤムと同じ。

豚挽肉の次は茹でたエビを加え、お次はカットしたアボカドを投入。

このような感じでカットしてボウルに入れ、サッと和えたら次は香味野菜、最後に炒ったピーナッツとココナッツロングを加えてざっくり混ぜれば完成です。

はい、間違いなく美味しいヤツです。

このヤムの良いところは、アボカドが多少固めで甘味がまだ十分に出ていない物であっても、そこは黒ドレッシングが補ってくれて、かつアボカドのクリーミーさはしっかり感じられる仕上がりになる点。なんて素晴らしいんだ。このヤムは自宅でリピートすること間違いなしです。

空心菜の新たな食べ方をまた知りました。初めまして、そしてこれからもよろしく「ゲーン・テーポー」。

このタイ料理はいわゆるレッドカレーの一種です。よってまずはいつもの通り、カレーペーストを適量の油でそぼろ状になるまで炒めます。その後、ココナッツミルクを1/4カップ程度加えて炒め、油を引き出すという工程を3度繰り返します。

ただし、このカレーはいつものレッドカレーやグリーンかレードほど油を引き出す必要はなし。なにせ使用するココナッツミルクは缶ですからね。

ココナッツミルクの油分が良い感じで引き出せたら肉を入れて全体にペーストを絡め、肉の色が変わったら残りのココナッツミルクと水を加えて煮て、調味料で味を調えたら仕上げに空心菜の茎を入れます。

2分ほど経ったところで葉も加えて、さらに1分ほど火を通せばできあがり。

このカレーの特徴はタマリンド汁を加えて酸味が効いていること。これ、私の好きなブドウのカレーと一緒。

タイカレーの中でも日本ではまだあまり知られていないものの一つですが、緑のお野菜もたっぷり摂れるし、何より簡単なのでとってもオススメです。

ソースが絶品の「クン・トード・ガティアム」

3品目はこれまた簡単で美味しい、リピート必須のタイ料理です。まずは左手前に見える合わせ調味料を準備して、

やや多めの油で粗みじんに切ったニンニクをきつね色になるまで炒めたら、先の調味料を加えて火を止め、それを皿に盛り付けた揚げエビにかけるだけ。

万能ネギも皿に盛り付けておいて、熱々のソースをかけてちょっと火が通るぐらいが美味しいです。

「タイ料理教室diidii」Gコース第2回のメニュー

  1. ヤム・アボカド(アボカドのサラダ)
  2. クン・トード・ガティアム(海老のにんにく揚げ)
  3. ゲーン・テーポー(豚肉と空芯菜のカレー)

このクラス、いつにも増してボリューム満点でした。「ヤム・アボカド」なんて、アボカドをひとりマルっと一個使ってますからね。エビはヤムと揚げエビ合わせてひとりあたり9尾も使っているし。そしてカレーの豚肩ロース肉でしょ。食いしん坊さんも絶対満足できると思います!

タイ料理教室diidii 東京池袋

豊島区池袋タイ料理教室ディーディー。ベジタリアンコースもある200以上のメニューを1人ずつ調理実習できる4名までの少人数料理教室です。

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ベトナム料理

ベトナムのストリートフード「バインコット」はたっぷりの野菜といただくヘルシーたこ焼きでした。

ベトナムの粉物「バインコット」

こちら、ベトナムのストリートフード「バインコット」の生地です。今回は料理研究家でありフォトエッセイストでもある口尾麻美先生のお教室に行って参りました。

さてこちらの粉物料理バインコット、日本のお好み焼きやたこ焼きと異なるのは、米粉とターメリックが入ること、そして生地を伸ばす水分がココナッツミルクだという点です。ちなみに、ベトナムの粉物料理と言えば「バインセオ」が有名ですが、そちらの生地もほぼ同じ作り方をします。

そしてこちらが中に入る具材たち。ベトナム風たこ焼きと言っておきながら、実際にタコは入っておらず、その代わりにエビが入ります。

次に、このバインコットを焼く専用パンがこちら。

もうまさに日本のたこ焼き器そのもの!ですが、穴が一回りほど大きいのが特徴です。このバインコット用フライパンには高さのある蓋が付いていて、それを途中使いながら焼いていきます。

そして焼き上がったバインコットはたっぷりのお野菜と共に口の中へ。このあたりはいかにもベトナム、といった感じです。

手軽に作れて美味しい肉料理「ボーラロット」

「ラーロット(ベトナム語)」はタイでは「バイチャプルー」と呼ばれていますが、 中国南部から東南アジアにかけて分布する草本です。

このラーロットなる葉っぱ、生のまま焼いたお肉を巻いて食べるのに使ってももちろん良いのですが、このボーラロットに関してはこのように、

肉餡を巻いて、それをフライパンで焼いてから食します。

ご覧いただいてわかるように、レッスンの際にはラーロットが手に入らなかったために大葉で代用となりました。

お肉に下味がしっかりついているので、このままでも十分美味しく、しかも冷めてもまた美味しいので、お弁当のおかず向き。

もっとも美味しい食べ方は、焼きたての熱々をハーブと共にライスペーパーで巻いていただく、というもの。これ、日本人の多くが絶対に好きな味。ぜひ食べてみていただきたいです。

素朴で時折無性に食べたくなること間違いなし!な緑豆のおこわ。

もち米に水を吸わせ、熱湯でふやかした緑豆とともにココナッツミルクで炊いた、といういかにも東南アジアらしいおこわ。

フライパンに全ての材料を加えて、水気が無くなりパラパラになるまで炒めてから蒸し器で20分ほど蒸します。ちなみにこの日は台湾の「電鍋」を使って火を通しました。


このレッスンのテーマがストリートフードということで、炊き上がったおこわはこのように。

おしゃれなペーパーで包みました。

そしてこのおこわは一口だけ味見してお土産に。なにせバインコットでお腹がいっぱいになってしまったもので。無限に食べられたあの頃の胃腸よ、戻ってこーい!

タイの粉物との違い

タイの粉物料理と言われてすぐに思い浮かぶのが「ホイトード」と「オースワン」。これね。

これらのお料理の違いは形や焼き方、何を付け合わせにするかといったことはもちろんありますが、以下3点の材料に関して入る・入らないの違いがあるようです。

米粉     ターメリック ココナッツミルク
バインコット
バインセオ
ホイトード
(タイ風お好み焼き)
××
オースワン
(タイ風もんじゃ)
×××

もっとも、私が今所有している複数のレシピを比較しての話なので、地域によってはベトナムと同じ生地の作り方をするタイのホイトードなんかもあるかと思います。

そういえば、このたこ焼き器的なフライパンを使ったタイ料理として、「カノムクロック」がありますが、あれには海鮮は入らないものの、米粉とココナッツミルクで作るんでした。

これまた面白いな。いつかストリートフードをたどりながら、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイと歩いてみたいな。それだけで半年は楽しめること間違いなしです。